2014年2月11日火曜日

佐賀の鉄道遺産「昇開橋」で縁起を担ぐ!

有明海へ向かってゆるりと流れる旧筑後川に、
威風堂々とした赤い鉄橋が架かっている。


なんだかお馬さんが向かい合って座ってるような形で、ちょっと愛らしい。
ところが突如、真ん中がゆる〜っとあがっていき、下がっていった。

実はここ、その姿の通り「昇開橋」というのだ。
昭和10年に竣工した旧国鉄佐賀線の鉄橋で、昭和62年まで可動していたという。
今も通れるというので、ちょいと足をのばしてみた。
昔のホームもちゃんとあった。
日本機械学会(というものがあった!)が認定する「機械遺産」だ!


どどーん。
この鉄橋は、全体で約507m!
真ん中の可動部分だけでも24mと東洋一の規模だったという。
鉄塔の高さも30mと、天を仰ぐよう。
現存する可動橋としては、日本最古の鉄橋だそうな。

ほほうと見とれていると、橋の番をしているおじちゃんが、門扉を閉めた。
え?動くんですかーーー?
船、通るんですかー?
「今は観光用に動かしてるだけん」と笑う。

おじちゃんと話しているうちに、するするっと音もなく橋が動き出した。


いやはや圧巻!
おじちゃんの「昇開橋」愛に満ちたマニアック解説も素敵だ。
国の重要文化財ともなっているだけのことはある!

さてこの橋のたもとに、行きには気づかなかったこんなものが。


筑後川が隔てる佐賀と福岡を、タワーブリッジがしかとつなぎ結んだことから、
ここはいつしか、昇開(運)橋と呼ばれ、密かに(?)パワスポとなり、
人々が遠方から詣でにやってくる。

しかも、橋の下の小さな無人島は通称「宝島」と呼ばれていて、
どうやら古から宝を呼び寄せていたと伝わるんだとか。

縁結びに、開運、宝当と、福々しいご利益がずらりと並んだとあっちゃ、
拝まねばなりますまい。

これからも、楽しい縁がいっぱい結ばれますように。パンパン!

(teamまめ/佐藤さゆり)