2018年8月22日水曜日

これぞヒミツの花園? アートなトイレのある飯給駅

勝手に珍駅を紹介するシリーズ。

以前、木造駅舎にして、北欧ムードがただよう天竜浜名湖鉄道の都田駅を紹介しましたが、今回はこちら。


小湊鉄道の飯給駅です。
難読駅としても度々取り上げられる駅ですが、読み方は「いたぶ」といいます。

小湊鉄道のツートンのカラーリング、
なんとも言えず好きです


春にはサクラや菜の花が咲き乱れ、多くの鉄道ファンが撮影に訪れることでも有名。
しかし、訪れたのは7月。
特に何の花が咲くでもなく、駅の周りは田んぼばかりで、一見なんにもない駅です。

 

そんな駅に変化が起きたのが2012年4月。
ちょうど当時、雑誌の取材でも訪れたのですが、市原市がアートで町おこしを始めたばかりで、建築家の藤本壮介氏が設計した公衆トイレを飯給駅に設置したのでした。

今回は6年ぶりにアートなトイレを再訪問です。



周囲を杉の木でぐるりと囲んだこちらの外観こそが、例のトイレです。
この中に女性用トイレがいくつもあるわけではなく、たったひとつしかありません。
広さ200㎡、周囲約50mもあるそうですでに一度入ったことがあるものの、やはりドキドキは止まりません。

では、いざ!
 
 

 

 

 

 
 木と芝生の緑が広がる景色の奥には、ガラス張りのトイレが!





こんな開放的な空間で用が足すとは、なんたる発想!
恥ずかしがり屋さんには、落ち着いて用が足せるように、ガラスの内側にカーテンもあります。

トイレはまあまあ掃除が行き届いていて、よく見ると一輪の花まで飾られていました。

長女はかなり驚いていましたが、「なにーこれー?ロマンチック~!」と意外な感想を聞くことができました(笑)


ちなみに、男子トイレはどうなってるんだ!? と男性諸君はお思いかと思いますが、
女性トイレの向かい側に同時期に建てられた多目的トイレがあります。



 
 トイレに注目されがちな飯給駅ですが、私は歴史を感じる駅の待合室だったり、駅から見える何気ない風景も好きです。





櫓らしきものが組まれていて、あるかかしの手には、うちわとスイカ。
お祭りをしているところなのか?

 
 特に心をグッとつかまれたのが、この風景。
 

 

駅のホームから上総中野方面を見たところなのですが、トトロが出てきそうな森の中を抜けるトンネル、なかなか雰囲気あると思いませんか?
周りになにもないのも、まさに秘境感があってグッドです。


小湊鉄道は、通常の列車以外にも、窓ガラスのないオープンタイプの「トロッコ里山」も運行しています。
これからの季節、トロッコ列車はおすすめです!


アートなトイレとのどかな自然を体感しに、小湊鉄道に乗って出かけてみませんか?
なかなかロマンチックですよ♪



(teamまめ/香取 麻衣子)