2018年9月5日水曜日

圧倒的な迫力の石切り場! ふらりと鋸山を登った時の話


みなさん、こんにちは。こんばんは。まめの髙橋でございます。

突然ですが、自分の出身県のこと、どれくらいご存知ですか?

私、生まれも育ちも千葉県松戸市なのですが、江戸川を渡ってしまえばそこは東京都。

実は、松戸や柏に住んでいる人の多くは都心への移動が多く、千葉県の中心部やその先の外房、内房あたりまでは、用がないと行かないものなのです。

例に漏れず、高橋もそのひとり。千葉県のことを実はそれほど知らず、ふと、「それはいかがなものだろう?」と、気持ち悪くなってしまい、えいやと突発的にでかけてみたわけです。





今回出かけたのは「鋸山」。千葉県の南部にある標高329.4mの小さな山です。

とりいそぎ、こちらの写真をごらんください。ドン!



山頂近くの崖部分。通称「地獄のぞき」と呼ばれているスポットです。

鋸山は、山を形成している岩の性質が建築物などの資材に適していて、江戸時代には石材の産地として重宝されたそう。盛んに採石が行われた結果、見事にまっ平らな岸壁となり、遠くから見ると鋸の歯の様に見えるようになったと言われています。


のぞいてみるとこんな感じです。石切り場だったところが見えます。

地獄のぞきは、石切りの職人が洒落を効かせて、敢えて今の形に残しておいたなんて説もあるんですよー。

さらに、次の写真もごらんください。ドン!



さきほどのぞいた場所に降り立ちました。

見事に切り立った岸壁の形状、蔦や苔の緑が木漏れ日に映えて、えもいわれぬ美しさ。たまらん。当時の石工さんに感謝の気持ちがこみ上げます。

グッジョブ! そしてありがとう!

ちなみに、鋸山は通称で、本当の名前は「乾坤山(けんこんざん)」。東京湾に面しており、海を見渡す眺望は素晴らしく、展望台は「地球が丸く見える展望台」と呼ばれることもあるそうです。



この日は地球が丸くとはいかなかったんですけどね。空気が澄んだ冬の方がきれいだと見た! また、寒くなったころに来てみようと思います。



このあたりはトンビがピーヒョロ飛んでいます。リアルに持ち物をかすめ盗られることもあるようなので、気を付けて!


さらに、鋸山のもう一つの見どころと言えば「日本寺大仏」。有名な奈良の大仏の約1.5倍、鎌倉大仏の約2倍の大きさを持つ大仏さまです。

もともとは、奈良時代に大野甚五郎英令(おおのじんごろうひでのり)が弟子27名とともに岩を削って建立したもの。度重なる風化によって半壊状態になっていたものを、昭和44年に復元され、現在の姿に。原型よりも3mほど小さくなったのだとか。

さて、その姿はというと……





まさかの原っぱに鎮座! 柵や囲いはありません。

子供が登ってキャッキャと遊んでいる姿も。なんとも親しみやすい大仏さまですね。



同じく大野甚五郎英令作の「千五百羅漢像」も道沿いに。みんな微笑んでいて可愛らしい。



下山後は、名物()「房総サイダーびわ味」をぷしゅっ。汗だくの体に染みわたります。果汁0%だけど。

山登りとしては初級者向けですが、見どころが多く、日帰り旅にはもってこい。山好き、歴史好きの人には鋸山、おすすめですよ!







帰りに通りかかった木更津港の夕焼けと、市原の工業地帯の夜景をパシャリ。三脚忘れた割には頑張った! ような気がします。 ではでは!

(teamまめ 高橋健太)