ある日、SNSで知り合いのライターさんの投稿を見て、雷に打たれたような衝撃が走った。
なんだ、この喫茶店は!!
い、行ってみたい・・・!!
そして、家族を巻き込み、やって来たのは静岡県沼津市。
駅前から伸びる商店街の路地を入ったところにその店はあった。
その名も、『喫茶どんぐり』。
一見すると普通。
店のショーケースに並ぶメニューはこんな感じだ。
ドリンク類やパフェ、フルーツパンチなどの喫茶メニューのほか、お茶漬け、おでんなどの軽食も揃っている。
静岡らしく安倍川もちなんてメニューもある。
これは期待できるぞと、胸を躍らせ、いざ入店。
早速目に付くのが、店の中央にどーんと構える大きなU字カウンターだ。
普通の喫茶店にあるようなテーブル席はない。
そして、カウンターには水が流れている。
そう、ここは古き良き昭和の名残が感じられるリバーカウンターのある喫茶店なのだ。
どのように注文するかというと、
①券売機で注文するメニューの券を購入
②着席し、席名が書かれたバインダーに券をはさむ
③流れている桶に入れる
④桶は店の奥へと流れていき、これで注文完了!
という流れだ。
ところで、私たち4人が座った席は「三島」と「沼津」だったのだが、この店は東海道五十三次をテーマに、宿場町が席の名前となっている。
川の上には安藤広重の浮世絵も掲げられ、桶が日本橋から京都まで旅する様子に旅情さえも感じてしまった。
そうこうしているうちに、「沼津」のランプが点灯。
念願の時が訪れる。
私の注文した生ビールと、娘の注文したかき氷が、遠くからどんぶらこ~どんぶらこ~と流れてきたではありませんか!!!
これには、子どもたちも大喜び。
注文時の一連の作業も楽しいし、いつランプが光るかのドキドキ感やエンターテイメント性もあって、楽しいおやつタイムとなった。
ちなみに、食べ終わったら、食器も桶に載せてお返ししましょう。
リバーカウンター以外にも、店をぐるりと見渡せば、ザ・昭和ないい雰囲気。
70~80年代のアイドルのレコードやポスター、そして懐かしのジュークボックスまで。
店では郷ひろみの『2億4000万の瞳』や海援隊の『贈る言葉』などの懐メロがそもそも流れていたけど、生まれてこの方一度もやったことのないジュークボックスも体験してくれば良かったと今思うと後悔。
次回は私チョイスの曲で店を染めてやるぜと再訪を誓ったのでした。
【DATA】
喫茶どんぐり
11:00~18:30ラストオーダー、水曜休み
☎055-951-1777
静岡県沼津市大手町5-8-22
(teamまめ/香取 麻衣子)
0 件のコメント:
コメントを投稿