さてさて、全国津々浦々に酒蔵はあるけれど、どっこい東京にだって地酒はある。
そのなかでも、元禄15(1702)年から続いているのが『澤乃井』だ。
青梅から奥多摩線に乗り換えて、単線をえっちらおっちら進むとあるのが沢井駅。
読んで字のごとく、昔から沢や井戸が多く、いい水があるとのことで、
酒蔵が創業されたという。
東京唯一、立春朝搾りも出していて、初春の縁起物として注目を浴びている。
蔵の入り口には、ちゃんと神棚が。酒の神様がおいしい味に醸してくれるのだ。
蔵見学はちょっとした講義からスタート。
酒の仕込み方をわかりやすくレクチャーしてくれる。
日本酒は米から作る酒だ。
でも、いつも食べてるあのご飯粒ではない。
酒に使うのは酒造適合米。何がちがうんだろうか。
粒がね、違うんですよ、粒が。
酒造適合米は、食事用の米より粒がでかく、そして米の中心部に「心白」というでんぷん質を多く含む場所があるのだ。
米を削った蒸米のでんぷん質は、麹を入れるとブドウ糖に変化。
そこに酵母と仕込み水を入れた酒母を入れると、アルコールに変わるんだそうな。
そうして、もろみができて、しぼればお酒になるって寸法だ。
「この酒米を炊いて食べてもおいしくない、と思いますね。食べたことないんですけど」とは、蔵見学ツアーコンダクターさん。
さぁて、ではではいよいよ蔵見学だ!
元禄時代からの酒蔵は、土蔵造りで夏はひんやり、冬はあったか。
仕込みタンクや、熟成酒を、話しを聞きながら眺めていくと、
酒蔵の人々の思いや情熱がひしひしと伝わってくるようだ。
そして、次は仕込み水へ。
この蔵では、2種類の仕込み水を使っているそうだ。
ひとつは山の井戸。そしてもうひとつが、蔵の井戸。
山のミネラルを含んだ軟水と、蔵の地下から湧き出る中硬水と、井戸によって水質も違うというから、驚きだ。
ね、すごいでしょう。この清冽な水。
この水で仕込まれてるんだなぁ〜〜〜。
そしてもちろん、締めは待ってましたの試飲♪
やわらかな旨味がふわりと広がる一杯でござりましたよ。
ちなみに、澤乃井はこれだけではない。
地下トンネルをくくぐるとそこは、酒の国。
ここは、天国でしょうか、おっかさん?
川沿いに、酒飲みによる、酒飲みのための場所が広がっておりまする。
蔵見学しなくても、こちらだけの利用だってウエルカムさっ!
あぁ。ここに暮らしたくなりました。
ちなみに、2014年の蔵開きは
隠し酒ツアー(300円)てのもあるそうで、こちらは事前申し込み+抽選制だとか。
その日に限り、蔵見学はいつもと違う場所へも入れるかも、なんだそうな。
蔵見学:無料、要予約。土日もあり。
teamまめ/佐藤さゆり