2012年9月11日火曜日

      魅惑の那須高原野菜!

那須に暮らしていて、よかったぁ!と思うこと。

それは野菜が新鮮で美味しいこと。

都内でも新鮮な高原野菜を売りにするレストランは少なくないけども、那須なら近所の産直ででも安くて新鮮な野菜が手にはいります。

今日はそんな那須高原育ちの野菜の中でも、化学肥料や農薬を使わないで野菜を育てている、成澤菜園を紹介します。

成澤菜園は、那須街道から一本入ったペンションが立ち並ぶ細長い路地にあります。週末には都内から遊びに来た人がごっそり買いにくる、知る人ぞ知るお店です。

 
この日はお店がスタートする朝9時。人影が見えるけど基本、無人販売です!
 
 
 
 
コリンキーに黒いもちきびとうもろこしに、カボチャ! ほかにもいろいろありますが、あまり見かけないお野菜が宝石のように鎮座しおるのですっ。
 
もうキッラキラ。
しかも安い。。。コリンキーももちきびとうもろこしも、かぼちゃも100円です。
ちょっと興奮しちゃいます^^;
 
作り手の成澤さんに収穫の場を見せてもらいたいとお願いすると、快諾してくれました。
 
日を改めて朝7時に出陣! その日はあいにくの小雨。成澤さんご夫妻が運転するトラックについていき、山深い畑におじゃましました。

 
山間に佇む広々とした畑では虫の音が聞こえ、朝露の湿気にまとわれていると、
なんともいえない心地よさです。晴れた日は山が望めて絶景なんですって!
 



そんな中でもおふたりはキビキビ。がんがん収穫を進めていきます。
 
売れるものよりも、自分たちが食べたい野菜を作っているそうで、扱っている野菜は原種に近い品種が多いそう。一見ふつうにみえるナスでも、今店頭に並んでいるものの親にあたる真黒ナスというものですって。
 


 
この畑は無農薬なだけでなく、無肥料で育てているそうです。無肥料のほうが必ずしもいいというわけではないそうですが、「土のバランス」がよければ手を加えないほうがよいと話してくれました。
 
農薬を使ってしまうとバランスが崩れてしまうんですって。
 
無農薬で野菜を育てるのってとても難しいんですよね?とたずねると、
「時期に合ったものを育てる。適期適作を心掛ける」ことで、野菜がしっかり育つのだと話してくれました。
 
 
成澤増雄さんと奥さんのひみ子さんは10年前に東京から那須に移り住み、3年かけて畑を始められたそうです。畑を借りるのも大変だったそうですが、借りた荒地を重機でならすことからスタートさせ、かなりのご苦労があったそうです。



昨年は福島の原発事故もあって、売り上げが半減してしまうという事態も。。。。
 


そんな中、成澤さんたちは、栃木、福島、茨城などの有志の農家さんとともに、土木的な除染ではなく、有機的な除染を行おうと、グリーンオイルプロジェクトというのを行っています。

もともと田んぼなどがあったところにひまわりや菜種、大豆などを植えて、食用オイルにしているんですって。



この場所も元は田んぼ。

早く田んぼに戻れるといいなぁ。。。

このプロジェクトに参加したい人は、収穫のお手伝いや出資などさまざまな形で参加することができるとのこと。ご興味ある方はぜひ。

 
 
さてさて、野菜たちのお味の感想も!

黄色いかぼちゃの仲間、コリンキーは薄くスライスしてそのままサラダで。ちょっと青いパパイヤに似た食感でした。

サンマルツァーノもあったので、トマトソースにしてみました。




これ、絶品!今までトマト缶で作ったトマトソースをそんなもんと思って食べていましたが、まったくの別もの。
ショックなほどです。

成澤菜園さんはネット販売もされています。

 

                                   (前田真紀/teamまめ)
<成澤菜園>                  
栃木県那須郡那須町高久乙820-155
http://www7b.biglobe.ne.jp/~narusawa-saien/



 

 




 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2012年9月4日火曜日

バー コレオス:渋谷センター街に潜むオアシス


某日、19時30分。
渋谷駅に降り立った。
今年4月にオープンした「渋谷ヒカリエ」をはじめ、いろんな再開発事業で「大人の街」への変貌をねらっているというけれど、実際大人たちは渋谷で遊ぶようになったのかな。

