2013年9月10日火曜日

お気軽に房総半島グルメを味わう旅へ

「青春18きっぷ」をご存じだろうか?
JRが春、夏、冬のある一定期間に発売する切符のことだ。
この切符を持っていれば、原則、JR線の普通列車(快速を含む)であれば、1日2300円で乗り放題という、夢のような切符なのだ。

私がこの切符を使ったのは、高校1年生の夏。
かれこれ17年前だ。
この切符を握りしめ、友人と夜行列車に乗って品川から祖父母の住む京都を目指した(両親が品川までは見送ってくれた)。
それから時は過ぎ、いちばん活気あふれていた25、6歳の頃は、年3回欠かさず購入し、全国津々浦々へと出掛けていった。

それからさらに時は過ぎ、ひとりの人間の親となった今、子どもがまだ小さいこともあってなかなか買う機会が減ってしまった。
しかし、この夏、久しぶりに魔法の切符を手にしたのだ。

そして、9月10日までの使用期限が迫る先週末、残りの2回分を使うべく、夫と娘を朝からたたき起こして日帰り電車旅に出かけることにした。
今回勝手に私が決めた旅のテーマは、『房総ぐるり一周&ご当地グルメを味わう旅』だ。


最初の房総グルメは千葉駅にて

朝は8時に起床。
これまでなら4時起床、始発で出発なんてざらだったが、月~金まで働いて疲労困憊の夫と睡眠第一の娘にそれを強いることはできず、フツーの時間に起床してフツーに出発。

千葉駅にやっとこさ着いたのは11時前。


駅弁を購入して、11:05発の外房線に乗り込んだ。


購入した駅弁はこちら。
万葉軒「潮干狩り弁当」760円也。




茶飯のうえにアサリとハマグリの佃煮がのった一品。
貝の旨味が口の中に広がって、文句なしに美味しい!
ビールも止まらない。
ちなみに掛け紙には、千葉の潮干狩りスポットがさりげなく紹介されている。

そうこうしているうちに車窓は田園風景へ。
ああ、のどかだ。




なんと特急列車に乗れた!

私たちを乗せた列車は約1時間半後、勝浦駅に到着。
ここから乗り換えるのは、特急「わかしお」で使用される車両だ。
本来なら特急券が必要なため、18きっぷで乗車することはできないが、
勝浦~安房鴨川間のみ普通乗車券で乗車可能だ。
18きっぷでこんないい車両に乗れるなんて、この上ない幸せである。



さらに、勝浦を過ぎると、車窓から海も眺められるように。
ふかふかシートにゆったりと座って眺める海は、最高だ。
これには、夫も娘もお喜びのよう。


海沿いを走る瞬間も!


極上列車に乗れたのはわずか30分。
終点、安房鴨川駅で降車。
さようなら、極上列車……。


  


すぐに乗り継げる内房線がきていたが、夫と娘のためにここで一旦休憩だ。
「鴨川シーワールド」へ行ってみたいところだが、次の電車は約1時間後。
というわけで、駅前のイオンで時間をつぶすことに(笑)
(ゲーセンで遊んだ後、スーパーで大人用のビールと娘のおやつを購入)


駅前も南国~♪


後半戦も張り切ってまいりましょう!

さてさて、房総グルメも忘れてはいません。
安房鴨川駅でも駅弁を購入。
南総軒「房総半島 うにとさざえめし」900円。




ウニ&サザエの豪華競演!
さすが南房総。
このウニやサザエはもしかしたら海女さんが獲ったのかも?なんて想像をしながらいただきました。
これで900円とは、なかなかクォリティ高し。


満腹と窓から見える風景にすっかり癒された私たちは、いつの間にか眠りの世界へ。
眠くなったら寝る、これも時間がたっぷりある18きっぷ旅ならではの醍醐味だ(と思う)。



最後は木更津で下車

はっと起きたらあと4駅で、最後の目的地・木更津駅。
すぐに降りる準備をして、木更津駅で無事下車した。

駅弁もひとつ購入したのだが、こちらではほかに行きたい場所がある。
港のすぐそばにある、人気店『活き活き亭』だ。
つい一週間前に少年隊の植草の克ちゃんがTV番組で訪れていて、
それを見てから無性に行きたくなった。
こちらでは、好きな魚介類を自分で選んで自分で焼く、海鮮BBQが楽しめる。





どれも新鮮で美味でございました。
「10人中8人が食べる」という名物の車エビをはじめ、ハマグリ、牡蠣、サザエ、アサリバターなどなど、どんどん焼いて、ぐいぐい生ビールを飲んだ。


「車エビの養殖」発祥の地だそう。


ごちそうさまでした!
はふ~幸せっす。

帰りは新宿行きの高速バスに乗ろうかなんて一瞬だけ心が揺らいだけど、最後まで18きっぷで帰宅!

こんな一日が2300円で買えるなら、行ってみたいと思いませんか?

帰宅後、夫はゲッソリしていましたが……。



~追記~
木更津駅で購入した駅弁は、万葉軒「菜の花弁当」550円。
翌日、自宅でいただきました。
鶏そぼろと玉子の二色丼といえばそれまでなんだけど、ほら見て!
境界線にはアサリ串がさりげなくいらっしゃるの♪
こちらも、美味しゅうございました。




(香取麻衣子/teamまめ)