伊豆大島ご招待!!!
そう、地元の商店街のイベントで行われていた伊豆大島のキャンペーンに応募していたのだ。
「20組40名なんて太っ腹。もしかしたら当たるんじゃない?」
なんて軽い気持ちで応募したら見事当選。
早速、旅行会社に問い合わせ、ばあば(母)と子(女)2人を引き連れて、いざ女子旅に出ることにしたのだ(子の分は自腹)。
さて、出発の日。
伊豆大島までは竹芝ターミナルから東海汽船の高速ジェット船で向かう。
伊豆大島までは約2時間。
船内は新幹線のような座席で、前後の間隔がやや狭いかなといった感じ。
激しく揺れるかなと思ったがそうでもなく、程よい揺れがすぐに眠りへと誘い、ほぼ2時間寝て大島に到着。
大島では岡田港に上陸。
素敵なお姉さまの見送りに、いっきに目も覚める。
早速、路線バスに乗り込み、「大島椿まつり」のメイン会場である大島公園へ。
駐車場では、またしてもお姉さま方の熱い歓迎を受ける。
この方々は「あんこさん」。
大島では女の人のことをそう呼ぶのだとか。
紺絣(がすり)の着物に前掛けをして、頭には手ぬぐいを被った伝統的な衣装を着ている。
会場では、大島観光協会主催であんこさんの衣装着用体験ができたり(女子旅なのでもちろんやってみた)、あんこさんによる手踊りがステージで行われたり、大島名産の椿油が売る店がいくつか出ていて、ゆる~く祭りが開催されていた。
土曜だからと言ってそんなに人が多いわけでもなく、のんびりな感じ。
バリバリ観光したい!という人には物足りないかもしれないけど、アラウンドセブンティのばあばとちび2人を連れて歩くにはちょうど良かった。
そして、会場のすぐ隣にある椿園。
椿ならうちの近所でも見られるやと思っていたが、大島の椿を侮るなかれ。
種類も豊富だし、何よりも大きさ。
こんなに立派な椿は見たことがないと、老いも若きも感動したのであった。
さらに、この大島公園には無料の動物園まである。
もちろん子2人が行きたいと言い出したので、リクエストにお応えする。
動物園でアイドル並みの人気を誇っていたのが、レッサーパンダ。
・・・はいいのだけど、普通の動物園にいるようなライオンとかゾウとかキリンがこの動物園にはいない。
いるのは、
脱走を試みる巨大なゾウガメだったり、
我々には興味を示さず、ひたすら海の方向をぼんやり眺めるラクダだったり、
不可解な同居生活をするワオキツネザルとバーバリーシープだったり。
そして、動物たちの様子も普通の動物園とちょっと違う。
ここでも、どことなくのんびり。
動物たちの悠々自適な様子を見て、ばあばが一言。
「生まれ変わったら、ここの動物たちになりたい」
帰り際にはラクダが見送ってくれた |
次の日も動物園に行きたいと子たちが言うので再訪したわけなのだが、バスで乗り合わせた地元の方がこんなことを言っていた。
「椿まつり行くの?椿まつりといってもそれほどたいしたことないのよ。観光誘致に力を入れていないから、アハハ~」と。
さすが島だ。
マイペースでのんびり。
観光誘致に力を入れていないわけではない。
でも、ガツガツしていない。
あくまでマイペースなのだ。
気が付けばこの2日間、私はそんな島の雰囲気にとても癒された。
島は人も動物ものんびりしている。
東京砂漠に暮らす私にはオアシスのような場所だった(ここも東京だけど)。
三世代の女子旅はゆったりとした時間が流れた、とてもいい旅だった。
みなさんもぜひ伊豆大島へ!
(teamまめ/香取麻衣子)