2014年10月21日火曜日

不思議楽器「テルミン」って何だ!?


不思議楽器シリーズ(?)その2.(その1.はバンドネオンでした)。

芸術の秋なもんで、秋の夜長に音楽に浸ろうではないかということで、
個人宅の居間で開かれたライブへ。主役は「テルミン」という楽器。

テルミンは知る人ぞ知る楽器と言えるかも、、、
『のだめカンタービル』第18巻に登場する楽器と聞けば、ピンと来る?

昨年公開されたドキュメンタリー映画『SAYAMA〜みえない手錠をはずすまで』の
音楽で使用されている、、、ありゃ、余計にわからなくなるかも、、、

なんというか、人が歌っているような不思議な音で、
鍵盤も弦もなく、「電波の中で手を動かして音を出す」らしい。
うーん、説明じゃよわかなん!ので、この目で確かめたくなったのだ

スピーカーのような四角い物体と、木製の古いラジオのような物体の間に
奏者のトリ音(とりね)さんが立っている。見えにくいけれど、
向かって左に縦のアンテナ、右に横のアンテナがある。

演奏がはじまると、この空間で両手を動かして、音が奏でられる。

まるで、空気を弾いているような、、、マジックのような、、、

左がテルミン奏者のトリ音さん


演奏の合間に、トリ音さんがテルミンについて説明してくださった。

「テルミンは、世界最古の電子楽器で、ロシアのテルミン博士が発明しました。
ここに(楽器周辺を手でかざして)電波があって、手の位置、動きで音が出ます。
あ、弱い電波なのでからだに害はないのでご心配なく。
テルミンさんも90歳までお元気でした!」
トリ音さんのトーク、おちゃめで楽しい。

「私が使っているのは、宮古市の方の手作りのものです。
他も使いましたが、この機種が私の演奏にぴったりなのです」

しかし、震災の影響で現時点では製造ができなくなっているとのこと。
楽器がなくては演奏ができない、、、
なので、トリ音さんは愛用の機種を片っ端から集めているという。


これが日本製のテルミンで、奏者から見ると、こんな感じ。やっぱりラジオみたい。

電子楽器を聞くと、アナログ派には縁遠いような気がするけれど、
テルミンは、「アナログシンセサイザー」と呼ばれるほどアナログな感じ。
音は、単音。なるほど、だから人が歌うように感じたかも。

テルミンさんが発明したテルミン、少し体験してみたが、
空間のどこに音階を見つけられましょう。そうとう高い技量が必要な楽器、、、

トリ音さん、ブラボーです!! ありがとうございました♪

                          (teamまめ 松井一恵)