2013年7月30日火曜日

アメリカ最大の日本酒利き酒イベント「JOY OF SAKE」キックオフ!

来たる11月7日(木)開催予定、
「JOY OF SAKE」のキックオフパーティに行ってまいりました。



はて、ジョイ・オブ・サケとは?
これは、2001年よりアメリカ・ホノルルで始まった日本酒の唎き酒イベントで、
日本で開かれるもの以外では世界最大となるのです!











今年もホノルル、ニューヨークを経て、日本での開催となる。
特徴的なのは、“JOY”つまり“歓”評会と称すだけあって、
鑑評会の方式で優良な日本酒を紹介する試飲会、のみならず、盛大なパーティを行いながら楽しむスタイルということ。
これが、海外で日本酒を広めるのに、大きく役立っているという。















今回のキックオフパーティでは、その出品酒より約40種が用意された。



ちなみにニューヨークのイベントでは、DJが入り、まるでカクテルパーティのごとし。
ドレスアップした人々が、JAPANESE SAKE をエンジョイ~♪
ミシュラン星付きのレストランのつまみなんかも出ちゃったりして、
料理も楽しめる。


いやいや、日本のイベントだって負けてません!
全米日本酒鑑評会に出品される約380種もの銘酒を用意。
それを大吟醸A、大吟醸B、吟醸、純米の4つのカテゴリーに分けて、自由に唎き酒をする。
日本人のみならず米国人審査員とともに選ばれるこの鑑評会。
通常の日本で行われるイベントとの違いは、
なにより、全体的に香りの華やかなもの多いこと、だろう。
会場では、一人ずつにマイお猪口が手渡され、スポイトで少量ずつ移してお酒を味わいます。

裏・雅山流 鑑評会出品酒 袋取り純米大吟醸 
作り手が「蔵の宝」と称するようなお酒がずらずらずら……。

太平山 天巧(てんこう) 純米大吟醸  
根強いファンを持つ銘酒。大吟醸らしい華やかかつ爽やかな吟醸香をもつ。外国での評価も高い

つまみは、
毎日シェフおまかせの1コースだけを提供するイタリアン『Passo a Passo』(門前仲町)の、
「但馬牛脂と鮎のリエット・イノシシ焼き味噌ラグー」(ぎゃ~!気になる)をはじめ、
『アルポルト』(西麻布、片岡護シェフプロデュースのイタリアン)
『重慶飯店』(横浜中華街、四川料理の老舗)
『福わうち』(白金、日本料理)、『酉玉』(白金、焼き鳥)
などが手がける予定。


お祭り気分をJOYして、
世界的に注目度急上昇中の日本酒を味わおうぞ。
すでにチケットは販売開始!
チェケラッ!
最初に配られる唎き猪口は、おみやげとして持って帰ります。
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 THE  JOY  OF  SAKE (ジョイ・オブ・サケ)
 イベント詳細
 2013年11月7日(木) 18:00~21:00
 五反田TOCビル 13階 特別ホール

 http://www.joyofsake.jp/

(teamまめ/沼 由美子)















2013年7月23日火曜日

お触り歓迎! さっぽろの野ざらしアート


美術館に行くのが好き。

でも、たまに苦しくなるときがある。
例えばそこにあるのが可愛らしいネコの彫刻で、わたしはそれをなでたくなる。いや、そう考える前につい一歩踏み出しているかもしれない。
危ない、危ない。触ったら怒られる。

あるいは、ケースで囲われていてハナから近づけないか。どれだけピターッと接近しても、ガラスに鼻の脂をつけてくるくらいの腹いせしかできない。
尾形乾山のお星のツボ(色絵紅葉文壺)とか、お花のウツワ(色絵椿輪花向付)とかホントかわいすぎてヨダレ出そうー。なんて気持ちの昂ぶりも、当の本人(作品?)にはいっこうに伝わらないのだ。

なんだ、このツンデレめ!

こんな捨て台詞も時には出てきてしまう、それがわたしにとっての美術館。
でも、こんなわたしを受け入れてくれる子もいるの。

そう、札幌には!


