2017年12月13日水曜日

天空にいちばん近い!? 小海線に乗って行こう♪



「天空にいちばん近い列車」のキャッチフレーズで、
 夏に観光列車がデビューして話題にもなった小海線。
小淵沢駅と小諸駅間、全長78.9キロメートルを走る人気ローカル線だ。

山梨〜長野の県境、高い標高を走る姿の絵になることといったら!
清里から野辺山の標高は、JRの路線で第1位の1375メートル。
第1位だけでなく、以下5位までぜ〜んぶ小海線で、
始発駅の小渕沢だって800メートル超えで、高尾山よりもずっと高い。



車中では、隣の彼氏(あるいは彼女)とおしゃべりしている暇はありゃせん。
とにかく右左、車窓からの風景をゆっくりと、な〜んも考えずに眺めるのがいい。

今回目指すは、3駅めの甲斐大泉駅。
駅から徒歩20分ほどの高台の小さな牧場が目的地だ。



別荘や、別荘族のためのカフェを横目に、ずんずん高台へ。
しーんと空気が冷たくなるが、歩くほどにポカポカに。
汗ばんできた頃に、パーンと視界が広がったかと思ったら、そこが牧場。
振り返ると、富士山が「おつかれさん、よう来たね」と微笑んでた。


牧場を突っ切って、迷わず牧場のオーナーが営むカフェへ。
窓からの眺めは、干し柿、その向こうに富士山。

さて、ここからがいよいよ本題だ。

朝一番のあずさに乗り込み、天空にいちばん近い小海線にゆられ、
甲斐大泉のここまで来た目的は、、、
これ!





このプリンを食べたかったのだ。

牧場のお母さんのレシピで作る、ごくごく普通のプリン。
しっかりかたくて、カラメルがちょうどよくて、少し大きくて、ぷりんぷりん。

「これよこれ、これが好きだ」となんども心の中で呟きつつ味わう。

永遠に続いて欲しいプリンの時間はあっという間に過ぎていく。




 牧場には、お母さん羊と子羊がいて、
プリンに会えた喜びを祝福するかのように愛くるしいお尻をふってくれた。
訪ねた日の翌週には長い長い冬季休業となったカフェ。

また来シーズン!

(team まめ 松井一恵)

2017年11月28日火曜日

今や大人の憩いの場となった、Hikari no cafe 蜂巣小珈琲店へ

4年前に廃校となった栃木県大田原市蜂巣小学校。こちらが障害者福祉支援施設のカフェとして、2016年4月に生まれ変わったのが、
Hikari no cafe蜂巣小珈琲店です。

ご覧のように、なぁーんもない、田舎町に佇む小学校の跡地なのですが。。。
校庭の駐車場には、車がズラリ!
校舎からは、楽し気な声が聞こえてきます^^
         中に入ると、寛げる小洒落た空間が広がっていました。
あまりに人が多かったため、内観の撮影は諦めねばならないほど。
ここでは本物の黒板が大活躍。



店内には、作家さんの作品がディスプレイ。

お目当ては、ラム肉を用いた肉料理ランチだったのですが、12時過ぎ早々に売り切れ! サンドのランチしか残っていないなんて、驚きです><
なのでダブルサンドのプレートをいただくことにしました。2種類のサンドが食べられます。ひとつはタンドリーチキンを挟んだ食パンのサンド。もうひとつのパニーニの方は2種類から選べたので、4種のチーズをチョイス。
       パニーニはブルーチーズなどのチーズと黒ゴマの風味が好相性! 最初はそのままで。
     少しいただいたら、はちみつをつけて。2度楽しめます^^
サラダはビーカーに入ってました。小さな方がドレッシング。ビーツの赤色がきれいで酸味もあって食欲をそそりました。サラダの一番下にはヨーグルトベースのドレッシングもイン。こちらも2度楽しめる工夫に。
友達から、「ちょっと高いけどお腹がいっぱいになります!」と聞いていたのですが、ほんとそのとおり。タンドリーチキンのサンドもしゃきしゃきのにんじんをはじめ、たっぷり野菜が入ってボリューム満点。
すべて平らげるころにはお腹いっぱいです。

そして、
デザートのプリンとコーヒー。ランチについているおまけという感じではありません。
本日のコーヒーは、エチオピア。こちら、珈琲店を名乗るだけあって、豆は高品質なスペシャルティを使っているそうです。コクと酸味のバランスがよいです。

