ここは、今から約800年前、源義経の腹心の家来であった、源有綱が身を隠していたと
される隠れ岩屋なのだといいます。
源平合戦の壇ノ浦での戦いで勝利を収めた義経は、兄の頼朝から謀反の疑いをかけられて逃げていました。そのとき家来であった有綱が逃げ込んだのが、この鍾乳洞だというのです。
ちょっと険しい階段を昇っていくと、洞窟の入り口が見えてきます。
有綱と義経の関係を記した家系図です。こんな山奥にまで逃げ込んできたとは! 驚きです。
高台にある洞窟入り口から眺められる、山の景色もなかなか。
入口には、洞窟の看板ネコ、茶々姫がいました♬ なんでも機嫌がよい時は、自ら先頭を切って洞窟内に入っていき、案内をしてくれるのだそう。看板ネコとして、テレビにも出たことがあるそうです。ネコ好きの我が家はこぞって茶々にカメラを向けたのですが、機嫌を損ねてしまったのでしょうか⤵
この日は案内してもらうことはできませんでした。残念。
長さは40mほどと、そう大きくありませんが、一歩入れば、やはり鍾乳洞。探検気分にしてくれます。入ってすぐには一休さん?風の小僧さんが、お出迎え。こういうキッチュな雰囲気もたまりません。さて、この洞窟に隠れていた有綱は、密かに再び立ち上がる機会をうかがっていたといいますが、洞窟から流れ出た米のとぎ汁で居場所を発見され、自害したといいます。なんとも切ない話です。
洞窟内では、人形にて落人の生活ぶりが紹介されていたり、
この鍾乳洞が出来上がる過程を紹介しています。まだ暑い7月末に訪れたのですが、洞窟内は年中15~16℃くらい。ひんやりとして心地よいです。
(teamまめ/前田真紀)