2016年12月7日水曜日

「クマ棚」探しで、クリスマスの「ヤドリギ」発見


熊と出会ってからというもの、熊の本を読み、熊ニュースにどきどき。
熊とたわむれる夢までみるほどで、これはもしや、熊病か?と思う日々。





『山でクマに出会う方法』で知った「クマ棚」探しも、必死だ。
お山取材なんかで山に入ると「クマ棚」はないか?と
上ばっかり見て歩いている……
 「クマ棚」とは、クマがこしらえる木の上のベッド!

熊は大好物の木の実を食べるとき、太い枝を陣取って、周辺の枝をたぐり
枝に付いた実を食べるんだって。
食べ終わるとその枝はお尻に敷いていくから次第に葉付き枝のベッドができる。
それが「クマ棚」で、「クマ棚」がある山には熊がいる!

ある山梨の山で、もしやあれは「クマ棚」ではないか?と思う、
球状の緑に遭遇した。

それが、これ。




          同行の山女も、これに大いに反応して、指さした。
           いつもの冷静な彼女の表情が、少し弾んでみえる。
           
            みなさん何だか、わかるでしょうか?

           これは「クマ棚」ではなく、「鳥の巣」でもなく
                
                 「ヤドリギ」!
             
      漢字で書くと「宿り木」でクリスマスの飾りとして人気があって
        これを飾った下でキスをすると、そのふたりは結ばれるという
          ハッピーなジンクスがある、あの「ヤドリギ」だ。

       この大きさだったら、かなりの値で取引されるだろうと聞いた。
      しかし採っても、吊るしながら運搬しなければ枯れてしまうらしい。

        木の下まで行くには道もなく危険だし、行ったとしても
         キスする相手もいないし、採るなんてもできない。

       でも、こうして遠くから眺めているだけで、いいことがありそう〜

        少し早いけれど、みなさんにクリスマスプレゼントです。

             
      参考までに、たくさん「ヤドリギ」が宿っている木はこんな感じ。
      



自然がつくる不思議な風景に出会える山が好きだ。

そして、熊ブームは、私の中で秘かに続いている。


(teamまめ 松井一恵)