2019年4月17日水曜日

一度手を出したら二度と戻れない……「手鍋でごはん」の中毒性

みなさん。こんにちは。こんばんは。

teamまめの高橋健太です。

暖かい日が続いて、ようやく分厚いコートともしばらくオサラバできそうな予感がしてきましたね。



 道に咲く花や新緑が美しいこの季節、お出かけ日和が続く今日この頃ですが、高橋らしく空気を読まずにインドアな話をさせていただきます。



いえね、とても私事ですが、最近引っ越しをしまして。そのバタバタのさなか、炊飯器を落として真っ二つに割ってしまうという大ポカをやらかしたのです。



米をおかずに米を喰らうほど米を愛する高橋は意気消沈。あまりに悲しくて取材中、同行のカメラマンさんに悲しみをこんこんと語ってしまうほど。


高:「家に米はあるのに、ごはんが食べられないんですよ! 悲しくて、辛くて、仕事に集中できないんです」


カ:「いや、そこは仕事せえよ高橋」


しかし、そんな鬱陶しい高橋にカメラマンさんから意外なアドバイスが。


カ:「高橋くん、元料理人やろ? 鍋で炊けばええやん。俺なんて米を炊くために使う用の鍋を持ってるで」


高:「なんですって! その手がありましたか!」


この言葉に触発された高橋。取材後、すぐに某生活雑貨店へ走り「ちょっといい鍋」を購入!




5480円なり。後から思えば、その行動力でなぜ炊飯器を買わなかったのか不思議。きっと好奇心が勝っていたのですねえ。そのときは。


とにもかくにも勢いに乗った高橋。念願の炊き立てごはんを喰らうべく、いざ、炊飯開始! 

重要なポイントは

①浸水……夏場は30分、冬なら60分がちょうどいいらしい。今の季節は30分でいい感じ。冬だと1時間くらいだと言われています。
②水の量……いったんざるで浸水用の水を切ってから、再び炊飯用に水を入れる。高橋は2合の米に対して425ccを基準にしていました。季節によっても変える必要がありそうなんだよな~。
③火の強さ……しばらく中火にかけて、泡が出て来たら1分くらいしてから弱火に落として8分ほど。

こんなもんです。③の火を弱めるタイミングが、最初の方は掴みにくかったですね。

また、やってみてふと疑問に思ったのが「弱火とか中火って、具体的にどのくらいなのよ?」ってところ。現場たたき上げ系料理人だった割に、そんなことも知らんかったんです。お恥ずかし。

▼弱火


ギリ、鍋底に火があたらない程度の火加減。

▼中火


火の先っちょがチョロッと鍋底にあたっているくらいの火加減。弱火と中火の境目が非常にわかりにくい。米を炊くとき、この中火のポジションが非常に重要です。


▼強火


鍋底の範囲いっぱいに火があたっているくらいの火加減。今回は出番なし?

余談ですが、意外と多くの人が間違えているのが「強火」で、鍋底から火がはみ出していると、その分のエネルギーが無駄になるんですと。ギリギリ鍋の際の部分をはみ出ないくらいでキープするんです。実は、高橋が飲食店で働いて最初に怒られたのはこれ。「お前、光熱費バカ高くして店潰す気か!」って怒鳴られました。怒られたことってのはちゃんと覚えているもんなんですね。



そんなこんなで無事炊けました! 好みの固さよりすこーし柔らかかったのは課題ですが、なんだかんだ久々の米はうまし。炊飯器で炊くよりもふっくらしていて、甘味が強い!……気がします。



そして、思っていたよりずっと簡単で、浸水の時間を含めて50分程度。炊飯器で炊くのとそんなに変わらないし、炊いている傍らで魚を焼いたり、味噌汁作ったりもできるので、案外品数も増えて食卓が豪華になりました。これはもう炊飯器には戻れない!










……で、こなれてきた高橋は調子に乗るわけですよ。



鍋で炊くだけでこんなにうまいんだから、アレを使えばもっとおいしくなるはずだ。











そう、おひつです。しかも檜のちょっといいやつ。炊飯器を買えるくらいの値段なり。


こいつに熱湯をぶっかけて炊いた米を移してやります。


蓋をしてしばらく置いておくと、米の水分がいい感じに吸い取られ、ちょうどいい固さに。ちなみに、熱湯をかけて湿らせないと米の水分を全て持って行かれるそうな。なるほどねえ。檜の匂いがほのかに香るのもまた、たまりません。


炊き立てはもちろん、お冷やご飯でその真価は発揮されます! タッパーに入れておくよりはるかに米の味と香りが立っています。

米に藻塩とごま油、醤油をかけて卵をパカッ。炊き立てでないとおいしくないかと思っていた卵かけごはんですが、手鍋で炊いておひつで置くと、お冷やご飯の方が味わい深く感じました。


そんなこんなで、勢いで始めた鍋での米炊きが、新たな趣味に早変わり。唯一の問題は、これのせいであまり外に出なくなってしまったことかも!?

次回はベランダで干物を作ろうかと思っています。ではでは、ごきげんよう。

(teamまめ 高橋健太)