2016年9月16日金曜日

熊に遭遇したらどうするか?



2016年夏のトピックスは、なんといっても山でのアクシデント。
熊に遭遇したことです。

場所は、超ハードな山道でも、深い森でもない
メジャーな観光地「立山」の
整備された登山道でのできごとです。

みくりが池
約2400メートルまで、バスやケーブル、ロープーウェイを利用して
山装備なくても行ける山として知られ
昨今では、アジアからの観光客も多く訪れます。
熊と遭遇したのは、にぎわうターミナルから徒歩30分程度の
整備された登山道!
熊に出会うなんて、まさかのまさかの場所でした。

時間は10時55分。天気はくもり。
人通りは多くはないけど、散策の人も行き交う。
日本一標高の高い場所にある「みくりが池温泉」をめざして
すらこらさっさと下山してたら、
右手から、黒い動物が登山道に入ってきました。

ひと目見て、熊だとわかります。
想像する熊より小さいが、紛れもなく、熊!

しかも、そのまま登山道を、私に向かって登ってくるではないか。
今思えば、命にかかわるかもしれない一大事だが、
なぜか冷静でした。

とっさに頭によぎった「熊に出会った時の行動」マニュアル

①驚かしてはならぬ。写真はダメ。ギャーも言わない
②身に付けているものをそっと置いて、背中を向けず逃げる
③絶対に目を合わさない、死んだふりをしてはいけない

が、実際にできたのは、
①と③と
「ただひたすら自分の存在を消して、無関心をつら抜く」ことでした。

「私はここにいません」を、猛烈にアピール。

すると、もとより私になんてまったく興味のない熊は、
山側へ走り去ってくれた。(足の速さにびっくり)
そのままじっと熊が遠ざかるのを待ち、助かった〜と安堵した瞬間、
ころんとかわいい、真っ黒くろすけの小熊が2頭
成熊同様に登山道を横切り、山側へ、、、

一部始終を見ていた登ってくる兄ちゃんが私に寄ってきてくれて
「大丈夫ですか。びっくりしましたね。僕、だめです」と。
そうだよね、兄ちゃんは、熊が突然登山道に入り、
私に突進してくるようすを下から見ていたんだから、、、、

「腰抜けました〜。でももう大丈夫かな〜」と、私。
熊が見えなくなったのを確認して、下山。

「日本で最も古い山小屋」前を通り
日本で最も古い山小屋

その足で山の警察に届け出ました。

     熊目撃情報が多かったので、もしもの時をイメージしていたけれど  
我が身に振りかかるとは。

            しかし、本来、山に熊はいるものなのです。
         熊の庭に、おじゃましているんだと、つくづく感じます。
           
            熊だって、人間になんて会いたくないはず。
     だから、熊鈴やラジオを鳴らしながら歩いたり、おしゃべりをして
         「人はここに来ちゃってます」、と伝えるのです。

             びっくりさせて、こちらこそごめんね。
        熊の親子が、平穏に暮らせるようにと、心から祈ります。
         
山へおでかけのみなさん、熊に出会わない術、出会った時の術の復習を
今一度♪

(teamまめ 松井一恵)

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