東口の変化はさておき、ハチ公口から数分のところにだって、大人がほっと息をつける穴蔵がある。それも渋谷センター街のまん真ん中に。





















居酒屋の呼び込みをかわしつつ、向かったのはマックに隣接する雑居ビル。
この8階に「バー コレオス」がある。















マスターの大泉洋さんは、御年78歳。
この道56年、渋谷最年長のバーテンダーでらっしゃる。
(写真=オカダタカオ)

かけつけ一杯目は、ジン・フィズを。
搾りたてのレモン果汁が多めで、爽快な飲み口(唾液がじゅわじゅわ~)!
ある程度飲んだら、氷をひとつ、グラスに落としてくれる。

大泉氏は、進駐軍の将校クラブを経てバーテンダーの世界へと入った。
ホテルで経験を積み、最初に開いた店「コレヒオ」はなんと渋谷109の最上階にあった。
「変なところに、変なバーがあるのもおもしろいかと思ってね」なんて、とても勝算があると思えない立地も、軽々自分のイニシアチブに持ち込んでしまうのがすんごい。
オーセンティックな空間なのに、マスターの冗談ばかりの軽妙なトークにも和みます。



マティーニは氏の代名詞といえるカクテルだ。
いわゆる「将校クラブ」である山王ホテルのバーにいた頃は、あまりにもマティーニの注文が出るため、通称「進駐軍マティーニ」という特別な作り方をしていたという。
ジンのボトルにベルモットを数滴たらして、冷やすだけ。それを注文が入ったら、氷にくぐらせてグラスに注ぎ、オリーブを添えた。……ほぼストレートですね。宇ち多″@立石の梅割りを彷彿させます。
現在提供しているマティーニは大き目のショットグラスで。
華やかでキリリと締まった味わい、飲みごたえも十分。

ウィスキーベース、甘くないショート、をリクエストすると、ドライ・ロブロイを勧めてくた。













ロブ・ロイは甘いベルモットを使うけど、「ドライ」が付くと辛口のベルモットを入れるのだとか。
そのお味はというと……

















これ、ウィスキー版マティーニだ!
思わず言葉がこぼれた。「勉強になります」。
そこにすかさず、
「お酒で勉強なんかしてはいけませんよ。お酒は楽しむものですから」とのご返答。
もっとこの人のカクテルが飲みたいな。

喧騒の中のオアシスは、枯れない魅力が満ちていた。

(teamまめ/沼 由美子)
※写真は許可を得て撮らせていただきました。


<バー コレオス>
東京都渋谷区宇田川町28-1
高山ランド第15ビル8F
03-5459-1757
17時~翌1時30分LO
(日・祝~22時30分LO)、無休
カクテル1050円~、サービス料10%
大泉氏が出勤するのは通常月、火、金の20時頃~。



2012年8月28日火曜日

大森貝塚って、大森にあるの?

JR大森駅のホームには「日本考古学発祥の地」の碑がたっています。言わずもがな、大森貝塚にちなんだ史跡。

貝塚=古代人のゴミ捨て場。
大森貝塚は、いまから約3500~2400年前の縄文時代後期に利用されていました。貝殻だけではなく、魚や動物の骨、土器、石器などが出土しています。

この貝塚を発見したのは、アメリカからやってきた動物学者のエドワード・S・モース博士
博士は、1877年(明治10)年、日本で初めて本格的な発掘調査を行ないました。これがきっかけで、わが国に考古学というジャンルができたといいます。



さて、実際のところ、大森貝塚はどこにあるのでしょうか? 名前が示す通り、大森地区(大田区)にあるのかな。
調べてみると、なんと! 当地こそ大森貝塚の跡地である、と主張する石碑が、2つ存在するようです。


まずは、大森駅山王口のそば。
大森貝墟」と刻まれた石碑が、NTTデータ(大田区山王1)の敷地内にたっています。
1930(昭和5)年に建立されました。















もうひとつは、大森貝塚遺跡庭園(品川区大井6)にある「大森貝塚」の碑。こちらは、1929(昭和4)年に造られました。






このようなすれ違いが起きたのは、なぜ?
実は博士、発掘調査報告書に大森貝塚の正確な所在地を記していなかったのです。情報のない中、関係者の記憶をもとに導き出されたのが、それぞれの場所だった、というわけです。
ようやく決着がついたのは、1977(昭和52)年のこと。
博士が地主と交わした発掘保証金に関する文書が発見され、それに「大井村2960番地字鹿島谷」と明記されていたのです。
つまり、正解は後者の「大森貝塚」の碑のほう。

あれまあ、大森地区じゃないのかい!