パブリックアートと言うと、
アートを開放!
みたいなストイックなイメージもあるので、わたしにはうまく説明できない。

そういうのではなく、もっとざっくりお触りOKな感じがいいのだ。
札幌には、そういう子がたくさんいるのさ。


とにかく懐が深くて、広くて、甘えさせてくれるのは、モエレ沼公園。
かのイサム・ノグチが設計した公園で、遊具はもちろん、そこにある山も、池も、森も全部イサムがデザインした。



わたしたちはイサムの懐のなかで走ったり転がったり、ピクニックをしたりする。
たまには、ああ、あの三角錐は本当に美しいな、なんてしみじみしたりもするけれど、たいがいは芝生でくつろいだり、本気で眠ったりしている。

この遊具は、くぼみのところにお尻を置いて、うねりに沿うようにして寝っ転がると、よしかかるにも、足を上にほうって投げ出すにもちょうどよく落ち着くんだよね。
子どもたちは、このうえを上手に駆け回って遊んでたけど。

モエレビーチもいいよね、いつも子どもたちで賑わっている。





次は石山緑地。もともとは札幌軟石の採掘所で、それが閉鎖されたあと、しばらくずいぶん荒んでいたらしい。
そこで立ち上がったのが、CINQという5人組の造形集団。







巨石がゴロゴロ。
カドが多くてとっつきにくいのかと思いきや、







こんなお花が似合うなんて可愛らしい一面も。




ジャングルジムは外から見てるだけでいいの?





いいえ、これがなかからの景色。



この日は暑かったので水遊びが人気だったけど、遺跡みたいな広場もいい。
遊び方の手引きなんて何もない。でも、子どもたちは(時には大人たちも)ものすごく無心になって遊んでいる。
ちなみに、夜がまたいい。真っ暗で、しんと静まり返っていて、こちらが物音をたてると岩肌に反響してこだまが返ってくる。やみつき。



札幌芸術の森・野外美術館は、お触りOKアートの聖地!
朝倉響子が生んだ美女たちとベンチに相席とかできるし。
ちょうど雨が降ったあとだったので、顔が汗ばんでて、ちょっと走ってきたあとみたいだけど。




佐藤忠良の造る子どもは、いつもかわいくてなでるのガマンしてたけれど、ここぞとばかりになでなで。




本郷新の作品は、東京でもいい感じにしばしば野ざらしにされている。出会うたび、お触りさせてもらっている。
こんなのが、山に点在しているのだ。たまらん。


ああ、いろいろなでなでしたらストレスが抜けてったわー。
ふれあい満喫。



(teamまめ/信藤舞子)





2013年7月16日火曜日

強烈すぎる桃太郎ワールド「桃太郎神社」


むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
で始まる昔話といえば、ご存じ「桃太郎」。
日本人なら誰でも知っているといっても過言ではない。

そして“桃太郎伝説の地”と呼ばれる場所は、全国津々浦々にある。
有名なのは、岡山県と香川県。
岡山県ではきびだんごを県の銘菓として売り出しているほか、岡山市の愛称を「桃太郎市」としている。
また、香川県は、女木島に鬼が住んでいたかと思わせる大洞窟があり、別名「鬼ヶ島」とも呼ばれている。
このように、岡山・香川どちらも「桃太郎はうちのもんや!」と火花をバチバチと散らしている状態だ(……と思う)。

