九州には7つの県が含まれているので、単純計算して14県あってもおかしくない広さを北海道ひとつで占めているのです。
同じ北海道でも、これだけ広ければ地方ごとに特色はわかれます。
食文化もそう。たとえば、いわゆる北海道銘菓とよばれるのものでも、全国区でヒットしている有名な商品から、一部地域でしか販売されていない、とはいえ地元ではおなじみのローカル菓子まで様々です。
喫茶コーナーにはシャンデリアや、ベルベットの赤いソファが設えてあり、レトロでリッチなイメージ。歴史ある街並みとともに、札幌市民にとって『あまとう』は、ちょっと憧れの存在。
看板の「マロンコロン」は、手のひら大のサブレを3枚重ねにしたもので、あいだにジャム、ペーストなどをはさんでいます。側面にチョコレートをまとわせてあり、こっくりと甘い逸品です。
ころんと球体のほうが、「まりもの古里羊かん」。
同じようにマリモのかたちをしたようかんを総称して「まりもようかん」と呼びますが、なかでもこれ、帯広市の『南製菓』のを最もよく見かけます。
同じようにマリモのかたちをしたようかんを総称して「まりもようかん」と呼びますが、なかでもこれ、帯広市の『南製菓』のを最もよく見かけます。
すると、穴のあいたところからビニールがぺろんとはがれ、ようかんがツルンとむき出しに。そのまま爪楊枝に刺して食べます。
子どもの頃、ぺろん、とはがれる様子が楽しくて、人の分まで、ぺろん、としていました。食べもしないのにたくさん、ぺろん、とするので、大人に怒られました。
一方、筒型のほうは、江差町『五勝手屋本舗』の「五勝手屋羊羹」。
こちらの食べ方も変わっていて、指で押し出し、付属の糸をぐるり巻きつけ、そのいきおいで切って食べます。
子どもの頃、ぺろん、とはがれる様子が楽しくて、人の分まで、ぺろん、としていました。食べもしないのにたくさん、ぺろん、とするので、大人に怒られました。
一方、筒型のほうは、江差町『五勝手屋本舗』の「五勝手屋羊羹」。
こちらの食べ方も変わっていて、指で押し出し、付属の糸をぐるり巻きつけ、そのいきおいで切って食べます。
「谷田の日本一きびだんご」は、昔、駄菓子屋に売っていました。夕張郡栗山町の『谷田製菓』が手がけ、大正12年に誕生。
十勝産小豆を用いた餡にもち米、水飴、砂糖を合わせ、そこに北海道開拓の精神を織り込んだそうです。
どういうわけか、団子状ではなく延べ棒状です。これになじんでいると、昔話の絵本で桃太郎がまるい団子を配っているのを見ても、いまいちピンときません。
ちなみに、中身はオブラートにくるんであります。
憶測ですが、30年前の北海道には、オブラートというものをこのお菓子で知ったという少年少女が多かったのではないでしょうか。
「オブラートに包んだような」という表現をきくと、5回に1回くらい、この「谷田の日本一きびだんご」を思い出します。
昔、煎餅が、長崎から根室に船で輸送された際、途中で湿気ってしまったそうです。それをやわらかくて食べやすい、おいしいと感じた根室の人がいて、そこから生まれたのが、こちら。
現在は、小麦粉と牛乳が使われていて、やわらかいワッフルのようです。上記のまりもようかんと共に、道東のおみやげ品としては超定番です。
まだまだ、どんどん出てくる北海道のローカル菓子。
これを集めて、いかにバリエーション豊富かを知れば、それはすなわち北海道がいかに広大かを実感することにつながるのです。
(信藤舞子/teamまめ)
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