昔話とか絵本でお馴染みの『因幡の白うさぎ』。
小さい頃に読んだ方も多いんではないでしょうか。はしょって話せば、
ワニをだまそうとした白うさぎは、気付かれて反撃に合い、傷を負います。
さらに、悪い神様にだまされて、さらにひん死となりますが、
七福神の大黒さまとの説もある、大国主命(オオクニヌシノミコト)に出会い、
言う通りにしたら傷がなおった、というお話。
古事記や日本書紀に記された神話です。
ま、他人をだますと痛い目に合うよ、というお話ですね。
で、その舞台である、因幡に出かけてまいりました!
海沿いに大国主さまと白うさぎが仲良く立っておられます。
むむ?
看板を見ると「恋人の聖地」の文字が!
鳥居をくぐるとすぐさま、神話の世界が砂像(さぞう)で目に飛び込んできます。
ふむふむ・・・・・・。白うさぎを助けたとき、大国主さまは、
求婚者が引きもきらぬ美しいお姫様の八上姫に会うため、
向かっていた道中だったそうです。
大国主さまに助けられ、すっかり元気になった白うさぎはその話を聞くと、
二人は必ず結ばれると予言し、仲もとりもったそうです。
悪ふざけがすぎてた白うさぎが、日本初の恋のキューピットになった瞬間です。
そしてここに、日本最古のラブストーリーが始まったのです!
今ではこの白うさぎと大国主さまを祀る「白兎神社」は、縁結びにご利益ありと評判です。
参道のうさぎや鳥居には「縁」と印された小石がいっぱいのせられています。
ちなみに社務所でこの小石を手に入れることができます。
立派な締め縄がかけられ、小さい神社ながらも威風堂々。
ちなみにこの社殿には、全国的にも珍しい「菊座石」と呼ばれる菊の御紋型に彫られた石が礎に使われていて、
古には皇室となんら、関わりがあったとのだろうと伝わります。
また、社殿前には、いかなるときも水の増減がないとも伝わる
「不増不滅の池」も静かに横たわっています。
白うさぎが大国主さまに言われて真水で体を洗い、ガマの穂にくるまれたとされた所です。
社務所ではもちろん、縁結びのお守りを。
うさぎをかたどった、ほかでは見ない愛らしいお姿です。
あとは、いいご縁に巡り合うのを待つばかり。
白うさぎさん、頼みましたよ!(teamまめ/佐藤さゆり)
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