今回訪れた愛知県犬山市の桃太郎神社も、我こそは「桃太郎生誕の地」だというのだ。
神社は、国宝犬山城から木曽川沿いに3kmほどさかのぼったところにある。


桃太郎伝説の由来をはさみながら、強烈すぎる世界観が広がる境内を紹介していきたいと思う。


一の鳥居をくぐると……

現れるのが家来となるこのお三方「サル・キジ・イヌ」。

きびだんごを手に持ち、意気揚々のサル


二足歩行が違和感ありまくりのキジ


遠い目をしたイヌ

桃太郎神社の周辺には「犬山」、「猿洞(さるぼら)」、「雉ヶ棚(きじがたな)」という地名が残り、桃太郎にお供した家来たちが住んでいたところとされる。


そして次に現れるのが、物語の冒頭シーンである、桃を持ち上げるおばあちゃんの姿。
もうこの際ストーリーの順番通りに展開されていないなどという指摘はどうでもいい。



毎日川で洗濯をしていたおばあさんの足跡が岩に残っているそうで、木曽川岸からこちらに移動してきたそうだ。


そして二の鳥居目前にして、ついに……

パッカーン! と桃太郎誕生である。
鳥居をバックにしたあまりにも不可思議な光景に、ただただ息をのむばかりだ。



ちなみに、二の鳥居をくぐり石段をのぼっていくと途中にしばかりから帰って来たところと思われるおじいさんと遭遇する。


のぼりきると左手に桃の形をしたピンクの鳥居が現れる。
ピンクの鳥居というのは全国的にも非常にめずらしいそうだ。


ピンクの鳥居を取り囲むように立っているのは、またもや家来のお三方。
さらにこんな但し書きが。
「桃形鳥居をくぐれば悪は去る(サル)病は居ぬ(イヌ)災いは来じ(キジ)」

うまい!
座布団2枚ぐらいはあげたいところだ。


まだまだ広がる桃太郎ワールド

まだまだ終わらない。あんな場面も、こんな場面も再現されている。

おじいさん&おばあさんによってきびだんごが作られているところ

家来たちが見事に鬼を退治し、喜んでいるところ。
逆に鬼は泣いている。意外とナイーブな心の持ち主なのか?

背中に乗っても怒らないよ。だって改心したから

そしてついに桃太郎とボス鬼(?)の直接対決が!
どうやら桃太郎が勝利をおさめた模様。
バカ殿のように顔が真っ白。
あまり強そうに見えないのは私だけ?

勝利をおさめた一行は、鬼ヶ島から宝物を持ち帰った。
その際、宝物を積み上げて置いたとされる場所が、木曽川の対岸にある「宝積寺(ほうしゃくじ)」だ。
人々はこの地に宝物の見物にやってきては桃太郎を讃えたという。



ほかにも、桃太郎が乗った船がやってきたと見張りの鬼が仲間に知らせた場所が「今渡村」、岩陰から突然現れた鬼と桃太郎がとっくみあいをして戦ったところが後に「取組村」、鬼退治の凱旋祝いをしたところが「坂祝(さかほぎ)村」になったなど、界隈は桃太郎由来の地名も多い。



さらにディープな宝物館

境内には、「宝物館にいろいろな物が展示されているので、話の種に見に行くことをおすすめします」という旨の但し書きをよく見る。
そこまで言うのであればと、入館料200円を払って見ていくことにした。

こういう類のものに「まあまあ良かった」というものはない。
当たりかハズレかのいずれかだ。
ドキドキしながらドアを開けた。



すると、中には珍品のオンパレード!

桃太郎いろいろ

山車に乗るイヌ3匹と大きな桃
 
鬼が持っていたとされる金棒

秘宝館的な場所に必ずありますね
 
鬼の子のミイラ……


紹介したのはごくごく一部ですが、200円でこの内容いかがでしょうか?
個人的には十分楽しませていただきました。


神社を出る頃にはすっかり鬼を退治した気分に。
たまには日常を離れてこんな異世界に身を置いてみるのもいいのではないでしょうか。



桃太郎神社
愛知県犬山市栗栖字古屋敷
☎0568-61-1586

(teamまめ/香取麻衣子)



おまけ


「桃太郎からのお願い!! ゴミは持ち帰えりましょう」
桃太郎さん、間違ってますよ!




