不思議楽器シリーズ(?)その2.(その1.はバンドネオンでした)。
芸術の秋なもんで、秋の夜長に音楽に浸ろうではないかということで、
個人宅の居間で開かれたライブへ。主役は「テルミン」という楽器。
テルミンは知る人ぞ知る楽器と言えるかも、、、
『のだめカンタービル』第18巻に登場する楽器と聞けば、ピンと来る?
昨年公開されたドキュメンタリー映画『SAYAMA〜みえない手錠をはずすまで』の
音楽で使用されている、、、ありゃ、余計にわからなくなるかも、、、
なんというか、人が歌っているような不思議な音で、
鍵盤も弦もなく、「電波の中で手を動かして音を出す」らしい。
うーん、説明じゃよぅわかなん!ので、この目で確かめたくなったのだ
スピーカーのような四角い物体と、木製の古いラジオのような物体の間に
奏者のトリ音(とりね)さんが立っている。見えにくいけれど、
向かって左に縦のアンテナ、右に横のアンテナがある。
演奏がはじまると、この空間で両手を動かして、音が奏でられる。
まるで、空気を弾いているような、、、マジックのような、、、
左がテルミン奏者のトリ音さん |
演奏の合間に、トリ音さんがテルミンについて説明してくださった。
「テルミンは、世界最古の電子楽器で、ロシアのテルミン博士が発明しました。
ここに(楽器周辺を手でかざして)電波があって、手の位置、動きで音が出ます。
あ、弱い電波なのでからだに害はないのでご心配なく。
テルミンさんも90歳までお元気でした!」
トリ音さんのトーク、おちゃめで楽しい。
「私が使っているのは、宮古市の方の手作りのものです。
他も使いましたが、この機種が私の演奏にぴったりなのです」
しかし、震災の影響で現時点では製造ができなくなっているとのこと。
楽器がなくては演奏ができない、、、
なので、トリ音さんは愛用の機種を片っ端から集めているという。
これが日本製のテルミンで、奏者から見ると、こんな感じ。やっぱりラジオみたい。 |
電子楽器を聞くと、アナログ派には縁遠いような気がするけれど、
テルミンは、「アナログシンセサイザー」と呼ばれるほどアナログな感じ。
音は、単音。なるほど、だから人が歌うように感じたかも。
テルミンさんが発明したテルミン、少し体験してみたが、
空間のどこに音階を見つけられましょう。そうとう高い技量が必要な楽器、、、
トリ音さん、ブラボーです!! ありがとうございました♪
(teamまめ 松井一恵)