2018年11月28日水曜日

大海原に抱かれた駅、JR常磐線の日立駅へ!

こんにちは、勝手に珍駅ハンターのかとりーぬです。

前回はアートなトイレで最高のひとときを過ごせる小湊鉄道の飯給駅、さらにその前は北欧ムードあふれる天竜浜名湖鉄道の都田駅を紹介しましたが、今回は珍駅シリーズ第3弾!

先日、ふらりと茨城に行くことがことがあり、この機会を逃すまいと立ち寄ったのが、雑誌などでもよく目にするJR常磐線の日立駅。

日立といえば「HITACHI」ブランドでおなじみ日立製作所の創業地としても有名ですが、日立駅は何が有名なのかというと、全面ガラス張りで近未来感を漂わせるような駅舎なんです。



この駅舎は、日立市出身の世界的建築家・妹島(せじま)和世さんがデザインを監修し、2011年4月に開業。
翌2012年にはグッドデザイン賞を受賞し、世界で最も美しいとされる駅舎のひとつなのです。

妹島和世さんは、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した経歴をもつすごい方だそうですよ。

ところで、駅構内に設けられたスツール、一体何の形でしょうか?
普通の駅によくあるベンチとは打って変わって、不思議なフォルムが目を引きます。
さすが有名建築家がデザイン監修を手掛けただけあって、細かいところまでアートにこだわっている印象を受けました。




 
そして、“世界で最も美しいとされる駅舎”のすごいところは、ご覧の通り、太平洋がどどーんと一望できます。
日が沈む直前に訪れたのですが、空が赤紫に染まって幻想的。
一枚の絵画を見ているようでした。






絶景以外にも目を引くのが、お店の前で名前を呼ばれるのを待つ人々。
駅構内にはオシャレなレストラン「シーバーズカフェ」があり、人気メニューのパンケーキをいただきながら、海に浮かんでいるような景色を楽しめるそうです。






今回は滞在時間があまりなかったのと、週末は行列必至のようで、大勢のお客さんが待っていたので泣く泣く断念。
しかし、次回はのんびりまったりとお茶をしてやるぞとリベンジを心に決めました(メラメラ)



そして個人的な見どころといえば、常磐線の線路が遠くまで延びているこの風景。




私にとっての常磐線は、娘を出産するまでよく青春18きっぷで北上していた思い出の路線。

常磐線で水戸駅まで行って、水戸駅から水郡線、磐越東線を乗り継ぎ、いわき駅からまた常磐線に乗って南下するというコースや、常磐線で仙台まで行って、帰りは東北本線で戻ってくるなんてコース(どちらも日帰り)で乗りまくり、度々お世話になりました。

この線路の先は、今なお東日本大震災の影響で不通区間(浪江~富岡間)があるのかと思うと、胸が締め付けられる思いです。
一日も早い復興を願います。




建築と絶景とカフェが楽しめる日立駅。
ぜひ冬の青春18きっぷ(使用期間:12月10日~2019年1月10日)で訪れてみては。

(teamまめ/かとりーぬこと、香取 麻衣子)