2020年7月8日水曜日

気鋭の女性作家・木城圭美さんの情熱の片鱗に触れる

那須界隈には、作家さんも数多く活動されています。
今回は、知人を通じて知り合った、大田原在住の木城圭美(きしろたまみ)さんをご紹介。
以前ここでも取り上げた旧戸田小学校をリノベした「北風と太陽」というカフェギャラリーで、2020年7月27日まで展示会をされています。


カフェでランチをしたときも、一番に目に飛び込んできた大きな作品が、木城さんのもの。その後那須高原ビールに取材に伺ったときも、エントランスにさりげなく飾ってありました。知らず知らず目にしていたんですね。

 もともと三重ご出身で、大田原には結婚を機に来られたそうです。作品を眺めていると、
どこか岡本太郎さんの作品を思い出したので、そのことをご本人に伝えたところ。
 特に影響を受けたというのではないそうですが、太郎さんが唱えていた、縄文土器に惹かれる思いやアニミズムへの想いは、通じるものがあるとのこと。思わず「やっぱり!」とつぶやいてしまいました。
 ぐるぐる渦巻くうずのモチーフは、木城さんのメインモチーフ。これは、小笠原諸島の南島という無人島で見かけた「ヒロベソカタマイマイ」というかたつむりの化石からインスパイアされているのだそう。断層にビッチリ広がる様を見て、「宇宙だ!地上の星だ…」と感じられたんだそうです。これがエネルギーの基本ではないかと。

なるほど! ご本人の秘めたパッションがキャンバスにぶつけられている感じがしてしょうがないです。
写真ではわからないかと思いますが、

 描いている素材が、麻だったり、和紙だったり。。。
素材によって、絵の具のノリが違うそうで、観てるこちらにもその質感の違いが伝わってきます。ご本人は、「麻紙を素材にすると、絵の具の吸い込みが違って、色が重なったときに風合いが好き」とおっしゃっていました。


こちらが木城さん。気さくにお話しを聞かせてくださいました♪

ゆったりとした時間が流れているカフェでゆっくり作品と向き合えるひととき。贅沢です。

帰りは校庭の一角にいた、ヤギにご挨拶をして。


                          (teamまめ・前田真紀)