デザートは、店員さんにおすすめいただいたアフォガートプリン。
那須御養卵を用いたプリンはとっろとろ。エスプレッソのコーヒーをかけて、上に載せたアイスの三重奏を味わえます。

これだけついていて1500円+税。添加物などを使っていないやさしい味わいとこのお値打ち感で人気なのも納得。

大満足のあとはギャラリー散策。
たまたま企画展のない時期でしたが、廊下には小学生の作品が飾られていたり、
 教室ギャラリーには地元栃木の作家さんの作品が展示されていました。

学校で用いられていたものも展示されていて、本当にここは学び場だったのだなぁと切ない気持ちにもなりました。でも、ここで学んだ卒業生はいつでも来られますものね。
手作りのクッキーやスコーンも並んでいたので、塩スコーン(3個450円)を購入。

味よし雰囲気よしで、また来たくなる空間でした。次回は気合入れてもう少し早い時間に来ようっと。

(teamまめ/前田真紀)

2017年11月21日火曜日

噂の「チバニアン」の現場へ、小湊鐵道で出かけるの巻

先日、「チバニアン」という言葉がニュースに踊りでた。
チバニャンというゆるキャラの名前じゃない。
約77万〜12万6000年前の年代の名前が、国際的にチバニアン(千葉時代)と名付けられる見通しとなったという。

なぜか。
実は千葉県市原市に流れる養老川の河原の地層に、その根拠が刻まれている。
ということで、いざ出発。
最寄駅の「月崎」駅へ、小湊鐵道でいざ出発!

東京・千葉方面から向かうときは、JR内房線五井駅が小湊鐵道の乗り換え駅だ。
跨線橋には駅弁売り場もあり、ホームには豚(なぜだ?)の像までおわし、のほほんムード炸裂だ。


小湊鐵道は五井駅〜上総中野まで走る単線のローカル線。
上総中野から外房の大原駅までは、これまた素敵なローカル線のいすみ鉄道に連絡し、房総半島横断ローカル線は、楽しい旅路だ。


車内も懐かしい風情満載。扇風機も天井からぶら下がる。



五井駅の跨線橋では駅弁販売もあって、ほのぼのと懐かしい手作り駅弁を紐解くのもいいもんだ。

町から田園、谷、川を巡ると、チバニアンの最寄駅『月崎』へとたどり着く。
木造駅舎に、ほっこりするような絵が飾られ、春ならツバメも巣を作る。


さて、ここからはちょっと歩く。
駅からは約2.3km。約30分の道のりをひたすら歩いて行くと……。
養老川の川べりにこんな立て看板が。

 

はい、看板の言う通り、自己責任でゆるゆると河原に降りてみました。


ここが、チバニアン(千葉時代)の根拠となる場所だ。
約77万年前、地球の磁場が南北で逆転した、最後の時代。

と言いつつ、ごめんなさい。河原の岩肌…つまり、地層の写真、撮り忘れてました! 

とはいえ、正直、じっと岩肌の地層を見ても、素人目には地層の凄さがわからない……
(あぁ)。
でも、千葉とともに候補に名乗りを上げていたイタリアの地層よりも、より明確に確認できる場所なんだそうだ。

今の北が南で、南が逆で・・・。洗濯機の水流の回り方が逆だったってこと、かな?
どうやら、太古の時代は何度もこの磁場逆転が起きていたようで、その「最新」の磁場逆転が、刻まれているという。

時は石器時代。
北京原人が現れるのは、この20万年後で、マンモスがいる時代はさらに10万年も後のこと。その時まで、地球の南北が、ちょいちょい変わっていたというから、地球という星って、なんて神秘的なんだろうか。

さてさて、ちょっとおまけをば。
小湊鉄道には、他にも見所はあるのですよ。
電車に乗ってお隣の駅「飯給(いたぶ)」 へ。



ここには、女性ならば、是非立ち寄りたい公衆トイレがある。
女性専用なので、男性の方は入れませんよー、念のため。


 扉を開けば、木々と草花の生い茂る自然空間に……




たった一人の淑女ために設けられた場所だ。
脇には野花も飾られ、清楚な雰囲気すら漂う。
ここに座れば、もちろん……

あぁ、なんて開放的で、なんて解放的なんでございましょ。
ひとり、優雅なひとときを存分に堪能する、贅沢な空間といったら。

あまりに開放的すぎて、ちょっと心もとない心地になるのは、性分でしょうかね?
もちろん、白いカーテンで隠れることもできるので、ご安心あれ。



ローカル線といえば、冷凍みかんは欠かせない
佐藤さゆり(teamまめ)

2017年10月31日火曜日

下町情緒あふれる足立区綾瀬の定食屋さんに、ぶらり

こんにちは。今回は葛飾区亀有在住、最寄り駅は足立区の綾瀬駅という中途半端な場所に住んでいるワタクシ高橋めの、とっておきのご飯屋さんを紹介いたします。

それがこちら! 「手作り定食 かあちゃん」であります。まっ黄色の屋根がイカスでしょう? 

