ある日、googleマップでかねてから気になるミュージアムの場所を確認していたら、
「あれ、ココって、ココとも近いんだ!」
とちょっとした発見があった。
その発見がとてもうれしく、早速休日に子どもたちを連れて訪れてみることにした。
降り立ったのは大江戸線の牛込柳町駅。
新宿西口駅から乗るとたった3駅目なのに、都会の喧騒はどこへやらの閑静なエリア。
遠くからでもひと際目立つ白い建物が本日最初の目的地の「草間彌生美術館」。
2年半ぶりの訪問だ。
入口から水玉模様がお出迎えしてくれて、現代美術家の草間彌生さんの鮮烈な作品をたっぷりと堪能できる。
日時指定の予約制・定員制(当日券はなし)なので、自然と密も避けられてゆったりと鑑賞できるのがこのご時世にうれしい。
現代アートは独創的かつ斬新な作品が多く、見せ方も様々なので、子どもたちも飽きずに楽しむことができた。
《無限の鏡の間 - 宇宙の彼方から呼びかけてくる人類の幸福への願い》というインスタレーション作品では、 合わせ鏡の空間の中に1組ずつ案内してもらい、1組につき2分間光の世界を楽しめる。
不思議な世界に迷い込んだようで、子どもたちはこの作品がとても気に入ったようで3回も並んだ。
新宿の高層ビル群も一望できる屋上にある《天空にささげたわたしの心のすべてをかたる花たち》という立体作品は、 水玉模様で覆われた毒々しい花のオブジェで、これぞ草間さんという作品だ。
作品裏には制作年「2018」が書かれており、当時89歳の草間さんが作った作品だと思うと、圧巻の一言だ。
全体的に展示物は少なめだけど、作品のひとつひとつにエネルギーを感じることができて見ごたえもあった。
※現在、企画展「我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである」を開催中(~2021年3月29日)。
次に訪れたのが「漱石山房記念館」。
草間彌生美術館から徒歩2分ぐらいの場所にあり、漱石さんが40歳から亡くなるまでの9年間を過ごした家の跡地に建てられた記念館。
こここそが今回私が訪れたかった場所なのだ。
我が家では、次女の名前を決める際に決定打となったのが
夏目漱石さんの「菫(すみれ)ほどな小さき人に生まれたし」という俳句。
“小さくて可憐な菫の花だが、一方でアスファルトのすき間にも咲くような力強さを持っている。 もう一度生まれ変わるのならそんな菫のような人に生まれたい”という内容に魅せられた。
それ以来、私は漱石さんの大ファンなのだ。
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