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2014年9月9日火曜日

東京の地酒『澤乃井』に蔵見学へ行ってみた!

夏の冷酒もよいけれど、これからはほっこり燗酒ってのもいいですねぇ。

さてさて、全国津々浦々に酒蔵はあるけれど、どっこい東京にだって地酒はある。
そのなかでも、元禄15(1702)年から続いているのが『澤乃井』だ。

青梅から奥多摩線に乗り換えて、単線をえっちらおっちら進むとあるのが沢井駅。
読んで字のごとく、昔から沢や井戸が多く、いい水があるとのことで、
酒蔵が創業されたという。
東京唯一、立春朝搾りも出していて、初春の縁起物として注目を浴びている。

蔵の入り口には、ちゃんと神棚が。酒の神様がおいしい味に醸してくれるのだ。

蔵見学はちょっとした講義からスタート。
酒の仕込み方をわかりやすくレクチャーしてくれる。

日本酒は米から作る酒だ。
でも、いつも食べてるあのご飯粒ではない。
酒に使うのは酒造適合米。何がちがうんだろうか。


手前が酒造適合米。奥がこしひかり。
粒がね、違うんですよ、粒が。
酒造適合米は、食事用の米より粒がでかく、そして米の中心部に「心白」というでんぷん質を多く含む場所があるのだ。

米を削った蒸米のでんぷん質は、麹を入れるとブドウ糖に変化。
そこに酵母と仕込み水を入れた酒母を入れると、アルコールに変わるんだそうな。
そうして、もろみができて、しぼればお酒になるって寸法だ。

「この酒米を炊いて食べてもおいしくない、と思いますね。食べたことないんですけど」とは、蔵見学ツアーコンダクターさん。

さぁて、ではではいよいよ蔵見学だ!
元禄時代からの酒蔵は、土蔵造りで夏はひんやり、冬はあったか。
仕込みタンクや、熟成酒を、話しを聞きながら眺めていくと、
酒蔵の人々の思いや情熱がひしひしと伝わってくるようだ。

そして、次は仕込み水へ。
この蔵では、2種類の仕込み水を使っているそうだ。
ひとつは山の井戸。そしてもうひとつが、蔵の井戸。
山のミネラルを含んだ軟水と、蔵の地下から湧き出る中硬水と、井戸によって水質も違うというから、驚きだ。


ね、すごいでしょう。この清冽な水。
この水で仕込まれてるんだなぁ〜〜〜。

そしてもちろん、締めは待ってましたの試飲♪


やわらかな旨味がふわりと広がる一杯でござりましたよ。

ちなみに、澤乃井はこれだけではない。

地下トンネルをくくぐるとそこは、酒の国。
ここは、天国でしょうか、おっかさん?
川沿いに、酒飲みによる、酒飲みのための場所が広がっておりまする。
蔵見学しなくても、こちらだけの利用だってウエルカムさっ!




あぁ。ここに暮らしたくなりました。

ちなみに、2014年の蔵開きは10月20日(月)。10月25日(土)!
隠し酒ツアー(300円)てのもあるそうで、こちらは事前申し込み+抽選制だとか。
その日に限り、蔵見学はいつもと違う場所へも入れるかも、なんだそうな。

澤乃井(小澤酒造)
蔵見学:無料、要予約。土日もあり。

teamまめ/佐藤さゆり

2013年9月25日水曜日

京都、お酒の神様に本気で祈る。

京都にやってきた。
前々から行きたいと思っていたところがある。
中心地の河原町から嵐山方面をめざして、バスで40分ほど、
松尾大社である。


創建は701年のこと。
でかでか立派な大鳥居の柱には「平安京遷都千二百年記念」の文字。
教科書のなかでしか意識しないような歴史の世界が、ここ京都という町にはフツウに根付いてる。
ぐんぐん歩を進める。
二の鳥居には枯れた榊の束が吊るされていた。
なんでも太古からの風俗で、月々の農作物のでき具合を占った「脇勧請」というものだという。
赤い鳥居の上部に、榊を小枝を束ねた「脇勧請」。束は12本あり、月ごとの農作物のでき具合を占ったことによる。原始的な鳥居の形を残している。