なお、大森貝塚を見つけたとき、モース博士は横浜から新橋に向かう汽車のなか。
窓の外を眺めていたら、大森駅を過ぎたあたりで貝殻が堆積しているのを発見し、「貝塚にちがいない」とひらめいたそうです。
後日、博士は大森駅に降り立ち、そこから貝塚を探しに行きました。というわけで、大森貝塚は大森にはないけれど、大森駅が「日本考古学発祥の地」というのは正解。


大森貝塚遺跡庭園の貝塚跡。
 極小の貝殻が落ちてるのは、当時の名残り?




 
 


学習コーナーには、実際に大森貝塚から出土した貝層を保存、展示している。




縄文人が貝塚に捨てた貝殻に
およそ3000年の時を越え、タッチ!
萌え~!!











ところで、Dr.モース!
動いている汽車の中から貝塚を見つけたって、本当? いまと比べて走る速度がゆっくりだとしても、難しかったはず。

モース博士の本業は動物学者。専門は腕足動物、つまり貝。
何を隠そう、博士は子供の頃から筋金入りの貝ヲタクだったのだ。中学を卒業したモース少年は、製図工として働きながら、既に独学で貝の研究を始めている。
成長したモース青年は、助手、学芸員を経て、大学教授となります。明治政府のお雇い外国人として来日したときには、東京大学で、動物学の初代教授として教壇に立ちました。

好きこそ物の上手なれ。
これほどの貝ヲタなら、動いている汽車の中から貝塚を発見するという神技も可能だったのかもしれません。

蛇足ですが、エドワード・S・モースの名前は、日本美術史にも頻繁に登場します。
優れたコレクターで、当時、アメリカで巻き起こっていた日本ブームの先駆けでもありました(本業のかたわら全国各地を旅し、約5000点の古美術品を収集。のちにボストン美術館に寄贈しています)。
一説によると、モース博士は、貝塚の発掘調査を通して土器の美しさを知り、その流れで陶磁器にハマったと言われています。それが本当なら、貝ヲタのモース博士をアートに目覚めさせたのは、大森貝塚ですね!



大森貝塚おみやげ。パティスリープティエデンで入手できます。貝のかたちをした「大森貝塚マドレーヌ」は 黒ごま、抹茶など5種。








(信藤舞子/teamまめ)

2012年8月21日火曜日

“日本のまんなか”って本当!? 「渋川へそ祭り」

世間がやれフジロックだ、隅田川花火大会だと熱狂した去る7月28日、私は夫と娘を伴い、群馬県渋川市へと向かいました。

目的はこれ、渋川へそ祭り」


フジロックみたいにカッコイイわけでもなく、隅田川花火大会みたいにロマンティックでもない。
腹に大きな顔を描き、音頭に合わせて踊るへそ祭り。
シュールながらも茶目っ気たっぷりで、いつの頃からか“死ぬまでに見たい光景”のひとつとなっていたのです。


舞台となる渋川市は、なんでも“日本のまんなか”らしく、中心部にあることを人間の体にたとえて「へそ祭り」が誕生したのだそうです。

本当かよ!? とツッコミたくなるのは私だけではないはず。
日本のまんなかとは大きく出たものです。
“群馬のまんなか”ぐらいなら納得できるのですが…。

しかも、腹に絵を描いて踊るって何を意味しているのでしょうか?
もうすぐ秋だから、五穀豊穣でも祈願しているのかしら?

シュール過ぎて頭の中が疑問符だらけになってしまったので、祭りの事務局に電話で問い合わせてみました。

私「へそ祭りは五穀豊穣とか何かを祈願したものなのでしょうか?」
担当者「いや、特に意味などはありません。言っても腹踊りですからねぇ」
私「……。あっあの、日本のまんなかって謳ってるけどそれって本当ですか?」
担当者「北海道と九州の先端にコンパスを当てると、ちょうど針の中心が渋川になるのです。沖縄は除くんですけどね。まぁ一応そういうわけです」
私「……(一応!?)」
と多少の疑惑は残りますが、、“日本のへそ”には一応根拠があり安心しました。


