2021年6月28日月曜日

世田谷の等々力渓谷でプチ森林浴

先日、たまたま子どもの用事で等々力に行くことがあり、待ち時間も多かったので立ち寄ってみたのがこちら。

駅から徒歩数分の別天地、等々力渓谷!
23区唯一の渓谷で、多摩川の支流・谷沢川が武蔵野台地を侵食して形成された渓谷です。
東京都の名勝にも指定されています。




駅改札を出てスーパーの成城石井の角を曲がると入口はすぐそこに。



階段を下りていくと、ゴルフ橋と呼ばれる赤い橋があり、そこから南に向かって渓谷沿いを歩きます。
(昭和の初め頃、この界隈にゴルフ場があったとか)



植物が空を覆うように生い茂っていて、まさにオアシス。
グリーンシャワーを受けて、なんだか生き返ります。
川のせせらぎにも心いやされます。






散策の途中には趣のある甘味処『雪月花』があったり、



等々力不動尊も!




全長約1㎞の渓谷なので30分あれば往復できてしまうのですが、都会とは思えない景色に旅気分も味わえてかなりリフレッシュ。

晴れている日もいいですが、曇天や雨の日はますます秘境感も加わり、個人的にはおすすめです(ただし、雨の日は滑りやすいので足元に要注意!)。



ぜひお散歩コースに加えてみてくださいね。




(teamまめ/香取麻衣子)








2021年5月11日火曜日

なまくら包丁 改造計画

我が家の包丁が久しくなまくらだ。

トマトはもちろんのこと、最近では比較的切りやすいネギの小口切りやタマネギのスライスにも事欠くようになってきた。

以前ならば、商店街に立つ包丁研ぎのおじさんに託していたのだが、おじさんの姿はここ数年、見かけていない・・・。こまった・・・。

そこで、実家の記憶を頼りに自分で包丁を研ぐことを決意。ネットで探してみたら、あるわあるわ研ぎ石が。しかも、初心者でも安心とある。口コミでも、初心者による研ぎ完了の喜びレポートが続々だ。

ということで、ポチッとしたのがこちら!

卓上でできるように研ぎ石をセットできる土台あり、包丁ガイドあり、研ぎ石の面取りができる白い石あり、そして何より、研ぎ石は2層構造! 昔、包丁研ぎを挫折した私ですら、「これならできるかも」と思わせてくれる。


まず、研ぎ石を5分ほど。しっかし、水に浸ける。

石から泡が出なくなり、しっかり水分を含んでしっとりしたら、土台にセットする。

「1000」と「6000」というのは、いわゆる粒子の違い。

茶色い「1000」の研ぎ石は粒子が粗いため、ザクザクと研ぐ時に使うとか。

対して白い「6000」はキメ細かいため、仕上げに使うといいそうだ。


そして、包丁ガイドをセット。背の部分に差し込む。
セット完了。

上から見ると、角度が付いているのがわかるはず。これがキモだ。

包丁も水に濡らし、早速、研いでみる。

シャカシャカシャカ。シャカシャカシャカ。

包丁ガイドが絶妙な角度を保ち続けてくれるため、力を込めることも、刃こぼれすることもなく、すんなりと研げる。これは、革命ですぞ、おっかさん!

ちなみに包丁の持ち方は、プロの動画を見てみると、写真が間違えていることが一目瞭然。

包丁は普通に右手に持って、背の部分に人差し指を沿わせ、親指で刃と柄の境に固定するといいそうだ。

最初は奥から手前に研ぎ、刃を返して手前から奥へと研ぐ。

そして、白い「6000」で仕上げの研ぎをすると、1回目より2回目の方が格段に綺麗に研げた!


仕上げた包丁で、野菜を切ってみると、スパーーーーーン!

ぐにゃぐにゃに切っていたトマトもスパッ! 

「おぉー!」と、心の中で大歓声が沸き起こる。


あまりの切れ味に、つい指を切ってしまったのはご愛嬌。

最後に、研ぎ石の面取りも忘れずに。


(佐藤さゆり/teamまめ)



2021年3月31日水曜日

吉祥寺パルコ屋上のZINEフェスで、ジ〜ン!


