2013年2月5日火曜日

因幡の白うさぎは恋のキューピットだった!?


昔話とか絵本でお馴染みの『因幡の白うさぎ』
小さい頃に読んだ方も多いんではないでしょうか。

はしょって話せば、
ワニをだまそうとした白うさぎは、気付かれて反撃に合い、傷を負います。
さらに、悪い神様にだまされて、さらにひん死となりますが、
七福神の大黒さまとの説もある、大国主命(オオクニヌシノミコト)に出会い、
言う通りにしたら傷がなおった、というお話。

古事記や日本書紀に記された神話です。

ま、他人をだますと痛い目に合うよ、というお話ですね。

で、その舞台である、因幡に出かけてまいりました!
海沿いに大国主さまと白うさぎが仲良く立っておられます。




むむ? 
看板を見ると「恋人の聖地」の文字が!


鳥居をくぐるとすぐさま、神話の世界が砂像(さぞう)で目に飛び込んできます。
ふむふむ・・・・・・。

白うさぎを助けたとき、大国主さまは、
求婚者が引きもきらぬ美しいお姫様の八上姫に会うため、
向かっていた道中だったそうです。
大国主さまに助けられ、すっかり元気になった白うさぎはその話を聞くと、
二人は必ず結ばれると予言し、仲もとりもったそうです。

悪ふざけがすぎてた白うさぎが、日本初の恋のキューピットになった瞬間です。
そしてここに、日本最古のラブストーリーが始まったのです!

今ではこの白うさぎと大国主さまを祀る「白兎神社」は、縁結びにご利益ありと評判です。

参道のうさぎや鳥居には「縁」と印された小石がいっぱいのせられています。
ちなみに社務所でこの小石を手に入れることができます。

立派な締め縄がかけられ、小さい神社ながらも威風堂々。
ちなみにこの社殿には、全国的にも珍しい「菊座石」と呼ばれる
菊の御紋型に彫られた石が礎に使われていて、
古には皇室となんら、関わりがあったとのだろうと伝わります。

また、社殿前には、いかなるときも水の増減がないとも伝わる
「不増不滅の池」も静かに横たわっています。
白うさぎが大国主さまに言われて真水で体を洗い、ガマの穂にくるまれたとされた所です。




社務所ではもちろん、縁結びのお守りを。
うさぎをかたどった、ほかでは見ない愛らしいお姿です。

あとは、いいご縁に巡り合うのを待つばかり。
白うさぎさん、頼みましたよ!


(teamまめ/佐藤さゆり)