2020年3月10日火曜日

荒ぶる風吹く荒川河川敷! ちょっとためになる物書き流動画制作の話



みなさん、こんにちは。こんばんは。teamまめの高橋です。



さてさて、普段はものを書き、米と味噌を買う暮らしをしている私ですが、今回は動画制作の仕事が舞い込んできたので、その話について語ります。動画制作にも色々なやり方があるかと思いますが、「物書きだからこそできる、動画制作」のやり方というか、思考みたいなものを、小話も混ぜて話をしようと思っております。お付き合いくださいませ。






遊びが仕事になってしまった、稀有な案件


動画自体は、もうすでに納品しておりまして、YouTubeにて公開されております。


はしトモ先生、司法書士の仕事もちゃんとやってます。ハイ



依頼主は、経堂で司法書士事務所を経営している高はしトモ宏先生。通称、はしトモ先生。



この方、高橋が物書きをやる以前から仲良くしていただいておりまして。なにやらメディア進出のためのPR動画を作ってほしいとのことでした。



なぜ、しがない物書きの私めに依頼が来たのかというと、実はタコ焼き屋をやっていた時から仲間とともに遊びで動画制作をやっておりまして。その頃作った動画を観たはしトモ先生、「ぜひ、お願いしたい」と言って下さったわけです。



その時作った動画が、こちら。


この全力疾走している女の子が、今回のダンスの振り付けを担当しました。なんでもできるなあ、スゲエ



依頼をもらった側の高橋が「はしトモ先生、一度考え直した方がいいのではないですか」と、進言したことは言うまでもありません。「僕は、ふざけた動画しか作れませんよ」と。



それを聞いたはしトモ先生、「そんな君だからお願いしたいんです」と、ありがたい言葉をくださりまして。「やるなら、死ぬほどふざけますから」と、念を押し、依頼を受けることに。


「こんなふざけた動画しか作れない私たちに依頼をするなんて、はしトモ先生大丈夫ですか」と、心底心配する制作班を説得し、企画と構成を考え始めます。






司法書士の先生らしからぬ演出で、1分間を駆け抜ける



作るのは1分程度のPR動画。この中で、はしトモ先生を知らない多くの人に「どんな人か」を伝えなければいけません。



1分間て、すごく短いと思うじゃないですか。でも、テレビで流れてるCMって基本的に15秒か30秒のどちらかなんです。つまり、1分間の動画には、テレビCM2~4本分の情報を詰め込むことができるということ。そう考えると、1分って意外と長いんです。



じゃあ、余裕があるかというとそうではない。長いということは、たかだか1分の動画でも、飽きて離脱してしまう人が出てくることも考えられました。



そこで、1分を飽きさせないように「お堅いと思われがちな司法書士の先生が、ダサかっこよく踊る」というテーマで企画を立てることにしました。昔、「武富●」のCMがありましたが、レオタードのネーチャンが踊っていたの、今でも記憶に残っている人、多いんじゃないですか? あんなかんじに、なんのこっちゃわからんけどインパクト強くて、癖になる動画にしようと思ったんです。





実は、エキストラの皆さんは振付を当日に教わって撮影に臨むという鬼のようなスケジュールでした。スゲエ


説明を省き、最小限の言葉だけで動画を構成



とは言え、はしトモ先生がどんな人かをしっかり伝えることが一番重要です。ここでぱっと思いついたのは、夏目漱石の小説「吾輩は猫である」の冒頭のくだり。



「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」



この文章。圧倒的にわかりやすい自己紹介! 幸いにも、はしトモ先生は「最終学歴高卒の、元パチプロ」という、凄まじいフックを持っている方だったので、これを冒頭に持ってくれば、つかみはOK。被写体に恵まれたなと思いました。



となると、構成は、



・私ははしトモ先生である。司法書士をやっている。

・司法書士は、合格率低くてなかなかなれないものである。

・だが、私は最終学歴高卒の、元パチプロのくせに受かったのである。

・その経緯は、これこれこうである。

・そんな私だから、こんな理由でメディアに出たいのである。

・そんでもって、今はこんな活躍しているのである。



で、決まり。また、スピード感を出すために、極力説明をしないこと。そのため、最小限の言葉だけを選んで字幕もシンプルで読みやすいものにしようと考えました。






ある意味、視聴者にはこれだけ覚えてもらえばいいとすら考えていた監督・高橋

もうひとつ気を付けたことは、映像と音声、どちらか片方だけ流しても意味が伝わること。これは高橋の持論なんですけど、いい動画って音だけでも、画面だけでも内容が伝わると思うんです。それを意識して作ったんで、もし良かったら、今回の動画を目をつぶって聴いたり、音を切って眺めたりしてみてください。





さてさて、撮影現場での秘話もあるのですが、長くなるので今日はここまで。北風吹きすさぶ荒川河川敷で、エキストラの皆さんも、スタッフも、ほんに頑張ってくれたもんです…。この様子は近日中に、動画で公開しようと思うので、見かけたら観てやってくださいな。





クレーンやスタビライザーなどがなかったので、横移動の場面はカメラマンが手持ちで。あとから聞いたら「マニュアルフォーカスでやってました」とのこと。なんでピントがボケないんだろう、スゲエ



とにもかくにも、企画から構成や言葉選び、撮影の準備、当日の手順など、普段の物書きの仕事で学んできたことを総動員したら、スバラシイ動画を作ることができました。ほんに、鍛えてくれたお師匠様方には、感謝、感謝です。培ってきたものは、どこで活かせるかわからんものですなあ~♪



(teamまめ 高橋健太)


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