栃木県北部に位置する那珂川町で食べられるという温泉トラウグ。
なんでも温泉水で育てられるのが特長で。海育ちのフグを養殖するのには、かなり技術が
いるのだそう。
海のない栃木県育ちの、温泉トラフグ! 聞くだけでも興味がそそられます。
しかも味わいは天然ふぐに負けず劣らず、旨みが濃いという噂。
一度味わってみたいと思い、栃木県那珂川町に足を運びました。
目指すは、大八寿司さん。
料亭のような店構え。那珂川町では約20店舗が温泉トラフグを取り扱っているそう。
中でも、ここのご主人は温泉トラフグ共販会の会長を務めているお方。
期待が高まります。
水槽には泳ぐトラフグ!
温泉トラフグは天然ものより、多少リーズナブルな印象。
5000円から始まるコースの中で、もっとも手頃な5000円のコースをいただくことに。
こちら、煮こごり、茶碗蒸し、てっさ、サラダ、からあげがその内容。
サラダまですべてトラフグ入り。
フグの旨みがぎゅーっと詰まった煮こごりは、口に入れると
ジュワ~~っと旨みが広がります。コリコリとした皮がいいアクセント。
ポン酢ドレッシングでいただくサラダは、食感をメインに楽しめる一品。噛み締めるほどに味わい深くなるフグと、ポン酢の酸味の相性のよさに顔がほころびます。
茶碗蒸し。
これが一人前のてっさ。ざーっと箸で3、4枚すくう憧れのやつをやってみました^^
歯応えの強さと噛み締めるほどに口に広がる旨みがたまりません!
唐揚げは2人前でこちら。なんなんでしょうね! この弾力と味わい深さ。
骨にしゃぶりつくようにいただきました。
那珂川町に湧出温泉水は、塩分濃度が1.2%。海水の約3分の1で、生理食塩水に近いことから養殖できるのでは?という発想になったのだとか。
平成21年には廃校となった那珂川町旧武茂小学校の教室を活用して事業をスタート。
現在ではさらに近隣4ヶ所とあわせて、2万5000尾を養殖するまでになったそうです。
そうそう、温泉で育てたふぐは、無毒のエサと無毒の温泉水で養殖するから
「フグ毒」テトロドトキシンができないんだそう。
これは安心。
こんなところで養殖しているようで。
チャーミングな温泉トラフグちゃんたちを目撃しました。人の身長以上にあるビッグなやつらです。
那珂川町ではお土産として、「温泉とらふぐひれ酒セット」なども販売しているそうで。気になります。
家族や知人が栃木に遊びに来たときに、連れて行ってあげたいなぁ。
(teamまめ・前田真紀)