2012年6月26日火曜日

いっい~湯だな、アハハン♪


映画『フラガール』の舞台となった、福島県いわき市。
あぁ、憧れのハワイアンセンターなんですが、
今回はそのすぐ近く、湯本を探索です。

ね、いいでしょう。この風情。
江戸時代より宿屋を営む『松柏館』です。

いわき湯本温泉は、開湯1700年と伝わります

浜街道の宿場町だったいわきのなかで、
こちらは大名がわらじを脱ぐ本陣だったそうです。

増改築はなされてますが、
風格ある門構え、奥に見える中庭は
なかなかオツでございます。













これは、
昭和天皇が逗留された折にお詠みになった詩。

休憩所には、さりげなく掲げられて
おります。

しっかし、なんといってもよいのが湯。
見てください。この排管を。
泉質は、
含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。
硫黄がふんわり、香ります。
美肌の湯とも誉れ高く、肌がするりするする。
湯冷めもなく、いつまでもホコホコ♪


昨年の震災の折には、断水してしまったいわきでしたが、
「湯だけはありましたから」
と、地域の人々にお風呂を開放されたそうです。

そして今も、いわきの復興に尽力する人たち、そして逗留しに訪れた人々が、
この湯に癒やされています。


もちろん、ここは温泉地。お宿だけじゃありません。

  

他にも足湯があったりして、湯巡りが楽しい楽しい。
さはこの湯は、湯船は小じんまりしているものの、ご近所さんたちの大事な立ち寄り湯。
毎日朝から晩まで営まれ、いつでもひっきりなし。
ちょっと熱めなのが、またよろしいんです。はい。

地下25mにまで、屈強に基礎を打っているため、かの地震のときも、
瓦が少し落ちた程度で済んだそうです。

湯本のお湯は、各湯処が掘ったものではありません。

開湯した折、二人の旅人が、鶴の傷跡を洗ってあげた霊泉こそが、湯本の泉。
各宿屋、湯処は、町に湧く出る温泉を引いているので、実は泉質は同じなんです。


現在、その湯元には温泉神社が鎮座しております。
狛犬くんも、かなり誇らしげです。

  


歴史ある湯の町では、湯処も、商店も、日常を取り戻しつつあります。

そして、今も昔も、これからも、人々の心と体を癒やしてくれる場所なのです。


(teamまめ/佐藤さゆり)