2014年1月14日火曜日

「キング・オブ・駅弁大会」へいざ出陣!

年明け早々に行われる私的一大イベント、
それは、京王百貨店新宿店の「元祖駅弁大会と全国うまいもの大会」だ。



最近では、近所のスーパーでも週末になると駅弁フェアなるものをやっていたりするので、結構簡単に手に入れられるが、京王百貨店の駅弁大会はそれらとは規模がケタ違い。
北は北海道から南は九州まで、その数なんと約300種類!
“駅弁の甲子園”ともいわれていて、人気の定番モノから今年の新作までがずらりと勢ぞろいする。
まさに「キング・オブ・駅弁大会」なのだ。


駅弁たるもの、本来ならば現地で買って味わいたい。
車窓をぼんやりと眺めながら食べる駅弁ほど旨いものはないと思う。
でも、東京にいながら気軽に全国の味を楽しめるとなれば足を運ばずにはいられず、今年も行ってみることにした(通算5回目)。


ところで、私には駅弁大会のマイルールが2つある。
まずは事前にチラシを入手し、くまなくチェック。
当日行ってから決めるのでもいいのだが、優柔不断な性格なので大まかにどれを買うか決めてから出陣することにしている。

そして、関東地方やその近郊の駅弁は買わない。
どうせなら普段なかなかお目にかかれない遠方の駅弁を食べてみたいからだ。

我が家は3人家族なので、今回は3つ購入することにした。





さて、当日。開店5分前に到着。
京王百貨店前は駅弁大会の会場を目指す人ですでに行列ができていた。
開店と同時に長蛇の列がいっきに入口へと吸い込まれていき、一同が会場の7階を目指す。




駅弁大会では、現地からお弁当屋さんがやってきてその場で作って販売する「実演」と、現地で作ったものを販売する「輸送」がある。
実演コーナーが多いのも京王百貨店の駅弁大会の特徴で、作りたてを味わえるなんてこれまたうれしい。

ちなみに、私のお目当ては実演1個と輸送2個。
まずは行列必死の輸送コーナーを並ぶことにした。
開店10分後に列に並んだが、結局40分ぐらい並んだ。
輸送コーナーに入る頃には、「これから並ぶと1時間半待ちでーす!」と販売員が言っていた。
ディズニーの人気アトラクションみたいだ。おそろしい…。


会場内は撮影禁止のため写真が撮れず、結論だけ言うと、お目当ての駅弁はすべて買えた。
買ったのはコチラ。




まずは夫リクエスト。
北海道 宗谷本線 稚内駅
「食べくらべ四大かにめし」(1260円)


タラバガニ、ズワイガニ、毛ガニ、花咲ガニの4種類が食べ比べできる贅沢駅弁。
タラバガニはお酢で〆る、花咲ガニは昆布ベースのかえしで味付けるなど、それぞれのカニの特徴を活かした味付けになっているそう。
食べ比べると確かに三者三様ならぬ、四者四様。
それぞれのカニの風味が楽しめ、思わず「う~ん」と唸る。


次に娘(3)リクエスト。
香川県 予讃線 高松駅
「げんき100ばいアンパンマン弁当」(1200円)


ご覧の通り、アンパンマンの顔をかたどったチキンライスをセンターに据え、その周りをハンバーグ、オムレツ、シュウマイなど子どもの好物ががっちりと固める。
これで1200円は正直高いと思うのだが、娘の喜ぶ顔を想像するとつい財布の紐も緩む。
食べ終わったら容器はお弁当箱へと再利用できるので、今後1200円分の元を取りたいと思う。



そして、自分。
青森県 東北新幹線 八戸駅
「潮騒の彩り」(1200円)


ウニ、ホタテ照り焼き、カニフレーク、サーモンたたき、ホタテバター、たこ柔らか煮、ズワイガニ棒肉、トビコ、イクラの醤油漬けの9種類が彩りよく配置された海鮮駅弁。
こんなとき彦麻呂なら「まさに海の宝石箱や~!」とコメントするのではないか。
見た目も麗しくて食べるのがもったいないぐらいだが、食べるとどの具も鮮度が抜群で、ペロリと完食。


実は3個と決めていたのだが、もう1個追加でお買い上げ。
こちらは迷っていたら販売員のおじちゃんが「結構人気あるよ~」と言ってきたので、その言葉に乗ってみることに。

鳥取県 山陰本線 鳥取駅
「ゲゲゲの鬼太郎 風呂茶漬け」(1000円)


アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる目玉のおやじが茶碗で入浴するおなじみのシーンをイメージしているらしい。
鳥取牛や鳥取県産米など地元産食材にこだわった、お茶漬けとしても楽しめる駅弁。
お茶をかけると肉の脂が茶飯に溶け出て、旨味倍増!
途中味に飽きたら、目玉のおやじの目の部分の梅肉を溶かしながらいただくとさっぱりとした味わいに変化し、スルスルと喉に入っていく。
ちなみに、器は有田焼で、茶碗の底には鬼太郎や目玉のおやじ、ねずみ男などのキャラクターが描かれている。

ちょっと高価な昼食だったけど、たまにはいいものです。
ごちそうさまでした!


駅弁を食べながら、「ああ、昔この辺りに旅行で訪れたなぁ」と懐かしんだり、「今度行ってみようかなぁ」などと妄想したりする時間は、まさにし・ふ・く。
東京に居ながらでも十分に旅行(脳内)を楽しめるのです。
駅弁ってスゴイね!

※京王百貨店新宿店の駅弁大会は1月21日(火)まで(10時~20時、15日・21日は17時で閉場)。

(teamまめ/香取麻衣子)