2014年7月22日火曜日

夏はお麩が主役!? 宮城県登米(とよま)のおいしい旅路

夏の食材といえば、キュウリ? なす? そうめん?  冷やし中華?
いえいえ、お麩でございまする。
お麩といっても、油麩ね。

油麩というのは、宮城県登米(とめ)市だけで製造されている麩。
名前の通り、小麦粉を練ってグルテンを出し、発酵させて油で揚げたものだ。


市内には「あぶら麩」の看板を出しているあぶら麩屋さんが何件もある。

で、どうしてこれが夏の食材かというと、
以前は油麩屋さん、夏の間しか開いてなかったそうな。
小麦を収穫し、油麩を作ると、夏のお中元シーズンやお盆でほぼ完売。
3〜4ヶ月はもつ保存食で、どこの家でもたいていは常備していたこの油麩は
夏にわんさか採れるナスと炒め煮。これが登米の夏の味だとか。

けれど、最近はこっちのほうが知名度ありますね。
はい。油麩丼でござい〜〜〜。
鶏肉の代わりに、1cmほどの厚さに切った油麩を入れた、親子丼の油麩バージョン。
お店で食べ歩くと、油麩屋さんによって風味が異なる油麩に合わせ、
丼タレの味付けを整えているのと、
卵もトロトロからかためまで、店ごとに個性あり。

で、これがうまいんですわ。
油麩はふわっふわ。ほどよいコクと旨味がしみこんで、おもわずかっこんでしまうのだ。

登米(とめ)市登米(とよま)の自家醸造の醤油屋さん「海老喜」には、
油麩丼用のタレも作っていて、これで作ると初心者も失敗なし!

ほかにも、喫茶店で見つけたのがこれ。
油麩丼のおやき
油麩丼バーガー
で、これがなかなかイケるんですよ。
おやきの中には油麩の卵とじが入ってるし、
バーガーはバンズがふかふかの米粉バンズで、
ハンバーグの代わりにしっかり濃いめの味付けがなされた油麩。
小腹がすいたときにはもってこいだ!

夏といえば、冷やしグルメに心動かされてしまうけれど、宮城県に出かけたら、
登米の油麩もチェキラ!

ちなみに登米は“宮城の明治村”と異名をもつほど、
明治の建物が残る粋な町でもありまっせ。

(teamまめ/佐藤さゆり)