せっかく、まめぶを手にしたわけですから、
作ってみねばなんねぇべ。
これこれ、これが、ゲットしたまめぶ。
団子のなかに、くるみと黒砂糖が同居したもので、一袋15個入り。
だいたい一人4~5個のまめぶが椀に入る算段でございます。
で、作り方見てみると、よよよ。まめぶさえあれば、簡単にできそうだぞ!
出汁は私流に昆布とカツオでとって、さぁ開始です。
①出汁にゴボウをどさっ |
②ニンジンもどさっ |
③しめじの代わりにマイタケどさっ |
④カンピョウと焼き豆腐の代わりに、お揚げと揚げ豆腐をどさっ |
そしたらいよいよ、まめぶの出番です!
あっさり完成。
まめぶを割ってみると、ちゃんとクルミが入ってます! 当たり前か。
いわての物産館で手に入れたウニ飯の素でご飯を炊き、
ちょいとおしゃれに三つ葉を散らしたら、これぞ、北三陸定食!
ウニ、もともとそんなに好物ではないのですが・・・、
ぷわ~~んと磯の風味と、ウニの甘みが香り立ち、ご飯をやさしく包んでいます。
よよよ、うめぇじゃねーか!
そしてまめぶ汁。
甘さとしょっぱさの緊急会議が・・・ららら?行われません。
まさかまさかの、最初っから友好状態。
いわゆる、けんちん汁(こま切りにしたので、新潟ののっぺ汁により近い)に、
団子を加えたバージョン。
野菜の甘さがお汁に染み出していて、まめぶの甘さに驚愕することもなく、粛々と、しみじみと、
うんめぇ~~~なぁ~~。のほほん。
って感じなんですわ、これが。
でも、これで「まめぶ汁」を知った気になってはいけません。
そもそも、「まめぶ汁」とは、岩手の山形村集落で食されてきた伝統の郷土料理。
山グルミと黒砂糖を入れた団子を、醤油で味付けした具だくさんの汁もので、
これを食べないとお正月が越せないものだったとか。
しかも、黒砂糖が入るようになったのは、戦後。
それまではクルミ入り団子が主流だったようで、
干しシメジで出汁をとり、豆味噌の上澄み(醤油の素)で味を調えていたそう。
出汁も違えば、味付けも違う。
つまり、自分でこさえたものは、まぎれもなく 「なんちゃってまめぶ汁」でしかない!
近い将来、ぜったい本場のまめぶ汁を食べにいくぜ!
と心に誓う、夕餉でございました。
(teamまめ/佐藤さゆり)