店名のとおり、美人で素敵な「かあちゃん」たちがお店を切り盛りしています。

「オバちゃんの写真撮るのはやめてえ~」と、写真撮影は陽気に断られました。残念! 高橋の手元の写真でお送りすることをおゆるしくださいませ。

カウンターが店の大半で20席くらいを占めていて、奥にも少しテーブル席がふたつあります。煙草も吸えちゃうのが喫煙者には嬉しい限りです。

まあ、店内は座ってる人の後ろを通るのに苦労するほど狭い。しかい、狭いところ好きな高橋は、ちょっと窮屈なこの店がとても好きなのです。

さて、カウンターに座り、まずは瓶ビールを頼むのがワタクシめの密かな楽しみでございます。

次いで、エシャレットを頼みます。なんのことはないツマミですが、妙にハマってしまうんですよね。

他にもお刺身、揚げ物、焼き魚、煮物など、メニューは50種類ほどあり、どれを頼もうか悩みどころ。お酒を飲みたいときは、ここでもう一品頼むところですが、この日はお腹が空いていたので定食に移ります。

どどん! 唐揚げ定食刺身付き! 

ゴロっと大きな唐揚げは、ニンニクとショウガの風味がよく染み込んでいて、その味はまさに母ちゃんの作ってくれた懐かしい唐揚げの味。

とにかくおかずが多いので、ペース配分を上手くやらないとごはんがあっという間に足りなくなります。三角食べが上手にできるかが肝になってきますね!

ちなみに、みそ汁は豚汁に変更もできるのです。残念ながら、この日は売り切れてしまっていたよう。無念です……。

と、肩を落としていると目の前にどんっと御椀が!

「もう具材がなくなっちゃったから、具ナシ豚汁だけ食べてって~」

と、粋な計らい。具が入っていなくても、むしろ沈殿した豚汁のエキスが濃縮されていて逆にうまい!

そんな流れで気分がよくなり、もう一杯頼んでしまうのがアッシの悪い癖でやんす。いつも、優しくしてくれてありがたいかぎり。

満腹感と粋な計らいへの満足感の素敵な気分で「かあちゃん」をあとにしました。

営業時間は朝4時より夜2時まで……と見えますが、これは看板の色がかすれているだけなので要注意。正しくは、夜23時です。

朝も夜も基本メニューは変わりませんが、特別な「朝定食」もあります。500円前後でどえらい量の定食が出てくるのですが、それはまた今度。

陽気な「かあちゃん」たちの、暖かみある料理が絶品な「手作り定食 かあちゃん」。

何かの機会で綾瀬で下車したら、ぜひ立ち寄ってみて!

■手作り定食 かあちゃん
住所  :東京都足立区綾瀬2-26-8
電話番号:03-3603-1516
営業時間:4:0023:00(L.O)

(Teamまめ 髙橋健太)

2017年10月25日水曜日

上高地、雨で湯めぐり、卜伝の湯(ぼくでんのゆ)


雨、雨、雨。雨に翻弄された短い秋でした。
振り返ると、今夏もまた、行く先々で、雨、雨、雨だったなあ。

絶対晴れてくれなきゃ困るという、お山でも、やられました。
もともとの「雨女」に加え、確実に降るという天気図となれば、あきらめも早い。

「いや〜、今日は山は無理でしょう。あきらめて、温泉三昧しましょうよ」

願ってもない提案に、急にテンションが上がる。
山ではあきらめ、というか、きっぱりと方向転換するって大切。

それならば! ロケ部隊、誰もが気になっているお湯へ行こうではないか。
晴れている時は気になりつつも、いつもはお山が目的なので、
素通りするしかないお湯だ。

「トンネルの手前の、ほったて小屋の、あやしい温泉」





         「卜伝の湯」(とでんではなく、ぼくでんと読む)
 
          建物は簡素で、川辺にへばりつくように立っている。


ここから3キロ先にある「中の湯温泉旅館」が所有している、いわば、離れの湯で、
旅館の宿泊客が送迎バスで入りにくるというが、あんまり来ている様子はない?

