2012年7月19日木曜日

フレッシュなチーズケーキにほっくり♪



那須に住んで丸3年が経とうとしていますが、 ようやくこの町の素顔が少しずつ見えてきた気がします。


観光スポットとして、賑わいを見せる施設もたくさんあり、それはそれで那須の大きな魅力ですが、それとともに、農産物や畜産物をはじめ、ものづくりに真摯に取り組んでいる生産者やクリエイターが、ずいぶん多いのだなぁと感じます。

そこで、こだわりをもってメイド・イン・那須に取り組んでいる人たちやスポットを順次紹介していきたいと思っています。

那須には数え切れないほど牧場があるのですが、
もし友だちが遊びに来て、「牧場に連れてって」といわれたら、
ぜひ連れていってあげたい!と思うのが、

こちら、「チーズケーキ工房 MANIWA FARM」。





かなりわかりにくい場所にある 、知る人ぞ知るチーズケーキ専門店です。


林のトンネルを抜けると突如姿を現し、牧場では牛たちが、
の~んびり寝そべっています!




近くでみると、こんな感じ。


いやはや、うらやましい(笑)。
せっかくなので、アップも。

けっこう愛想がよく、すぐ近くに寄って来てくれます。観光牧場ではないので、餌を勝手に上げたりしちゃダメなんですけどね。


ここにいる牛さんたちが出してくれる乳が、おいしいチーズケーキとなって販売されているのです。

ケーキ工房を営むのは、摩庭 正さん、令子さんご夫妻。


「牛の育て方に、そんなこだわりはないけれども、できるだけ土の上で過ごしてもらって、おいしい空気を吸ってのんびりと過ごさせてあげたいと思っています」とのこと。


そして、「人も牛もストレスがないのが一番だからねー」とも。
思わず大きくうなづいてしまいます。

ここの牛たちの乳で作られるチーズケーキは、保存料、添加物を一切使わない牛乳100%の自然な味。                                                 店内にはフルーツの食感を生かしたブリザードタイプのジャムもおいてあります。(福島の2POTというお店のものだそう)


季節のベイクド、ハッサクベイクドチーズケーキ(350円)と抹茶ベイクドケーキ(350円)、そして牛乳(300円)をいただきました!


フレッシュな牛乳で作られたケーキは、
口の中でふんわり牛乳の甘みが広がる優しい味わい! 

ハッサクベイクドチーズケーキは、
苦味と酸味がアクセントになって、するーっと喉を通っていきます。

抹茶のほうも、ずしりとした抹茶の深みを感じさせつつも、
レモンの風味が効いていて、後味はさっぱり。

どちらもペロッといけちゃいます。

チーズケーキは濃厚なほうがおいしいとは限らないのですね~。

那須にはチーズケーキを扱う店はたくさんあるのですが、
那須の牛乳を使ったチーズケーキを扱っているお店はそう多くないそうです。

ケーキはそのまま店のテラスで食べられます。

「最近、牛乳とフロマージュを合わせたソフトクリームも出したんですよ」というお言葉につられて、フロマージュソフトクリーム(400円)もいただいてみました。


こちらのソフトクリーム、ここの牛乳でチーズを作られている
あまたにチーズ工房」のフロマージュを使っているのだそう。

一般的なソフトクリームは牛乳を5割程度使っているそうなのですが、
このソフトクリームは、7割!

牛乳2割増しのこだわりソフトクリームです。


食べてみると、風味がとっても豊か。
ふんわりフロマージュの香りが鼻を抜けます。


後味もさっぱりしていて、ここ数年で1番おいしかったソフトクリームです♪

そのフロマージュを手がけている「あまたにチーズ工房」さんにも寄って、
フロマージュ・ブランとフレッシュモッツァレラも買ってしまいました。



MANIWA FARMの牛乳を使ってチーズができ、
そのおいしいチーズを使って料理を出す、個性的なレストランがあります。

どんどんつながってるのですね。
次もまた、つながりを大事にしながら、人やスポットを紹介していきたいと思います。


最後にテラスから望む草原を。。。。

(teamまめ 前田真紀)

<チーズケーキ工房 MANIWA FARM>
那須町大字豊原丙4525
℡0287-77-0534
定休日:木曜

<あまたにチーズ工房>
那須町湯本206-530
℡0287-76-2723
定休日:水曜

2012年7月17日火曜日

~奥の“鉄(テツ)”道~  高原ローカル列車小海線に乗る


中央本線が乗り入れる小淵沢駅と、しなの鉄道が乗り入れる小諸駅を結ぶ小海線。
標高1345・67mの日本一高い場所の駅、野辺山駅をはじめ、日本一の高所を
走りゆく高原列車としてその名を知られている。


始発の小淵沢を出発すれば、左前方には八ヶ岳が、右には(上の写真のような)南アルプスの山並みがそびえ、それはもう乗っているだけで気分爽快になれる列車なのである。


……と期待して乗り込んだのだが、あいにくの雨模様。
高所のため、霧がハンパないっす(泣)

なんも見えねぇ(北島康介)。


同行者に、「ここからの眺めはあそこに山が見えてて」とか「本当はここで○○山がいい感じなんだけど」なんて教えてもらって、かなり心の目(妄想?)が鍛えられました。


およそ1時間に1本のダイヤだから、そう簡単に乗り降りはできないけれど、やっぱりどんな駅なのか、どんな町なのか降りたってみたい。

とある駅はこんなでした。

                      なんもねぇ(再び北島)。
トイレも改札もありません。ローカル線度満点です!


個人的にかなり気に入ったのは「海瀬駅」。
旧道から民家の細~い脇道に入り…

手入れの行き届いた植木なんかのよけつつ進むと…

そこに駅が! ローカルすぎるっしょ!!


この「馬流駅」だって、案内板があるのは民家の塀……。

矢印の方向に進んでいくと今度は畑の真ん中に案内板が……。

さらにあの建物の路地を左へ行くと、小さな小さな駅があるという具合。



ところで、
山間を走る列車なのに、なぜ「小“海”線」なのか?
沿線には先ほどの「海瀬駅」、「小海駅」のほかにも、「佐久海ノ口駅」「海尻駅」と海の付く地名が多い。
調べてみると、こんなことがわかった。
平安時代の大暴風雨により、小海線と並行する信濃川の源流「千曲川」が流れる一帯が大水害に見舞われた。
大泥流は川の流れをふさいでしまい、一帯には二つの巨大な天然のダム湖が形成されたという。本流である千曲川をせき止めていた大きな湖と、相木川をせき止めてできた小さな湖。この二つが「海」と呼ばれて、約120年間で現在の地名の元として定着したのだとか。
改めて地図を見返してみると、海の付く地名は、「口」から「尻」、そして「瀬」と川の流れともピタリと合っており、とても合点がいくのだ。


小淵沢駅に戻り、駅そばでも食べようとメニューを覗くと、
肉そばは桜肉を使用しているし、野沢菜天や地元産の舞茸天なんていうメニューもある。

肝心の車窓の風景はまったく堪能できなかったが、こんなささやかなことでテンションは復活!
今度こそ晴れた日に、山々の雄姿を眺めながら乗車してみたいと思った。

(teamまめ/沼 由美子)