三鷹駅から北へ数分、
地域密着の三谷通りにある『無人古本屋 BOOLROAD』に
賑々しくチラシが貼られていた。


自転車を止めて近づいてよくみると
「吉祥寺ZINEフェスティバル」の案内ではないか。
ZINE好き、大好き。すごい企画!

BOOKROAD主宰のN氏は、『吉祥寺ブックマンション』も手掛けていて
本、いや「紙」にまつわる人たちのつながりを広げるべく
「ZINEフェスティバル」を発案したと聞く。


ZINEを作っている人にSNSで声をかけ、参加者を大募集、
なんと約80のZINE人がパルコ屋上に集結と相成った。

2021年3月27日(土)
記念すべき第1回ZINEフェス当日がやってきた。
風は強かったがまずまずの空模様。

パルコ屋上へはエレベーターで上がるのだが
乗り合わせた女子高校生2人の会話に耳ダンボ。

チラシを手に
「ねえ、これなんて読むの? ジーネ?」
「ジンって言ってたよ。もしかしたらマガジンのジンじゃない?」
「あ、そうか! マガジンか。おもしろそう」

1階で配っていたチラシに興味を持って、
暇だしちょっと行ってみようかなと思ったのかも。


屋上到着。入場料100円を払って、ZINEの世界へーーー。

とにかくまずはぐるっと1周してみよう。

 
発行人は餃子好き。餃子だらけの一冊。

短歌と写真でユニットを組んで制作。

コロナ禍の日々を綴った「消毒日記」。

「吉祥寺かるた」の作り手にお目にかかれた!

小学校6年生男子が描いた「I'm fish」。

外国人のトコさん?が描く和猫に惹かれる。

瓶ビールのラベルを追求し研究するZINE。即買い。

予告で一番気になっていた「かわいいワンカップ手帖」。
完売で買えず、余計ほしくなる。

 
屋上を闊歩していた「歩く本棚」さん。
「あちこちで出店する古書店ですが、どうせなら見せながら移動しようと
背負える棚作ってみました」。本日、お披露目。
これで電車乗るんだろうな。

手に取らずにはいられない「gitai」擬態。デザイン力、すごい。

他にも多種多彩なZINEがいっぱい。
なんたって80近くのZINE、紹介しきれない。



途中、エレベーターで一緒だった女子高校生とすれ違い、
再び耳ダンボに。

「ねえねえ、めちゃおもしろいね」
「うん、来てよかったよね」

2.5周ほどして、目も心も頭もまわりすぎて、放心。
発想のやわらかさ、好きな1点を掘り下げ続ける力よ!

刺激をバンバン受けて、紙をザバザバとカバンに入れて
そろそろ行かなくちゃだが、後ろ髪を引かれる。
もっと発見があるに違いないと思うから。

退場前に、主宰のNさんを探して、感想と願いを伝えた。
「2回目があるといいな」

              (2021.3.31 松井一恵)

追伸:今回のフェスで火がついて、ZINEのアジトが
もうすぐ吉祥寺に生まれるかもしれない!?

2021年2月24日水曜日

食べる花粉症対策。オトナ文旦、いただきます!

ここ数年、なりを潜めていた私の目鼻センサーが、まだ2月というのに感知した。

どうやら、花粉の季節がやってきたようだ。

いつもなら、早くて3月に入ってからなのに、今年は暖かさのせいか、早くないか? そして、今年は多いのか?