2013年7月9日火曜日

浪江の人たちに、福島県二本松で出合う

福島県浪江町といえば、東日本大震災以降、
町民すべてが避難を余儀なくされている町のひとつ。
みんな散り散りに避難しているそうだが、それでも、拠点となる場所がある。
それが、浪江町から内陸に位置する二本松だ。

大河ドラマ『八重の桜』で、二本松少年隊がふんばりを見せたあの場所だ。
その駅前、のどかな川のほとりに建つ、市民交流センターに・・・よく見ると・・・


はたはたと、幟がはためいていた! 
浪江町のB級グルメ「なみえ焼そば」が食べられる店が復活しているのだ。
 




威勢よくフライパンを振る音が、カンカンカンカーンと鳴り響き、のれんをくぐってみる。
浪江町時代は天丼やカツ丼がおいしいとも評判だったそうだが、ここは迷わず「なみえ焼そば」を。

目の前に運ばれたのは、焼そばながら、うどんじゃないの? と思うぐらい極太の麺。
麺と同量のモヤシが入って、豚の旨味も効いていて、こってりソースの匂いが芳しく、
無我夢中で完食! あぁ~~~、写真を撮るのを忘れてしまった!

店の親父さん曰く、
「震災があった年の7月にここで再開したんです。もともと釣りが大好きで、その仲間が縁づけてくれたんですよ」。
料理の腕や勘が鈍らないように、すぐに再開したいと思っていたと話す。

浪江で営んでいたときは、店は町の中心部付近にあったという。
「一時帰宅で帰ってみたら、地震、津波でもう店はめちゃくちゃ。自宅に靴を履いて上がらなくちゃならないし、猫ぐらいに大きいネズミが走り回っててね。片付け? ロクにできませんでした」。
そして、もうここには帰れない、と思ったそうだ。
片付けしたところで、すべての設備機材はもう使い物にならず、店は震災直後からの放置によって、あちこち傷み、修繕が必須なのだ。

それでも今の店には、
「浪江の懐かしい顔はもちろんだけど、新しく二本松の人にも常連さんができたんですよ」
とニッコリ。
隣町の二本松で、浪江ならではの味を今日もフライパンを振り振り、出している。

さて、この「杉乃家」さんと並んで、もう1軒、浪江のお店が営業していた。

浪江で2軒あったコーヒータイム。

このラスク、クランベリーやシナモン、黒糖などがあるのだが、サクサクと軽やかで香ばしく、後から、自然な甘みと風味がふんわりじんわりのぼってくる。そして、注文したアイスコーヒーのほろ苦い香りといったら。暑さがすーっと引いていき、鼻腔がふんわりと魅惑的なアロマに包まれて、うっとり。只者じゃないぞ!
聞けば、以前は「なみえ焼そば」をはじめ、ご飯ものからデザートまで手作りの味が評判だったそう。「ここはオーブン置くスペースがないから」と、せめても焼菓子をと、喫茶とは別の場所で作り置いているのだ。店内には、所狭しと雑貨も並ぶ。浪江出身のご婦人方が作ったもの、支援者の方が作ったものが色とりどりだ。

そして、こんな一角も。
この大堀相馬焼。
江戸・元禄時代の1690年以来、浪江伝統の雑器で、国指定の伝統的工芸品でもある。
同じ形を二つ重ねて焼く珍しい「二重(ふたえ)焼」で、手に持っても熱くなく、そしてのせた料理や入れた飲みものが冷めにくいという、スグレもの。
しかも、青ひび(貫入)が、独特の風合いも醸す。

さらには、「走り駒」の絵付けも特徴的。
狩野派の絵師で、後に幕府の御用絵師になった狩野尚伸が、相馬藩主の命で描いたものが基礎となり、勇猛果敢な馬9頭走り行く様は「馬九行久(うまくいく)」と縁起担ぎにもなっていて、
『なみえ焼そば』はこの皿で供することを常としているほど。

ところが、
「あら。珍しいの? 私たちはこれが見慣れた器だから、珍しくもないんだけど」
と笑いながらも、
「大堀相馬焼の工房もね、二本松で再開したのよ」
と、嬉しそうに教えてくれた。

残念ながら、向かう時間はなかったのだが、大堀相馬焼の伝統を継承すべく、制作を再開。
販売やもちろん、体験もできるという。

故郷・浪江をしかと、今に未来に刻むために、奮闘する人たちがいると感じた。

(teamまめ/佐藤さゆり)