でも、牡鹿半島の小渕浜で聞いたのは、
「5月に来れば、うまい牡蠣が食べられる!」という衝撃的な言葉だった。
佐藤夫妻。牡鹿なまりに、一同ほのぼの。 |
小渕浜で牡蠣とワカメの養殖をしているご夫妻だ。
「Rの月じゃないんですか?」
「この辺りは2月か5月!」
特に5月になると、牡蠣はさらに大きく育ち、身も大きく育って、味わいもさらに深まる、旨さ格別なんだそうな。
佐藤家にお邪魔した3月上旬はワカメの収穫に大わらわ。
陽が昇る前に、浜に集合し、朝昼と作業を続けていた。
ここも津波被害は大きく、港のかさ上げ事業はまだ始まってもいないという。
高台移転の話も決まりかけたが、縄文時代の遺跡が見つかったとかで、移転話は立ち消え。移転はまだでも、移転先が決まったという他の浜と比べて、まだまだ先が見えない状態が続く。しかも、調査が終わるまで、仮設暮らしは続くようなのだ。町が本当の意味での活気を取り戻すのには、まだまだ時間がかかりそうだ。
それでも、若き漁師たちがいるこの浜は、
「比較的、活気があるほうだな」
と、朗らかだ。営業再開した民宿もあるという。
5月の遠出は、小渕浜の民宿で、かき三昧と洒落込むのも楽しそうだ。
ガードレールがひしゃげたまま。 |
ロゴ、格好いいぞ。 |
倉庫奥では日の出前からの作業が続いていた。 |
ワカメがどっさり。 宮城の生ワカメは肉厚で、歯触りしこしこ。 磯の風味が強くて、食卓の主役を張れる逸品だ。 |
被災地の現状を聞き取り、支援を続ける 「ITで日本を元気に」のメンバーと佐藤夫妻。 阿部嘉男さん、お国言葉の通訳(?)ありがとうございました! |
(teamまめ/佐藤さゆり)
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