なぜ、松尾大社に来たかったかというと、
お酒の神様なのですよ。
こちらは室町時代末期以降、「日本一の醸造の祖神」として仰がれている。
酒造メーカー、酒屋、杜氏、それに醤油や味噌の醸造元からの信仰も厚いのだ。
手水舎には亀が。松尾大社では、亀は神のお使いである
。
本殿の前に位置する拝殿。お神楽や念仏踊など神事のほか、イベントなども行われる。

 その歴史をひも解くと、
そもそもは、5世紀頃、朝鮮半島から渡ってきた渡来人の秦氏が、この松尾山を一族の氏神として信仰をしたことに始まる。秦氏は酒造りを特技とし、酒造技術にすぐれた技能者も多くいたことから、酒造関係者の信仰を集めるようになった。
ちなみに松尾大社の祭神は、大山咋神(おおやまぐいのかみ)。
一瞬「ぐいのみ!?」と読める。(私だけ?)
神輿庫(みこしこ)の前には全国の蔵元から献上された酒樽が積まれる。……あ、飲みたい銘柄を次々発見。

その脇には、杉玉が。杉玉は、もともとは神様に感謝を捧げるものだったとされる。


















神様に心をこめてお参りをする。



死ぬまで楽しくお酒が飲めますように。
この先何度も乾杯ができますように。



本気のお祈りをすませたら、
本殿の裏手、北側へ。
ここには霊亀の滝が流れ、亀の井という霊泉がある。








あたりはひんやり涼しい気に包まれて、霊験あらたかな雰囲気。




お酒の神様にあやかって、こちらの亀の井の水を、酒造りの元水として造り水に混ぜて使うところもあると聞く。
延命長寿の水としても有名で、汲みに来る参詣者も多い。

お守りも、また酒づいている。
私が受けたのは、「服酒守」。つまり、飲む人用のお守り。

ほかに、売る人用の「販酒守」、お酒を醸す人用の「醸酒守」がある。

境内には、酒の資料館(入館無料)があり、展示とともに酒造りの流れや精米などの説明がなされている。年代物の徳利やお猪口などの展示も興味深い。
酒の資料館、館内には昔の道具がいっぱい。

ラベルのデザインっておもしろい。ロゴも独特でいいなぁ。

「視界の端に人影!?」と思ってギョッとしたら、マネキンでした。。。

「服酒守」を手に入れて、意気揚々。
日が暮れはじめたら、京都のバーめぐりを始動だ!

1918年創業の「京都サンボア」、一度は行ってみたい「祇園サンボア」、
バーのことを訊ねると京都人がそろって名をあげる「K6」、
文久年間創業の花屋さんがひっそり営む「文久」、先斗町と木屋町を結ぶ隠れ家の横丁、13番路地に潜む、名バーが数店。
行きたい店はあれこれ。飲んでみたいお酒もあれこれ。
大丈夫。お守りがあるもんね。
年期が入り、風格漂う京都サンボア。ハイボールは、銀座や神戸とは異なり、竹鶴12年を用いた氷あり。



―翌日。
目が覚めてそうそう、軽くえづいた……。
あ、昨日飲んだのは蒸留酒だからか!
醸造の神様、範疇外なのですね。

……戯言はたいがいにして、これからも楽しくお酒と付き合っていけたらと思う。


(沼 由美子/teamまめ)


2013年7月30日火曜日

アメリカ最大の日本酒利き酒イベント「JOY OF SAKE」キックオフ!

来たる11月7日(木)開催予定、
「JOY OF SAKE」のキックオフパーティに行ってまいりました。



はて、ジョイ・オブ・サケとは?
これは、2001年よりアメリカ・ホノルルで始まった日本酒の唎き酒イベントで、
日本で開かれるもの以外では世界最大となるのです!











