2020年11月4日水曜日

おでん屋のカウンターを作った話

みなさん、こんにちは。こんばんは。まめの高橋です。


まずはこちらをご覧ください。









今日は、近所に最近オープンした
おでん屋のカウンターを
DIYで作ったという話をします。




なんのことかわからないですよね。
まずは経緯からお話ししましょう。




僕は今、西武新宿線上井草駅の近くに住んでいるのですが、
隣の駅の井荻に「たこ焼き はるちゃん」という店がありました。
通称「たこはる」。



写真で見た方がわかりやすいですかね。
こんな感じです。



遊歩道沿いの小さな店
遊歩道沿いの小さな店





店頭で持ち帰ったり、店内で食べ飲みできたり、
要はたこ焼き酒場っすね。 
関西人の快活なネエチャンが店主。
名前はもちろん「はるちゃん」という、
まあ非常にわかりやすい店だったわけです。




ご存知の方も多いかと思いますが、
僕は昔阿佐ヶ谷で「うけたこ」
というたこ焼き酒場の店長を5年ほど務めておりました。
それ以前にケータリングカーで売っていた時期も入れると7年ですかね。
その間、多くのお客さまに助けられ、支えられ、
楽しく毎日を過ごしていたわけです。 




充実していた当時の高橋ですが、
ひとつだけ物足りないことがありました。 




それは、「僕もお客さんになって、うけたこを楽しみたい!」ということ。 



これ、飲食店店主あるあるなんですが、
自分の店で飲むとオフモードになれない
という悩みがあるんです。
お客さんの前でダメな姿見せられないし、
どうしても店の人の顔になるのでね。 




でも、今の僕はライターの高橋。
しかもここは井荻。
うけたこのケンちゃんを知っている人は誰もいない……。 



ここなら、長年の夢がかなうかもしれない! 
と、期待に胸膨らませて突入。
いとも容易く店のファンになってしまったチョロい高橋でした。
2年くらい前の話ですかね。 



たこ焼きの味も、店の雰囲気もうけたこにそっくり。
さらに、店主のハルさんの接客が僕のスタイルと似ている。 




外カリ中トロで出汁の効いたやつ






当時、僕は引っ越してきて間もなかったのですが、
ハルさんにも常連さんにも良くしてもらっていたおかげで、
本当に楽しく暮らすことができていました。 



余談なんですが、
僕は元たこ焼き店主であったことは内緒にしていたんです。
それ言っちゃうと、なんか気を遣われるかな、
と、的外れな気の遣い方をしてですね。


結果、すごく親切にしてもらっていたから
隠し事をしてて気持ちが苦しくなるんですよ。
そんなんで、
「実は僕、言わなきゃならないことがあるんです!」
と、罪を自白。
「アホやなあ、高橋くん」
と、ハルさんはなんも気にしてない様子でした。
いや、本当におっしゃるとおり。 


ハルさんも負けじとアホだったんだけどね



話それましたが、
そんな「たこはる」は今年の9月30日、
7年に渡る歴史に幕を下ろしました。


ハルさん曰く「やり切った」とのこと。 
僕自身もうけたこは「やり切った」と思っていたので、すごく共感。
人生の中でそう思える瞬間はなかなかないですからね。
すがすがしい気持ちでハルさんのこれからを応援したいと思いました。 




さて、前置きが長くなりましたが冒頭にあったおでん屋の話。
「たこはる」閉店が決まった頃、
「私、ここで店をやりたい!」という姉さんがいたため
後釜はすぐに見つかったんですね。 




僕はハルさん伝いにそれを聞いて、
「へえ、そうなんだ」
というくらいの気持ちだったのですが、
「でな、高橋くん。そのフォローで店に立ってもらえへんかな」
と、依頼されてびっくり。



実は「たこはる」。オーナーが別にいて、
僕も顔見知り程度なんですけど、
どういうわけかオーナーが僕を指名したらしいのです。



いまでも理由はよーわからんのですが、
えらい信用してくれていたみたいだったので、
「本業に差し支えない程度に」
という範囲でお受けしたわけですね。



とはいえ、ふたを開けてみれば新店主の姉さんは飲食未経験。
オーナーは良くも悪くも現場に託すタイプ。
最初、高橋は「言われたことをやろう」と思っていたのですが、
そもそも「高橋に何を言うべきかわからない」状態。



しかし、オープンまで1ヶ月もない。
これ、指示待ちしてたらオープン後大怪我じゃね? 




焦り始めた高橋は、自分の意見を言う方針に転換。 
その中で、狭い店のスペースをプラスに変えるため、
立ち飲みスタイルを提案しました。




しかし、ここで大問題が発生します。 


実は 「はるちゃん」時代は、
なんとコールドテーブルを卓代わりにするスタイルだったんです。 


写真をご覧ください。どんっ。 



このころは、椅子もあった




うかつにも
「これじゃ、立ち飲みできないっすよね。カウンター作らないとですよね」
と漏らした高橋。 



すかさず
「高橋くん、カウンターつくれない?」
と、切り返すオーナー。 




「作ったことはありませんが、やってみましょう」
と、高橋の悪癖である「安請け合い」が発動します。 



でもね、 今って便利な世の中で、ネットで探せば
「立ち飲みにちょうどいい高さのカウンターをDIYする方法」
って出てくるんですよね。 



それに加え、実は僕、葬儀屋で働いていたことがあって、
祭壇の構造がヒントになったんです。
組み上げとか修復とかやっていたのが今になって活きた形。
何が役に立つかわかんねーなあ。 



 そんなわけで、できあがったカウンターが、これ。 






 もう一度、beforeを見せましょう。







Afterはこれだ! もう一度見てくれ!


とにかくしつこい高橋



事前にハルさんから
「あたしがやってた痕跡は全て無くしてなあ」
と、いう注文を受けていたのですが、
それもクリアできてたようで、ハイタッチ。



正直、カウンターを作ったら満足してしまった高橋。 
「高橋をクビにしましょう! あいつには客として金を落とさせましょう」
と、自分からオーナーに進言するのがマイブームとなっております。 



幸せか不幸か、12月まではクビにならないようなので、
気が向いた方は冷やかしにきてやってください。



さりげに提灯増やしてやった


おでんは静岡風で、日本酒にぴったり!






立呑みおでん 「わく」
杉並区上井草1-24-18 
20時から23時 
高橋は火、金、日で立っています。 



 それではみなさん、また会いましょう。


(teamまめ 高橋健太)

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