小学校の遠足のメッカと言えば、東は高尾山、
西、大阪近郊ならば生駒山だ。読み方は「いこまやま」。
近鉄奈良線石切駅か生駒駅を最寄りとする登山口があるが、
ラクチンなおすすめは、生駒駅で降りてケーブル利用だ。
いや、ラクチンしたくない方もおすすめはケーブル!
「生駒鋼索線」と呼び、日本で一番最初に営業を開始したケーブルなのだ。
極めてノーマルな車両の他、はずかしいほどのデコカーがあり、
生駒駅とつながる鳥居前駅からから宝山寺駅までの1キロを
ゆっくりと登って行く。
宝山寺駅で山上線に乗り継いで、生駒山頂まで5分ほどで到着するが、
乗り継ぎ次いでに下車して、宝山寺さんへ立ち寄ってお参りを。
広い境内をめぐり、茶店で草餅を食べたら
山頂まで残り1キロほど、ゆるゆる歩くのがおすすめだ。
いささか急だが、30分ほどで山頂に到着する。
大阪平野を望む山頂は、海抜642m。
この山頂、実は、◯◯◯があることで知られるが
関西人にとっては、生駒山=◯◯◯で、◯◯◯があることはごく普通のことだ。
しかし、
ひさしぶりに登って、この当たり前、かなり変だ!と思えてならない。
◯◯◯とは、
これ!
見ての通り、遊園地!
「生駒山頂遊園地」があるのだ。
絶叫マシーンなんかないしこじんまりしているが、
山頂にあるからこその高度感があって、乗り物はスリリング。
日本一高い場所にある空中ブランコは
眼下の大阪平野に放り出される気分になる。
目玉の遊具、飛行塔。戦時中に金属類回収令が出るも、
防空監視塔になったおかげで、日本最古の遊戯施設として現役だ。
山頂一面に広がる遊園地をめぐりつつ、ふと気になった。「頂上」はいったいどこにあるんだろうかと。探しはじめて目に入ったのが、ちょうど真ん中あたりにある乗り物、小さな蒸気機関車のレール内にある「頂上」駅。気になって、近付いてみたら……
三角点を発見。 おお、やはり。ここが頂上なんだ!
頂上までも遊園地化しているようすに驚きを通り越え、
ここまでやるか! と思わずにいられない。
1929(昭和4)年に開園というが、山のてっぺんに遊園地を作るなんて発想、
いったい誰が考えたんだろう。
遠足、家族の行楽、大人になったらデート(夏はナイト営業してるのだ)と、
大阪在住時代は楽しませてもらったが、
山の神様、こそばくないですか? 怒っていないですか?
いまさらながら気になってしかたない。
(team まめ 松井一恵)
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