今年もホノルル、ニューヨークを経て、日本での開催となる。
特徴的なのは、“JOY”つまり“歓”評会と称すだけあって、
鑑評会の方式で優良な日本酒を紹介する試飲会、のみならず、盛大なパーティを行いながら楽しむスタイルということ。
これが、海外で日本酒を広めるのに、大きく役立っているという。















今回のキックオフパーティでは、その出品酒より約40種が用意された。



ちなみにニューヨークのイベントでは、DJが入り、まるでカクテルパーティのごとし。
ドレスアップした人々が、JAPANESE SAKE をエンジョイ~♪
ミシュラン星付きのレストランのつまみなんかも出ちゃったりして、
料理も楽しめる。


いやいや、日本のイベントだって負けてません!
全米日本酒鑑評会に出品される約380種もの銘酒を用意。
それを大吟醸A、大吟醸B、吟醸、純米の4つのカテゴリーに分けて、自由に唎き酒をする。
日本人のみならず米国人審査員とともに選ばれるこの鑑評会。
通常の日本で行われるイベントとの違いは、
なにより、全体的に香りの華やかなもの多いこと、だろう。
会場では、一人ずつにマイお猪口が手渡され、スポイトで少量ずつ移してお酒を味わいます。

裏・雅山流 鑑評会出品酒 袋取り純米大吟醸 
作り手が「蔵の宝」と称するようなお酒がずらずらずら……。

太平山 天巧(てんこう) 純米大吟醸  
根強いファンを持つ銘酒。大吟醸らしい華やかかつ爽やかな吟醸香をもつ。外国での評価も高い

つまみは、
毎日シェフおまかせの1コースだけを提供するイタリアン『Passo a Passo』(門前仲町)の、
「但馬牛脂と鮎のリエット・イノシシ焼き味噌ラグー」(ぎゃ~!気になる)をはじめ、
『アルポルト』(西麻布、片岡護シェフプロデュースのイタリアン)
『重慶飯店』(横浜中華街、四川料理の老舗)
『福わうち』(白金、日本料理)、『酉玉』(白金、焼き鳥)
などが手がける予定。


お祭り気分をJOYして、
世界的に注目度急上昇中の日本酒を味わおうぞ。
すでにチケットは販売開始!
チェケラッ!
最初に配られる唎き猪口は、おみやげとして持って帰ります。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 THE  JOY  OF  SAKE (ジョイ・オブ・サケ)
 イベント詳細
 2013年11月7日(木) 18:00~21:00
 五反田TOCビル 13階 特別ホール

 http://www.joyofsake.jp/

(teamまめ/沼 由美子)















2013年2月26日火曜日

海外産のSAKE(日本酒)を試飲してみた!

「いま日本酒は、史上最高の水準にある」という。
材料や技術が向上し、作り手の意図のある酒づくりが可能なり、
日本酒はいま、百花繚乱に咲き誇る時代を迎えているのだ。

……と、いう名目で、いまこそ日本酒飲んどかないとっ!

わたくしも、
数年前から意識して日本酒を飲んでみると、
次から次へと飲みたい銘柄が増え続けておりまして、これがかなりおもしろい!
まだまだ実習(=飲み)と知識を重ねないと、ですが、
日本酒ってたんなる“嗜好品”にはおさまらない輝きがあるなぁと感じます。

前置きはこれくらいに、
今回は、日本酒ジャーナリスト・松崎晴雄さん主催「海外産のSAKE(日本酒)」試飲会のレポートです。
イベントは東京・表参道のビーガンカフェ「ピュアカフェ」にて。オーガニック野菜や豆を使ったお料理が用意された。
















日本酒の人気は世界的に湧きあがっていて、現在、海外にもマイクロブルワーの清酒メーカーができはじめているのだとか。
松崎氏によると、海外の清酒メーカーの盛り上がりはおおまかに3つの期にわかれるという。

第 1 期 : 1970年代後半~1990年代

日本企業の進出にともない、おもにアメリカに清酒メーカーが設立。
月桂冠、大関、松竹梅など日本人が主導の酒造り。純米酒や比較的スタンダードなお酒。
ターゲットは在留日本人や日本食レストラン。

第 2 期 : 1990年代後半~

日本企業が現地の会社と合併。ベトナムやオーストラリアなど。
どちらかというと高級酒。
第1期のお酒とは一線を画す。

第 3 期 : 2010年~

海外に小さな蔵、マイクロブルワリーができ始める。
クラフトビールと同じような感覚で、醸造の知識を持っている現地人が酒造りの中心。
独学で作ったり、勉強して作ったり。いわばベンチャー型。


