気持ちのいい夕暮れで、素直に帰宅するのはもったいないなと思いつつ
駅に向かって歩き始めら、颯爽と走るランナーとすれ違った。
おっ、いいな、皇居ラン!
走るにはもってこいのタイミングだが、ウエアもシューズも持ち合わせるはずがない。
が、ちょっと待て。もしかしてと閃いて、スマホを取り出し
[皇居ラン 手ぶら]
とググってみたら、、、。
おお、あるある。いっぱいある。急にやる気がわいてきて、それっまわれ〜右。
一番近いランステ(ランナーズステーションの略)を目指して、迷うことなく入店。
「あのぉ、本当にまったく手ぶらなんですが、大丈夫でしょうか」
「大丈夫ですよ」と女性スタッフがにこやかに迎えてくれる。
初めての利用であることを告げると、まずは利用規約に目を通してサインの流れ。
「レンタルは、ウエアとシューズとタオルでいいですか?」
と確認しあがら、ささっと用意してくれた。
靴はかっこいいシューズが並ぶ棚から、レベルや目的に合わせてチョイス。
ウエアもシューズも2013年の新しいモデルで、ちょっとうれしい。
ちなみにレンタル料金は、ウエア1式500円、シューズ100円、タオル100円。
それに、利用料金700円が、ツイッターフォローして行ったので600円。
ロッカールームに荷物を押し込み、着替えて、準備が整うまで約10分。
すべてがスピーディーで、お金はかかるが手ぶらのお手軽さをひしひし感じた。
3年前に一度だけ走った皇居外周、が、記憶が遠く、ほとんどお初状態。なので、
《はじめての方でもご安心! 皇居ランのご案内》を眺め、ストレッチしてスタート。
皇居外周ぐるっとランは、どこからでもスタートできて、スタートした地点まで1周したら約5キロ。2周で10キロと計算しやすいのがいい。
今回利用したランステ出発ならば、三宅坂が起点。
時計の反対まわりがお約束で、スタートすると「みなさんの輪に入った」感じになる。
走ってみるとどうしてランナーが集うのか少しわかったような気がした。
とにかく、ほどよく走りやすいのだ。
まず第一に、信号がない。つまり、
止まらずに走り続けることができる。
下りが多い印象で、楽〜。
(もちろん登りもあるのだが)
右手は車道で交通量もそこそこあるが、
左手はずっと皇居を眺めることになり、
緑と水が近くて気持ちいい。
都会だけど自然がちゃんとあるんだときょろきょろしたり。
名所旧跡を横目に、ここに江戸城があったのかなどと、時空を旅している間に1周だ。
ガチでトレーニングしている人、ゆっくり走っている人など、いろんなランナーがいて
追い越されながら、前を走るみなさんを眺めるのも楽しい。
(たくさん追い越されるから、たくさん楽しめるというわけさ!)
緑と水を右手に眺めつつ走る。 |
名所旧跡を横目に。このあたりは外国人散歩客多し。 |
ホテルの窓から手を振ってもらったような、気がした。 |
まっことその通りでごさいます。気をつけます。 |
小さいが、白い鳥がいる。白鳥? |
樹齢150年と言われる震災イチョウ。ちょっと寄り道して見上げた。 |
平川橋、平川門あたり。 |
竹橋を過ぎると国立近代美術館が右手に見える |
標語、楽しや。ごもっとも。 |
立派。 |
刻々と暮れゆく東京の空の下、
大満足でゴールした。
着替えて荷物をロッカーに預けて、
シャワーも使える施設「ランステ」は、
皇居周辺に10数カ所あるという。
その先駆けとして知られるひとつ、
千代田区内の銭湯「バン・ドウーシュ」は
2005年にはすでにランナー御用達になっていたという。
レンタルをやっていないので、手ぶらdeには向かないが、
ちゃんと用意を持って、バンちゃんを利用してみたい。
バン・ドゥーシュの外観。半蔵門駅から徒歩2分。 |
すっきりしたからだと気分で目指すは、もちろん、いのちの水だ!
さくっと飲める場所を求めて「大人の角打ち」を銘打つ、いづみやさんへ。
「バン・ドゥーシュ」から徒歩2分ほど。
乾きものをつまみつつ、軽くひっかけるのがこの店の流儀なり。
セルフサービスで、料理の用意はない。
注意書きには、柱や机にもたれるべからずとある。
しっかりまっすぐ立ち飲みで、疲労した足のストレッチをしつつ、
いのちの水を、ざぶざぶとひっかけたのだった。
思いのほか有意義な秋の夕暮れ。おすすめします、手ぶらde皇居ラン。
(teamまめ 松井一恵)
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