花粉症になったら、どうするか。

目の洗浄、マスク、メガネはマストだが、どうやら実は、文旦もいいという。折よく、目の前に今が旬の文旦が。



文旦はビタミンCがとにかく豊富。しかも、果肉だけじゃなく、果皮にはナリンギンだの、ベスペリジンだの、他の柑橘類ともども多く含まれ、これが、抗アレルギー、花粉症の症状緩和にも作用するのだという。

ということで、レッツ クッキング!
いつものようにクックパッド先生に聞いたらば、マーマレード作りの多いこと、多いこと。
その中から選んだのは、大人ジャム 文旦マーマレードというキーワード。
大概の文旦マーマレードは、苦味を取るため、茹でこぼしを3回せい、と記されているが、このレシピはそんなの一切なし。
ズボラの私にはうってつけのレシピでござる。

使うのは
・文旦 丸ごと1個+1個分の皮(果肉は別でいただきましたゆえ)=280g
・砂糖 
・はちみつ 
・黒胡椒 思う存分
・ラム酒(香りづけで少し)

そして、全てを鍋に入れ、水を大さじ1程度入れるだけ。
と、いいつつ。実は、文旦は白いワタがふかふかと多く、剥くのが面倒。
でも、頑張るのみ。

ようよう皮を剥き終わり、鍋に入れたら、もうできたも同然じゃ♪


あとは弱火でコトコトコトコト、時々かき混ぜて、味見して、好みの柔らかさになるまで(約30分)煮るのみ。ちょっと水が足りないなと思ったら、少し足せばいいってのも、ラクチン。
そして、粗熱を取り、煮沸消毒3分して、逆さにして乾かしておいた空き瓶へ。


完成でござる!
これで2週間、冷蔵保存でいけるとな。

早速、いただきますよ。
まずは、クラッカーにクリームチーズ乗っけて、文旦マーマレードをオン。

酒に合うやないの〜〜〜。黒コショウがガッツリ効いてます。スパイシ〜〜〜。
文旦の苦味もいい感じ。
こりゃ、おこちゃまにはわかるめぃ。

次は定番のサンドイッチへ。
薄切り食パンに、やっぱりクリームチーズと、文旦をドサドサ。


朝ごはんにもいけるや〜〜〜ん。こりゃ、休日のブランチにもいいでっせ〜。

最後に、ヨーグルトへ。
うむむ、こ、これは・・・!
甘いマーマレードの方があってる気がする・・・な。

そして、私の花粉症はどうなったのか。
今日はくしゃみが出てない・・・ぞ?
気温のせいか、はたまた文旦のおかげなのか。

効いてるか効いてないかは、ようわからんのだが、これでこの春を乗り切ってみせるぞな!

(佐藤さゆり/teamまめ)






2021年2月17日水曜日

渋滞の退屈しのぎに歌詞考察ゲームをした話

 


少し前の話だが、友人と車で出かけた帰り道、渋滞にはまった日があった。

 

黄昏時の空の色は胸を打つものがあったが、目の前でちかちか瞬くテールランプがうっとおしく、知らず深いため息がこぼれ出る。

 

そこそこ付き合いが長い僕たちは、互いに話題がなければ数時間会話がなくなることもザラだった。

この時もそうだ。今さら沈黙の時間が流れても、居心地が悪いということはない。

 

 

そんなとき、オーディオからスピッツの「ロビンソン」が流れ、友人はぽつりと「あ、これ」とつぶやいた。

そして、「この曲の歌詞、ちょっと怖いって知ってる?」と、続ける。

 

「白線流しのイメージしかない」と、僕は答えた。

この曲を初めて聴いたのは小学生の頃だ。若かりし日の長瀬智也が出演していたドラマで流れていたことは覚えているが、歌詞の意味なんて考えたこともなかった。

 

友人が言うには、一見するとこの歌詞は、主人公が別れた恋人を思い出しているものに思える。

しかし、捉えようによっては、死別した恋人の後を追おうとする主人公の心情を描いているようにも感じられるらしい。

 

なるほど、よくよく聴いてみると、確かにそうともとれる。

 

「すごいね」とつぶやくと、友人は「ふふん」と得意げな顔をしていた。

「君が発見したわけではないだろうに」と、いう言葉はぐっと飲み込む。

 

依然として、道路はぎゅうぎゅう詰めだ。

遅々として車は進んでいない。



そんなわけだから、退屈しのぎにちょうどいいと、僕たちは「スピッツの歌詞考察ゲーム」を始めることにした。

 