ちなみにその後の調べによると、へそ祭りはほかの地域にもありました。

北海道のへそ→富良野の「北海へそ祭り」
http://www.furano.ne.jp/hesomatsuri/

広島県のへそ→どまんなか豊栄ヘソまつり」
http://ameblo.jp/toyosaka-heso/

板橋区のへそ→中板橋商店街の「なかいたへそ祭り」
http://www.nakaita.com/event/heso2012.html

板橋、強引すぎるぜ!
でもこんな祭りが各地で行われる日本って愉快な国ですね。



本題に戻ります。
夕方17時過ぎ、渋川駅に降り立ちました。
へそ踊りパレードが行われるのは17時~19時のたった2時間。
駅舎や駅前にはJR職員の手づくりと思われるかかし風の看板やおなじみの顔だし看板があり、気分を盛り上げてくれました。




















早速、メインとなる駅前通りで待機。
するとやってきたのは、浴衣姿の踊り子さんたち。


あれ??
この人たち、脱いでいないけど!?
とぼやきつつしばし待っていると、突然お目当てのものが現れたのです。


「♪ 腹出せよいよい、へそ出せよいよい~」という陽気なメロディに乗って、右へ左へと跳ねています。
腹に描かれた顔は人によってさまざまで、ついつい腹を注視してしまいました。
なかにはアンパンマンや中日ドラゴンズのドアラ、群馬が誇るゆるキャラのぐんまちゃんなどもいましたよ。



しかもよくよく見ると、地元の銀行や病院などちょっとお堅い職業の団体が参加しているのです。
普段の姿からはとてもじゃないけど想像できませんね。
でも踊っているみなさんは、すごく楽しそうで生き生きとしていました。
実はフジロックぐらいカッコよくて、隅田川花火大会ぐらいロマンティックな祭りなのかもしれません。

毎年7月の第4土曜に開催されているそうなので、気になってしまった方はぜひ来年行ってみてください。
どうやら飛び入り参加もできるそうですよ。



最後に渋川駅のスタンプの図案にもへそ祭りが描かれていました。
伊香保温泉の石段街と並ぶんですもの、へそ祭りってやっぱりすごい!




(香取麻衣子/teamまめ)




2012年8月11日土曜日

愛知・高浜で鬼みちをブラブラ

愛知県といえば、瀬戸、常滑と、焼きものが有名です。
すっかりその二つにお株を奪われておりますが、
実はもうひとつ焼きものの里があるんですよ。

そこは、愛知県の高浜市。

焼きものといっても、生活雑器、土管、壺などではござんせん。
ここの焼きものは粘土を捏ねて、焼成した瓦。
灰色の昔ながらの瓦屋根が建ち並ぶ、瓦の町なんですね。


高浜は名古屋の南東に位置した南三河にある、三州(三河)瓦の里でして、
日本三大瓦(他は島根県の石州、兵庫県・淡路)のひとつ。
江戸中期から盛んに瓦が生産されて、今も日本最大の生産量をも誇っているんです。
すごいんです。

ちなみに、市内で新たなに瓦屋根を葺くときには助成金が出るほど、
今も町のみんなで、瓦を盛りたてているんだそうです。

愛知県出身者のわたくしめ、恥ずかしながらまったく知りませんでした。

で、瓦の町ですから、鬼瓦だって健在なんです。
鬼瓦ってのは、屋根の雨仕舞いを兼ねた装飾瓦のことでございます。
だいたいが鬼の形相をしておりまして、魔除けの意味もあったりするそうな。

だからって駅前からして、インパクト大すぎます。


名鉄三河線の高浜港駅を下車すると、出迎えるのがこの、巨大な古代鬼面。
高さ、幅ともに約4mと、日本一大きい鬼のツラでございます。
間違いなく、魔物は退散しそうです。

駅前の「ニコニコ広場」に鎮座して、これによじ登ったりすることもできるそうです。
鬼は地元の子どもたちにはやさしいんでしょうか。
とはいえ夏の太陽が照りつけて、小心者のあたくし、触れることすらできませんでしたが。

さてさて駅前から、鬼みち散策路へと入っていきましょう。


ふふふ。一見、普通の路地に見えるでしょ?
ところが。


小径を歩いていくと、こんな鬼瓦たちが出てくる出てくる。
怒ってるヤツ、笑ってるヤツ、とぼけてるヤツと、表情多彩です。

一応、皆さま、椅子でございますのよ。鬼を尻に敷く快感が味わえます。


え!? まさるさん?

