2013年4月10日水曜日

東京魔境、歌舞伎町のいまを体感!




数年ぶりに訪れた新宿歌舞伎町はすんごいことになっていた。
どうすごいかって、知人に案内された居酒屋はなんとビールがいっぱい30円…!(4月からは40円、5月からは50円)
あまりのデフレっぷりに目を疑ってしまう。

店は、大宴会にも対応できるもと割烹を居ぬきで利用しているような構え。激安なのに、石塀があり、店内からは小さな坪庭あり。この違和感、なんだろう。
それに、収容人数550名までって!
30円ビールで景気を付け、向かったのは『ロボットレストラン』。
ロボットを乗せた宣伝カーを、見かけたことがある方もいるのでは?
松岡正剛、都築響一ら文化人も『ロボットレストラン』を訪れており、蜷川実花、キャリーぱみゅぱみゅらアーティスト陣からも熱い視線を集めている。






1階待合室には大きく盛り上がった胸と、“超合金的”な下半身を備えた
巨大な美女型ロボット様が。これに乗り込んで記念写真を撮ることができる。

この摩訶不思議なロボットと女性ダンサーによるショーが、連夜催されている。
ロボットのショーが行われるのは地下2階で、途中『ギラギラガールズ』なる、不思議な店の前を通って下っていく。(ここも気になる)
観覧席に着くと、お弁当が配られた。(レストラン……じゃない?)
まずライトを浴びて登場したのは、セクシーな衣装をまとったダンサーたちだった。太鼓の音に激しく舞い踊る。
かとおもうと、突如、恐竜とロボットの対戦ショーがスタート。
そしてロボット(人が入ってる)による文字通りの「ロボットダンス」へと続く。
独創的かつナンセンスな世界観に、しばし呆然。
が、外国人観光客もスーツを着込んだビジネスマンや女性客も大盛り上がりだ。
やばい。
つ、ついていかなきゃ。





出番を待つ、美女型ロボットたち。


そしていよいよ巨大美女ロボットの登場した。
ダンサーを乗せた6台が会場を練り歩く。


巨大ロボットにダンサーたちが乗り込み、店内をパレードする!











戦車に乗ってダンサーたちも客を盛り上げる。


なぜか頭上を露出度の高いおねえさんたちがぐるぐる。隣の席のお客さん、上見すぎだから!

フィナーレは戦闘機、戦車も登場しててんやわんやの盛り上がり。祭りは最高潮の盛り上がりを見せる。



































フィナーレには、電飾をまとった戦車と戦闘機がパレードする……と、場内は異様な熱気に包まれているうちに、1時間のショーは終了した。
なんだろう、この浮世離れしたばかばかしさ。

もしこれが「未来的」というならば、それは幼少期に夢見たような懐かしい「未来感」。ロボットレストランができたときは、国内よりも海外メディアの方がいち早く、ニュース番組やYou Tubeで情報が流れた。

ここでPV撮影を行ったミュージシャンもいる。ここ歌舞伎町の夜の匂いと、わかりやすいド派手なステージ、そこにクスリと笑える“近未来的イメージ”を融合させたショーは、むしろ日本的なものというか、日本でしか成せないものなのかも? 


いや日本、というより歌舞伎町という特殊な街だから生まれたものに違いない。あらためて、歌舞伎町の底知れないパワーを思い知った夜となった。

(teamまめ/沼 由美子)