いえいえ、お麩でございまする。
お麩といっても、油麩ね。
油麩というのは、宮城県登米(とめ)市だけで製造されている麩。
名前の通り、小麦粉を練ってグルテンを出し、発酵させて油で揚げたものだ。
市内には「あぶら麩」の看板を出しているあぶら麩屋さんが何件もある。
で、どうしてこれが夏の食材かというと、
以前は油麩屋さん、夏の間しか開いてなかったそうな。
小麦を収穫し、油麩を作ると、夏のお中元シーズンやお盆でほぼ完売。
3〜4ヶ月はもつ保存食で、どこの家でもたいていは常備していたこの油麩は
夏にわんさか採れるナスと炒め煮。これが登米の夏の味だとか。
けれど、最近はこっちのほうが知名度ありますね。
はい。油麩丼でござい〜〜〜。
鶏肉の代わりに、1cmほどの厚さに切った油麩を入れた、親子丼の油麩バージョン。
お店で食べ歩くと、油麩屋さんによって風味が異なる油麩に合わせ、
丼タレの味付けを整えているのと、
卵もトロトロからかためまで、店ごとに個性あり。
で、これがうまいんですわ。
油麩はふわっふわ。ほどよいコクと旨味がしみこんで、おもわずかっこんでしまうのだ。
登米(とめ)市登米(とよま)の自家醸造の醤油屋さん「海老喜」には、
油麩丼用のタレも作っていて、これで作ると初心者も失敗なし!
ほかにも、喫茶店で見つけたのがこれ。
油麩丼のおやき |
油麩丼バーガー |
おやきの中には油麩の卵とじが入ってるし、
バーガーはバンズがふかふかの米粉バンズで、
ハンバーグの代わりにしっかり濃いめの味付けがなされた油麩。
小腹がすいたときにはもってこいだ!
夏といえば、冷やしグルメに心動かされてしまうけれど、宮城県に出かけたら、
登米の油麩もチェキラ!
ちなみに登米は“宮城の明治村”と異名をもつほど、
明治の建物が残る粋な町でもありまっせ。
(teamまめ/佐藤さゆり)
0 件のコメント:
コメントを投稿