2017年3月29日水曜日

奈良の都の、日本酒の神様に逢(お)うてきた

奈良の都の、日本酒の神様に逢(お)うてきた




日本酒がしみじみおいしい。飲むほどに、ますます好きになる。
「おいしい日本酒をいつもありがとうございます」
「今年もたくさん味わえますように」と、手を合わせる場所はどこだ?
日本酒の神様の元へ行きたくて、奈良の都、三輪(みわ)を目指した。

三輪と聞けば、麺好きならば「そうめん」を思い浮かべるだろうけど、
日本酒好きなら「大神神社」! 日本最古の神社として知られるが、ここに日本酒の神様がいらっしゃって、日本中の蔵元や杜氏さんが信仰しているのだ。


神様は見えないけれど、日本酒の神様がここにいると感じるカタチがある。杉玉だ。
蔵元や酒屋のシンボル、軒下に吊るすあれあれ、あの杉の玉がここで作られている!
杉玉作りは、酒の仕込みが始まる1123日。
境内や神社の背後にある三輪山のスギの穂先を使って1個1個ていねいに作る。
できたてほやほやの杉玉は青々としているが、冬に仕込み、春になり、、、
お酒の熟成と正比例するように、しだいに茶色に変わっていく。
今では杉玉を扱う業者があって販売しているが、本物の杉玉というか、
杉玉のルーツは大神神社なのだ。


 大鳥居。日本で2番目に大きい鳥居で、奈良盆地にそびえるように立つ。
 向こうに見えるのは二上山。

 境内から桜井駅へと向かう途中、三輪に残る唯一の蔵元「今西酒蔵」へ。
 看板銘柄の「三諸杉(みむろすぎ)」は、三輪山の伏流水、三輪産の酒米を使用。


味わいながら、私のルーツも日本酒と同じ奈良やんか、とふと思う。
これも何かの縁ではないか! と、こじつけて……
奈良の日本酒をテーマにしたくなった三輪詣での帰り道。



teamまめ 松井一恵) 

0 件のコメント:

コメントを投稿