当日は、海外産の日本酒10種を味わうことができました。

以下に銘柄、産地、アルコール度数、作りを。

①「WHOOPING CLANE」(アメリカ・テキサス州産) アルコール度数16度 特別純米

②「g sake」(アメリカ・オレゴン州産) 18度 純米吟醸原酒
①②ともに、ボトルもちょっと洋酒っぽい? ①はテキサスのオーガニック米、水が使われている。


















③「MOMOKAWA ORGANIC」(アメリカ・オレゴン州産) 14.5度 純米吟醸
④「北の泉 DEMODOEIMUSUME」(カナダ・トロント産) 15度 純米生貯蔵酒
④はウィスキー工場の跡地を利用した醸造所で醸されている。



⑤「裸島」(ノルウェー産) 17度 山廃にごり 生酒 純米
⑥「裸島」(ノルウェー産) 16度 山廃無濾過 純米
⑦「裸島」(ノルウェー産) 19度 しぼりたて 
⑧「裸島」(ノルウェー産)  スペック不明





















ノルウェー産、ちょっと変わった名前の「裸島」。1800年代の古代ノルウェーの詩に登場する島の名前で、現地の人々にとってはとてもロマンティックな言葉なのだとか。ちなみに醸造所名は「Nogne(ヌグネ)」という。松崎氏は「“裸”で“脱ぐね”!」。……くくく(笑)






⑨「初霧」(台湾・台中産) 純米吟醸
⑩「雪花」(韓国産) 吟醸?


感想はいうと、なんというか、、、“帰国子女”的です。
①は酸がとっても強くて、「ふくよかな米の旨み」とは無縁。
②はキレがあって、アルコール度の強さを感じる。
④は酸が口に残ってちょっとワインっぽい。
⑤は少し発泡したピチピチ感があって、にごり酒好きの自分としてはとても好き!
⑦もちょっとワインぽい。
⑨は中国の白酒(パイチュウ)みたいだし、⑩は真露のような蒸留酒っぽい印象。
(※注:素人の率直な意見です)

「日本酒」という感覚で飲むと、「あれ?」と感じるけれど、
現地の米や水で作られているのだから、それはそれで興味深い。


当日は、「相模灘」(久保田酒造・神奈川県)や「大洋盛」(大洋酒蔵・新潟県)のお酒、そのほか日本の変わったお酒10種も登場した。

















当日いらしてた、①「WHOOPING CLANE」(アメリカ・テキサス州産) の現地取材に行かれた記者の話によると、
「僕も初めて飲んだ時は『!??』という印象だったけど、現地の料理、タコスやトルティーヤと合わせると、
これが結構合うんですよ! あの乾いた空気感の下では、この味が不思議としっくりくるんです」


へ~~~~~! 
幸い、試飲会で余ったお酒をいただくことができたので、さっそく食べ合わせの実験をしてみた。
料理は取り急ぎ、コンビニでそれっぽいものを調達……(汗)
ジャンバラヤ(ケイジャンチキン)、ブリトー(ハムチーズ)、チリドッグ、タコス。

WHOOPNG CLANEは、やや黄色い色味を帯びている。


パクリ。
グビリ。
おおっ!
たしかに単一で飲んだときとは、印象がまるで違う!!
まったく甘さのない飲み口、ドライな飲み口がスパイシーな料理となかなか好相性ではないかっ! 気になっていた酸味は消え失せ、カラリとした後味が爽快だ。


ついでに日本産日本酒(という言い方もヘンだけど、こうなる…)の冷酒「相模灘 純米吟醸」(神奈川県産)ともあわせてみた。


相模灘は丹沢山系の清冽な水で仕込まれる。
意外や、エスニックと飲んだことはないけれど、これはこれでうまいですー。ぐふふ。
というか日本酒って、もっと自由に食べ合わせて、飲んで、いいものなのか?








海外で日本酒がどんなふうに理解されて、どんなものが生まれてくるのか、興味津々。
それって、国産の日本酒をも新鮮な目で見直すきっかけになるのかも。

それにエスニック料理との新たな食べ合わせは、たのしい発見に広がりにつながった。
チリビーンズ、フィッシュ&チップス、サーモン料理、ルーロー飯、焼き肉……
カタい先入観はポポイッと捨てて、まずはお気に入りの日本酒といろんな料理との相性を楽しんでみようと思う。

(teamまめ/沼 由美子)