宇宙人? ツチノコ?
いやはや、鬼瓦・・・なんですよね。こやつらも。
公園やら散策路やら、いたるところで出会えます。

ほいでもってこれら全部、れっきとした鬼がわら職人の手によるものでございますよー。

鬼みちをたどれば、かわら美術館に辿りつきます。
美術館では、陶芸体験や絵付け体験もできるそうな。

ちなみに、わたくしめがゲットしたものはこれ。
駅近くの鬼みち案内所で見つけたものでございます。

「鬼みちぃ~? しょぼいでしょぉ~」
「えぇ~~、こんなの欲しいの~~~」

案内所にいた地元っ子は笑ってましたが、なにがなにが。
地元では当たり前すぎる光景かもしれませんが、
土管の坂や、寺社の飾り瓦など、みどころはたらふく潜んでいます。

なかなか味わい深い散策路でござんすよ。

(佐藤さゆり/teamまめ)







2012年8月7日火曜日

ウナギもいいけど、韓国式にアレで精をつけてみた

韓国の暦にも日本同様、「土用の丑の日」のような日があります。
しかも三回。
それらをまとめて「三伏(サンボッ)」と言い、日本人がウナギを食べるように、韓国人は汗をぶったらしてサムゲタンを食べるのです。

そもそも三伏とは一年で一番暑い期間をさし、三回ある日取りをどう決めるかは諸説ありますが、一年で昼が最も長い夏至後の三番目の庚(かのえ)の日を「初伏(チョボッ)」、初伏から十日目を「中伏(チュンボッ)」、立秋後初めの庚の日を「末伏(マルボッ)」という説が定着しているそう。
今も旧暦で生活する風習が残る韓国では、お盆やお正月、自分の誕生日でさえ毎年変わる人も少なくないため、カレンダーにはしっかりこの「三伏」が記されています。

ではなぜ、猛暑の時期にわざわざアツアツのサムゲタンを食べるのか。
それは、鶏肉のお腹にもち米、ニンニク、ナツメ、栗、朝鮮人参などを詰めて煮込むサムゲタンが、滋養たっぷりだからということが挙げられますが、韓国語の四字熟語「以熱治熱(イヨルチヨル)」の考え方も大きく影響していると思われます。
「熱を以て熱を治す」……暑さで落ちた食欲、感じる体のだるさは、アツいものを食べて汗をたっぷりかき、体の内から治そう。
薬食同源の教えが根強いお国らしい発想です。

韓国では、三伏前にはスーパーで丸鶏がたくさん売られ、三伏当日はサムゲタン屋に行列ができる。毎年の三伏の光景です。
日本でも韓国料理店に行けば食べられますが、食べたい時に家で簡単に食べたい!
無精者はそう思い、新大久保にあるスーパーマーケット6軒(ナドゥリ、南大門市場、チョンガネ、韓国広場、キムズマート、韓流市場)をハシゴし、韓国もしくは日本の食品メーカーの市販品ではなく、そのスーパーマーケーットが「自家製」と謳うサムゲタンを購入。
勝手に食べ比べをしてみました。
※「自家製」でなければ、全スーパーマーケットにサムゲタンはありました。


■南大門市場(新宿区百人町1-1-3

 
サムゲタン780円
(鶏半羽に、もち米、ニンニク、ナツメ、朝鮮人参)

長さ約8cm、幅約5mmほどの細さだったけれど、この価格で朝鮮人参まで入っているのはポイントが高い。
クリアなスープは、鶏の旨みは感じるがあっさり目。
極々薄い塩味で、鶏なのかもち米なのかほんのり甘みも感じる。
味★★
リピート予想★☆


■ソウル市場(新宿区大久保1-16-15)

 
 サムゲタン780円
(鶏半羽、もち米、ニンニク、ナツメ)

















芸能人がテレビで紹介したことから人気に火がついた、このスーパーの看板商品、らしい。
3つの中で一番スープが白濁しており、温めているうちにもち米のせいかスープにとろみが増した。
こっくりとした鶏の旨みが濃い。が、塩味も濃い。
スープの温度が下がるにつれ、その塩分が気になった。
くやしいけど評判どおりに旨い。
味★★☆
リピート予想★★


■チョンガネ(新宿区百人町2-1-2)

 
サムゲタン780円
(鶏一羽、もち米、ニンニク、ナツメ、朝鮮人参)
















塩味はほぼなし。
3つの中で唯一、小ぶりだけれど鶏を丸ごと使用。その鶏も隠れるほどスープがたっぷりでうれしいが、それに対するもち米の量が少なく、バランスがやや気になった。
お腹にニンニクが2粒潜んでおり、鶏をさいた時にほわんと香りが広がる。
朝鮮人参は細切りではなく、しっかり目の大きさ。けれど冷凍していたからか食感がグズグズ。
味★☆
リピート予想★

