あちこちから届く山開きのニュース。
新緑まぶしい五月晴れに誘われて、やっぱりどっか山行きたい!
山、山、山やーいと念じながら、東京メトロにゆらゆらゆられてひらめいた。
そうだ! 東京のお山へ行こう! めざすは、港区愛宕山。
標高はたったの26メートルで、そのまんまの格好でオッケーだ。
近づいても、山ってどこよ?ときょろきょろしてしまう。
今や高層ビルに囲まれて、まったくぜんぜん目立たない山だけど、
江戸時代には、品川沖を行き交う舟も見える超人気の景勝地だったそう。
愛宕山トンネル。トンネルは山がある証。 |
この小さな山に、登山ルートはなんと6つも!
登山ルートその① ゆるやかな坂道が続く参道。
自転車や車でもこの道なら山頂まですっと登ることができる。
登山ルートその③ 右の階段「女坂」。男坂よりも傾斜はゆるやか。
左の男坂は86段。右の女坂は108段。 |
登山ルートその⑤ ウッディーな、木々の中をのんびり登る階段だ。
ウッディーなゆるやかな階段。 |
エレベーターはスケルトンで、風景を眺められる。 |
山頂のエレベーターホールはウッドデッキ。 |
登山ルートその⑥ 神谷町方面から最も近い階段で、1段1段が人間の歩幅に合っていなくて、息が切れる階段だ。このルートは、下山にとっておくとする。
神谷町駅からのルートは山頂への近道かも。 |
新緑シャワー、シャーシャーとたっぷり浴びて、超低山でも山頂は気持ちいい。
ところで、どうして「出世の石段」っていうのか。その理由がわかる有名な講談がある。登場人物は三代将軍家光公と曲垣平九郎だ。家光公が愛宕山のてっぺんに咲く梅を取って参れと命じたところ、曲垣平九郎が愛馬にまたがり勇ましく男坂を駆け上がり、梅を折って下山に成功した。その梅を家光公に献上。すると「馬術名人の誉れである」と褒めたたえられ、瞬く間に平九郎の名が全国に知れ渡ったのだそう。
石段を駆け上がって降りた出世した平九郎にちなんで「出世の石段」とな。
神社猫 |
寛永11年に石段を駆け登った馬術名人・曲垣平久郎 |
なやましい石 |
おっ、みんな大好き、『あまちゃん』のポスターがお出迎え。
展示は、ラジオ、テレビの放送の歴史に関するものが主で、昭和のにおいプンプンだ。
入場無料なのでさくっと観るだけでもいい感じ。しばし見学して下山。下山は、迷わず神谷町駅方面の矢印があるルートを選ぶ。
こっちからおいしいビールのにおいがするのだ。
下山したそこに、おいしいビールがなくちゃ、それはいい登山とは言えませぬ。
ビールの前にちょっと寄り道。山のふもとの「栄閑寺」へ。通称、猿寺。
ここに杉田玄白先生のお墓があって、近くに来たなら立ち寄らずにはいられない。
山猿?
杉田玄白先生に手を合わせた後は、ついにビールタイム。
クンクンとたどり着いたのは、先月Openした「モリトラストガーデントラヨン」。
近隣で働く人、暮らす人がふらっと立ち寄れるアウトドアガーデンで、
虎ノ門4丁目にあるから「トラヨン」って、、、、。
カフェ、移動映画館、フットサルコート、貸菜園がビルの谷間に集まった。
じゃ〜ん☆ 今日の山ビールは、一番搾りテラスの、これ!
おお、フローズンマウンテン! |
(teamまめ/松井一恵)