2016年4月12日火曜日

ゆる登山、はじめました(景信山~陣馬山)


ああ、山に行きたい。
日々の生活に疲れてくると、私の心は山を求め始める。

昨年の秋から家族で山登りを始めた。
今年2年目の初心者だし、山と言っても、5歳の娘が歩けるぐらいの山。
北アルプスをバリバリ登るアスリート的な“登山”というよりは、近場の山をのんびりと歩くイメージの“ハイキング”という言葉がよく似合う。
白雪姫に出てくる7人の小人のように「ハイホーハイホー」と歌いながら(心の中で)、家族でゆるゆると山を歩くのだ。


4月のある週末、早起きして向かうは高尾へ。
今回は高尾山ではなく、景信山~陣馬山を縦走するコースに決定。

9:12
高尾駅北口から小仏バス停行きのバスへ乗り込む。
山シーズン到来とあって、1時間に1本のバスだが、3台での運行。
そのすべてがすし詰め状態の満員御礼だ。


30分弱かけて小仏バス停に到着。
ここでは、アキレス腱を伸ばしてストレッチする人々、トイレに並ぶ人々、座り込んで朝食を摂る人々など、各々が登山前の準備をしている。
独特の空気が流れている気がして、この空間が結構好きだ。



我々も持参のおにぎりにかぶりつき、準備オッケー。いざ出発。
とはいえ、登山口までは舗装された道路が約20分ほど続く。
登山道はハイホーハイホーと楽しいが、アスファルト(しかも坂道)はただただ辛い。


そして、登山口に。
ようやくハイホーハイホー。


初めは鬱蒼とした木々の中を進むが、途中から空が開ける明るい場所へ。



こちらで一旦休憩を。
山のガイドブックを読むと、1時間歩いたら10分休憩が基本と書いてあるが、子連れゆえ我が家では30分に一度は5分程度の休憩を入れ、水やら飴やらをあげてご機嫌をとることにしている。


そして、登山口から歩くこと1時間弱。
まずは第一の目的地、11:15景信山に到着~。



景信山山頂は標高727m、晴れていれば富士山も拝めるのだが、この日は雲がかかっていて残念ながら拝めず(涙)
というわけで、1月に登った際の山頂からの写真をご覧あれ。

富士山を見るとやはりテンションが上がる


山頂には茶屋(土日祝日のみ営業)もあって、今の時期だと山菜の天ぷらなどがいただけるようだが、それほど長居していられないので、我が家は持参のゆで卵で休憩。

アジシオも持参しました



30分ほど休憩して、次に目指すは明王峠。
景信山から明王峠は約3.8㎞。


再び山道を歩いて、ハイホーハイホー。
森のマイナスイオンを浴びて、ハイホーハイホー。
ああ、自然って本当に気持ちがいい。

比較的歩きやすい山道が続いたのだが、中にはこんな急な道も。

少々怖気づく親に対して、やる気を出したのが5歳の娘。
アスレチック感覚からか、ぐんぐん進んでくれて頼もしい限り。


13:30ごろ、明王峠に到着。



こちらで待ちに待ったお昼ごはん。
メニューは、前夜にせっせと用意した味噌の焼きおにぎり&昆布のおにぎり、塩こんぶで和えたキュウリだ。


そうそう、山が好きになった理由のひとつに、山で食べるおにぎりが格別に美味しいことが挙げられる。
ただ握っただけのおにぎりも、山の空気に包まれ、きれいな景色を眺めながら食べれば、感動するほど旨いのだ。

お腹を満たし、目指すは最終目的地の陣馬山へ。
明王峠から陣馬山までは、標準のコースタイムだと約50分とあるが、おにぎりパワーで元気が出たのか、ちび連れでも40分で到着した。


14:40陣馬山山頂へ。



標高855m、馬のモニュメントが立つ山頂は、とてもすがすがしい場所だった。
またしても富士山は見えなかったけど、無事目的地にたどり着いた今となってはどうでもいい。




そして、おやつタイム。
山が好きになった理由のこれまたひとつに、山ではお菓子をいっぱい食べても罪悪感がないことが挙げられる。
いわゆる“行動食”といわれるもので、私は日々テンションの上がる行動食を求めてスーパーや食品店をうろついているのだ。
そんなこの日の行動食はこちら。


左から、ほし納豆、無印のドライフルーツ、ナチュラルローソンのきなこくるみ

贅沢なシチュエーションで美味しいものを食べたいだけという、ただの食いしん坊が露呈してしまったような気もするけど、これもまた歩いたからこそのご褒美なのだ。

帰りは、陣馬高原下のバス停を目指し、最短ルートと思われる「新ハイキングコース」なる道を選択したが、ずっと急坂の連続。
ハイホーハイホーどころではなく、娘が転ばないか、一時間に一本のバスに間に合うのか、ハラハラしっぱなしだった。
なんとか16:25発のバスに間に合い、高尾駅に着いたのは17時過ぎ。

楽しくて美味しい山行となり、大満足で帰宅した。



現在、京王電鉄では、「高尾・陣馬スタンプハイク」なるものを実施中(5月31日まで)。
これからの新緑の季節、自然を満喫しながらスタンプハイクしてみるのもおすすめですよ。



さて、次はどの山に登ろうかな~。

(teamまめ/香取麻衣子)

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