=勝手に総評=
自家製はすべて冷凍されており、市販の湯せんでいけるものと違って解凍してから(約3時間)温めるのが少々めんどくさい。
だけれどスープにつかった状態で冷凍されているからか、解凍の工程も仕方ないと思えるほど、3つとも鶏肉がしっとりジューシーだったのには驚いた。
個人的に一番好きなのは、「ソウル市場」のもの。
中の具材やその分量、塩味がどれも違ったので、食品メーカーのサムゲタンも食べ比べてみるという、今後の課題ができた。



今年の三伏は、すでに初伏(7月18日)、中伏(7月28日)が終わり、偶然にも今日8月7日が末伏。
気になるあの店に、サムゲタンを食べに行こうと思います。
(阿部真奈美/teamまめ)

2012年7月31日火曜日

スパイスを知る!


料理の味をグンと引き立てくれるスパイスやハーブ。

普段何気なく使っているものでも、「原料はどんなもの?」「どうやって作るの?」と聞かれると意外に説明できないものですよね。

ええ、私もです(苦笑)


というわけで、今回は知っていそうで意外に知らない調味料のお話。

勉強がてら、スパイス&ハーブの講座に参加してみました。

たとえば、あらゆる料理で活躍する胡椒。

ひと言で胡椒と言っても、ブラックペッパー、ホワイトペッパーといろいろありますが、実はどちらも同じ植物(コショウ)の果実なんだそうです。

野性的な香りと刺激的な辛さが特徴のブラックペッパーは、まだコショウの実が青いうちに収穫して干したもの。

マイルドな辛さのホワイトペッパーは、赤く熟した実の皮をむいて干したもの。実は、この皮が辛いんだそうで、これを取り除くことで辛さが和らぐんだとか。

収穫する時期やその後の行程によって、風味が変わるというのは不思議デスヨネ。


ちなみに、カレーに欠かせないスパイス・コリアンダーは、「柑橘系のような甘くさわやかな香りで、ほのかにスパイシー」なんて説明されることが多いですが、これは種子の部分のお話。

葉の部分は……嫌いな人も多いかもしれませんが、“パクチー”と呼ばれています。

ご存知でしたか?

同じ植物でも、違う部分で別の食材になるんですね!

恥ずかしながら、コリアンダーとパクチーが同じ植物だったとは、ワタクシ、この日まで知りませんでした。

いやはや、勉強になりました。

 
 ▲いろいろなスパイスを“嗅ぎ”比べ! スパイスって意外に高いので……
 これだけの種類を一度に嗅げる機会はそうそうありません()

ちなみに、乾燥させたスパイスやハーブはドライ、生で使用するスパイスやハーブはフレッシュ、と分類されるそう。

ドライスパイスやハーブは、光と熱、湿気を避けることでおいしさが長持ちするのだそうです。

火にかけたお鍋に直接スパイスの瓶をふりふり……なんて日常的によくやってしまいますが、これは、熱と湿気のダブルパンチで香りが飛んでしまうので「絶対にやめてください」とのことでした。

料理に使う時は、「使う分だけ取り出して」というのが基本。

面倒くさがってはダメですね……あぁ反省。

  ▲最後に、いろいろなスパイスを組み合わせてオリジナルのスパイスを作りました!


基本の調合は、塩、ブラックペッパー、ガーリック、オニオン、パセリ、バジル。

わたしはガーリックとパセリを多めに配合して、バジルリッチなハーブソルトに仕上げました。

  
   ▲完成したスパイスがコレ。バジルとガーリックがいい香り~!!

バジルの効いたハーブソルトはお肉や卵と相性がいいとのことなので、最近では手軽なところで朝食のオムレツによく使っています。



ちょこっとふりふりするだけで、風味も味も格段に上がるんですよ~。

超お手軽、超美味、これはおすすめ!


実践で(食べているだけですが……)勉強の成果が分かるとテンションも上がりますよね!

旨いものに味をしめて、もっともっとスパイスのことを知りたくなってしまいました★

時間ができたらスパイス&ハーブ検定でも受けてみようっと。

でも、今年は9月の開催らしいので……挑戦するのはきっと来年かなぁ(遠い目)


(teamまめ/松井さおり)