すぐ近くの売店兼食堂が受付を担当していて、お金を払い鍵を開けてもらうシステム。
1人700円で、完全貸切の温泉だ。

駐車場はないけれど、売店兼食堂の前に車を寄せてOK。
おじさんに料金を支払って、ほったて小屋までおじさんのあとをついていき、
鍵を開けてもらって、いざ、中へ!

入ると薄暗い脱衣所。温泉のにおいというより、カビっぽいにおいが充満する中
服をバサバサと脱いで、じめっとする空気を進むとこの扉が立ちはだかる。



               恐る恐る、扉を開けると〜
            (お湯までのアプローチはちょっとある)

          洞窟のような、鍾乳洞のような、卜伝の湯!


       湯色は、薄暗い褐色とグレーの間のような色で、ぬるめ。
    外は雨なので雨の音と、川の流れる音が、ゴーゴージャバジャバ怖いほどだが
        中は、シーンと静まり返って、これもまた怖いほど。
    
 
         「湯の中の白いものは湯の花。ゴミではありません」
           と、あったが、湯の花はほんの少し。

「雨の日は雨もりします。しずくが当たると冷たいので、注意してください」
と、あったが、たしかに冷たかった。

「扉は必ず御閉め下さい」
とあったが、たしかに閉じないと、浴槽の湿気が脱衣所に流れてジメジメ。

お湯がいいかどうかは、棚に上げて、
30分700円でも立ち寄ってよかったと思わせる、突っ込みどころ満載。

もしも、上高地界隈で、雨でどうしようもなくなったら、
卜伝の湯を思い出してたもう!

(team まめ 松井一恵)



2017年10月20日金曜日

魅惑のリバーカウンターを体験! 沼津の喫茶店「どんぐり」へ

ある日、SNSで知り合いのライターさんの投稿を見て、雷に打たれたような衝撃が走った。

なんだ、この喫茶店は!!
い、行ってみたい・・・!!

そして、家族を巻き込み、やって来たのは静岡県沼津市。

駅前から伸びる商店街の路地を入ったところにその店はあった。

その名も、『喫茶どんぐり』。


一見すると普通。

店のショーケースに並ぶメニューはこんな感じだ。



ドリンク類やパフェ、フルーツパンチなどの喫茶メニューのほか、お茶漬け、おでんなどの軽食も揃っている。
静岡らしく安倍川もちなんてメニューもある。

これは期待できるぞと、胸を躍らせ、いざ入店。

早速目に付くのが、店の中央にどーんと構える大きなU字カウンターだ。
普通の喫茶店にあるようなテーブル席はない。
そして、カウンターには水が流れている。

そう、ここは古き良き昭和の名残が感じられるリバーカウンターのある喫茶店なのだ。


どのように注文するかというと、
①券売機で注文するメニューの券を購入

②着席し、席名が書かれたバインダーに券をはさむ


③流れている桶に入れる

④桶は店の奥へと流れていき、これで注文完了!
という流れだ。

ところで、私たち4人が座った席は「三島」と「沼津」だったのだが、この店は東海道五十三次をテーマに、宿場町が席の名前となっている。
川の上には安藤広重の浮世絵も掲げられ、桶が日本橋から京都まで旅する様子に旅情さえも感じてしまった。



そうこうしているうちに、「沼津」のランプが点灯。



念願の時が訪れる。





私の注文した生ビールと、娘の注文したかき氷が、遠くからどんぶらこ~どんぶらこ~と流れてきたではありませんか!!!

これには、子どもたちも大喜び。
注文時の一連の作業も楽しいし、いつランプが光るかのドキドキ感やエンターテイメント性もあって、楽しいおやつタイムとなった。



ちなみに、食べ終わったら、食器も桶に載せてお返ししましょう。




リバーカウンター以外にも、店をぐるりと見渡せば、ザ・昭和ないい雰囲気。
70~80年代のアイドルのレコードやポスター、そして懐かしのジュークボックスまで。



店では郷ひろみの『2億4000万の瞳』や海援隊の『贈る言葉』などの懐メロがそもそも流れていたけど、生まれてこの方一度もやったことのないジュークボックスも体験してくれば良かったと今思うと後悔。

次回は私チョイスの曲で店を染めてやるぜと再訪を誓ったのでした。


【DATA】
喫茶どんぐり
11:00~18:30ラストオーダー、水曜休み
☎055-951-1777
静岡県沼津市大手町5-8-22



(teamまめ/香取 麻衣子)