そして、すぐに驚愕することとなる。

歌詞を深読みすると、死を連想する表現が非常に多いのだ。しかも、一曲や二曲ではない。

 

「おい、この曲でも死んでるぞ」

「あ、やっぱり死んじゃった」

 

何曲も考察を続けている中で、いつしか僕たちの頭の中には「スピッツの歌詞では誰かしら死ぬ」という、なんとも不謹慎なイメージがまとわりつくようになった。

もちろん、勝手な思い込みだ。本当の意味は歌詞を書いた本人のみぞ知る。

 

 「もうダメだよ。そろそろウルフルズで中和しないと辛いよ」

  

考察を進めていくにつれ、沈みゆく気持ちに耐え切れなくなった僕の願いは、「意地でも死なないスピッツを探すんだ」と意固地になっている友人にあえなく却下された。

 

渋滞はまだ続いている。

歌詞考察による「死のスパイラル」も、まだ続くのか。

二重の責め苦を受けているような気分になったが、辛い時間は想像していたほど長くは続かなかった。

思いのほか早く、「死なないスピッツ」を見つけられたからだ。

 

曲は「チェリー」。

 

数回リピートしたのち、物語が見えてきた僕は、

「謎は全て解けた。これは主人公も彼女も生きている歌詞だ」

と、友人に告げた。

 

この歌も「彼女が死んだ話」と思っていた友人は、僕の主張に興味を示す。

 

「ほうほう、健太一少年の推理を聞かせてくれたまえ」

「おう、じっちゃんの名にかけて」

 

 

歌詞冒頭の「君を忘れない」の時点で、彼女はすでにここにはいないことがわかっている。

「曲がりくねった道を行く」は、人生を自分の意思で歩けない状況を暗示。

そして、「産まれたての太陽」で、いきなりのブレイクを表現し、「夢を渡る黄色い砂」が、流れるように入ってくるお金を指しているのだろう。

 

「二度と戻れない くすぐり合って転げた日」は、そのまんま。

何もなくても楽しかった過去を回想し、

 

「きっと想像した以上に騒がしい未来が僕を待ってる」と、いうのが、脚光を浴び、今までと比較にならないほど華やかな世界で暮らすことになるという予感。

 

このあと入るサビは、回想だ。

「『愛してる』の響きだけで 強くなれる気がしたよ」で、献身的に支える彼女の姿が見てとれ、

「ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて」は、二人で過ごす時間を何よりも大切に思っていたことを回帰しているように思えた。

 

二番以降は長くなるので、今回は割愛するが、この曲は草野マサムネ本人の体験をもとにしているのではないだろうか。

 

つまり、主人公はバンドマン。彼女は、売れない時代に支えてくれていたが、主人公が不器用に突き放し、今はそばにいない。

そして、今になってその存在の大きさを思い返し、少し胸が痛くなっている。

そういう物語なのではないだろうか。

 

 

僕の考察をすべて聞いた友人は、

「やるじゃん、物書きの意地を見せたね」

と、なぜか上から目線で褒めてきた。


僕はと言えば、 

「よかったよ、死人が出なくて」

と、割と本心で、そう思っていた。

 

そもそも、歌詞が死を暗示しているというのは僕たちの勝手な思い込みなので失礼な話だ。考察だって、合っているかどうかなんて疑わしい。

だが、自分なりの答えを導き出したことで、僕は妙な充足感を覚えていたことも事実だ。

 

 「じゃあ、ウルフルズ聴こうか。ポジティブな気持ちになりたい」

僕の切なる願いは、今度こそ受け入れられた。

どうやら、「死なないスピッツ」を見つけることができて、満足してくれたらしい。


……が、「次は『ウルフルズにネガティブな曲ひとつもない説』を立証しよう」

と、新たなゲームを提案してきた。

 

「いったい、何曲聴くつもりなんだ」

僕は、ため息まじりに答える。

 

徐々に道が空き、車の列が流れ始めた。

ウルフルズの曲をすべて検証するには、きっと時間が足りない。

 

teamまめ 高橋健太)

 

2021年2月1日月曜日

ムーンライトながらよ、永遠に…!

