2012年5月15日火曜日

招き猫発祥の町、豪徳寺のユル~い祭り

5月13日(日)、私の住む町からほど近い豪徳寺で行われた「豪徳寺たまにゃん祭り」に行ってきました。

小田急線豪徳寺駅の改札を出るとまずこの像がお出迎え。






なんでも、豪徳寺の町の名前の由来となった、曹洞宗大溪山豪徳寺は招き猫発祥の地

それにちなんでこの町には「たまにゃん」というゆるキャラまでいるのです。


たまにゃん……?
全国的に有名なあの彦根のニャンコと名前が似ている、と疑問を抱く人は少なくないのではないでしょうか。

調べてみたら、こんなエピソードが。
「あるとき、彦根藩第二代藩主・井伊直孝が鷹狩りの帰りに夕立に見舞われた。
雨宿りの場所を探していると、和尚さんの飼いネコが門前で手招きをしているではありませんか。
そこでお寺の中に入り休憩していると、ついさきほど通った道に雷が落ちたという。
命拾いした直孝は感謝し、お寺の再建を約束。
これが縁で、豪徳寺は井伊家の菩提寺となった」

井伊家の赤いカブトをかぶった「ひこにゃん」は、実はこのネコがモデルなのだとか。
ネコの名前は「たま」と伝わることから、豪徳寺のキャラクターは「たまにゃん」と命名されました。
たまにゃんもこの豪徳寺から羽ばたいて、もっと有名になってほしいものです。


「豪徳寺たまにゃん祭り」は2008年から始まり、今年で5回目。
駅を出て南側にある豪徳寺商店街が会場です。
規模は小さいながらも、たくさんの人で賑わっていました。



商店街の模擬店をはじめ、フラダンスやライブなどのステージショー、ネコの写真ばかりを集めた写真展、東北のおいしいものがそろう復興支援マルシェ、スタンプラリー、フリマなどが行われていました。




早速、スタンプラリーに参加。
商店街じゅうの5カ所をめぐる設定なのだが、そのうち2カ所、「スタート」と「ゴール」はスタンプラリーの用紙を配布していたイベント本部で押してくれるのでラクラクです。

集めてゴールすると、特製の「たまにゃんせんべい」がプレゼント!

「娘と一緒に参加したいので1枚ください」と言うと、
「せんべいいっぱいあるから、2枚やっちゃいなよ」と実行委員会のおじさん。太っ腹!


そんなこんなで、たまにゃんせんべいを2枚ゲットです。
直径16センチほどの特大せんべいで、かわいい招き猫の焼き印が押されています。

さらに模擬店も安くてビックリ!
あるブースでは、生ビールがなんと1杯200円で振る舞われていました。
フードも、えびせん山盛りで100円、串にささった大判のさつま揚げが2つで300円、長~いソーセージも200円とどれも安い!
1000円札1枚あれば十分満腹でございます。
商売っ気よりも、「祭りを楽しんでほしい」という地元商店街の懐の深さを感じました。
来年もまた行こうと思います!


最後に、せっかくなので豪徳寺へ。
祭りの会場ではないのですが、訪れる人がちらほら。


正門をくぐると、本堂のほかに仏殿、三重塔、招福観音堂があります。
招福堂には招き猫の奉納所があり、大小さまざまな招き猫がぎっしりと並んでいました。



豪徳寺は緑が生い茂り、閑静で落ち着いた風情です。
今の季節の散策にぴったり。
招き猫のご利益にあやかりにぜひ訪れてみてください。
(teamまめ/香取麻衣子)