2021年1月22日、緊急事態宣言下で絶賛ひきこもり中の私にショッキングなニュースが飛び込んできた。

「ムーンライトながら運転終了へ」

開いた口が塞がらないという言葉があるが、しばらくその状態になったほどだ。

 

「ムーンライトながら」とは、JR東日本とJR東海が運行する夜行列車である。

夜、東京駅から乗り込めば、夜明けには岐阜県の大垣駅に着くため、関西方面への旅行に重宝した。

しかも、快速扱いのため、春・夏・冬に発売される青春18きっぷでも指定席券を買えば3000円ぐらいで乗ることができた。

18きっぷシーズンのたびに乗り、あちこち連れて行ってくれる夢のような列車だった。

私とムーンライトながらの出会いは、1996年の夏(当時高校1年生)。

友達とふたりで京都の祖父母の家に遊びに行くことになり、その時に乗ったのがムーンライトながらだ。

後から知ったのだが、ムーンライトながらは元々定期運行していた「大垣夜行」を引き継ぐ形で1996年のダイヤ改正から運行開始した。

夜中に品川駅で両親に見送られ、右も左も分からないJK2人組が乗ったムーンライトながらは衝撃的だった。

私と友人は運よくボックス席の向かい合わせで座席に座ることができたが、通路にまで人が座り込み、トイレにも行けないほどの混雑ぶり(当時は全席指定ではなかった)。

明け方の豊橋駅での停車中に貴重品以外の荷物を置いて友達とトイレへ駆け込んだことは、24年経った今でも忘れない(当時は上りも豊橋駅に停車した)。

 

そんな強烈な思い出とは裏腹に、大人になってから再び乗ったムーンライトながらは、全車指定席になり、とても快適だった。

座席もさほどリクライニングにならないし、夜中も車内は明るいままなので、苦手な人には受け付けない環境かと思うが、私は不思議なほどに爆睡できた。

電車の揺れと音を感じながら眠るのは至福のひと時だった。

 

そんなこんなで2006年から2008年にかけてはムーンライトに何回も乗車した。

“ブランド牛を食べる旅”というテーマで、ムーンライトながらで岐阜駅まで行って、高山本線で下呂の飛騨牛、戻って東海道本線に乗り換え近江八幡駅で近江牛、さらに草津線や関西本線を乗り継いで松坂駅で松坂牛を食べたりもした。

そんな無謀な旅も寝ている間にムーンライトが連れていってくれたから、金曜の夜に仕事終わりに出発すれば、日曜の夜にはまた東京に戻ってくることができた。

 

ちなみに、ムーンライトには「ムーンライトながら」以外に「ムーンライトえちご」(東京~新潟駅間、2014年5月運行終了)、「ムーンライト信州」(東京~白馬駅間)、「ムーンライト九州」(新大阪~博多駅間、2009年1月運行終了)もあった。

ムーンライト信州にはいまだ一度も乗ったことがないが、ムーンライトえちごはながらに次いでよく乗った。

朝の新潟駅に降り立って、北陸方面へ。はたまた日本海側を北上して東北方面へ。

ムーンライトに乗れば旅を自由気ままにプランニングすることができた。

 

ムーンライト九州にも一度だけ乗ったことがある。

このときは無謀にも1泊目にムーンライトながら、2泊目にムーンライト九州だ。

ムーンライト九州はながら以上に揺れが激しく、音もうるさかった。

だが私は、この時も驚くほどに爆睡できた(同行した夫は一睡もできなかったらしい…笑)。

そうこうしているうちに子どもが生まれ、ムーンライトに乗る機会がなくなってしまった。

子どもたちが夜行列車を楽しめるようになったら、また乗りたいなと思っていた矢先のムーンライトながら運行終了のお知らせ。

残念な気持ちは大きいけれど、それ以上にムーンライトとのたくさんの思い出が今も生き生きと脳裏に焼き付いている。

 

月明かりに照らされ、いろんな場所へと連れて行ってくれたムーンライトは私の中で永遠です。

(teamまめ/香取麻衣子)